三条公頼

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三条公頼（さんじょうきんより、1495年（明応4年） - 1551年 9月30日（天文20年9月1日））は、三条家の当主。子は細川晴元夫人・武田信玄の正室の三条の方・本願寺顕如夫人の如春尼。三条家は、転法輪三条家とも呼ばれる。三条家は藤原北家の藤原師輔の十二男藤原公季の子孫、藤原実行を祖とする。

三条家は清華家の一つで、極官は太政大臣。家風は信仰心が篤く、質素倹約を旨としたという。しかし、他の公家同様、戦国時代に入ってからの生活はかなり苦しくなっていったようである。

公頼は明応四年（1495年）、三条実香の息子として生まれた。永正七年（1511年）に権中納言、天文十年（1541年）に内大臣、天文十二年（1543年）に右大臣、天文十五年（1546年）に左大臣に叙せられた。

天文五年（1536年）の3月に公頼は甲斐国国主、武田信虎の嫡男・晴信（後の信玄）の元服にあたり、京から勅使として赴いている。そして同年の7月に、次女の三条の方が晴信の元へ輿入れした。しかし、三条家の財政は相変わらず苦しかったようで、そのため三女の如春尼を後に管領細川晴元の養女にやっている。

天文二十年（1551年）の8月頃には、ついに周防国（山口）の大内義隆を頼り下向している。三条家と大内家は古いつきあいで、文明十一年（1479年）の4月には公頼の祖父三条公敦が周防の大内家を頼り、下向している。しかし、公頼は天文二十年（1551年）の9月1日、大内家臣の陶晴賢の反乱に巻き込まれ、殺害された。墓所は山口県大寧寺。

公頼には息子がおらず、三条家は一時断絶したが、その後、分家の正親町三条実教（正親町三条公兄の子）、三条実綱（三条西実枝の子）が三条家を継いだ。