三橋美智也
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三橋 美智也（みはし みちや、1930年11月10日 - 1996年1月8日）は日本の歌手。本名は、北沢 美智也。北海道函館市近郊の上磯町（現・北斗市）出身。愛称は「ミッチー」
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[編集] 来歴・生涯
[編集] 歌謡界の重鎮
民謡をベースにした伸びのある声で、春日八郎・村田英雄らとともに、長年歌謡界をリードしてきた。また、キングレコードの全盛期を春日八郎、若原一郎と共に築き上げ、「キング三羽カラス」「三人男」とも呼ばれた。さらに、長年の民謡の業を元に、民謡三橋流を創設。津軽三味線を演奏し、レコードも出している。門下に細川たかしらがいる。
11歳で全道民謡大会で優勝するなど、もともと民謡歌手として活動していたが、1955年「おんな船頭唄」で演歌デビューしたちまち人気歌手の仲間入りした。1970年代後半は、今までの演歌歌手のスタイルを一新。ラフなスタイルで、若者向けのラジオ番組のDJを務め、「ミッチー」の愛称で若者にも人気を得て、周囲の度肝を抜いた。その伸びやかで高音の歌声は、今なお人気が衰えない。1983年には日本の歌手として史上初めてレコードのプレス枚数が1億枚を突破する記録を打ち立てた。80年代後半には親交が深かった村田英雄・春日八郎と三人の会を結成し、演歌界の活性化を図った。
[編集] 記録
生涯のレコード売上1億600万枚は日本の歌手としては現在もまだ破られていない（2005年現在）。ミリオンセラーは18曲。
[編集] 私生活
一方私生活では昭和41年に離婚、後に再婚し子宝にも恵まれるも、晩年は家庭内暴力(妻に馬乗りで殴られる…等)に苦しみ、東京の自宅を出、大阪のマネージャー宅で暮らしていた。 名義貸しをしていたホテルが倒産し、数億円の負債を抱えたこともあり、輝かしい功績とは相反するものがあった。
[編集] 晩年
糖尿病の悪化も手伝い、晩年は声の衰えを隠せなかった。晩年はカツラも使っていた。 このことについて、親交が深かった立川談志は「もっと年齢相応に(キーを下げたり)しても良かったのでは無かったのでは」と著書に記している。 きまじめな性格でも知られ、自身のショーで歌っているときに歌詞を間違ったら「もう一度」とやり直していた(晩年はそのようなことは無くなっていたようであるが)。このような性格と私生活での心労が死期を早めたのではという声もある。
1995年10月、ゴルフの帰りに車中で意識を失い、そのまま意識が戻ることなく1996年1月8日午前11時30分、多臓器不全で大阪市阿倍野区の病院で没した。享年65。
[編集] 代表曲
- リンゴ村から 1956年（昭和31年）作詞：矢野亮、作曲：林伊佐緒（以下「作詞」、「作曲」の順）
- 哀愁列車 1956年（昭和31年）横井弘、鎌多俊与
- 夕焼けとんび 1958年（昭和33年）矢野亮、吉田矢健治
- あの娘（こ）が泣いてる波止場 1955年（昭和30年）高野公男、船村徹
- 君は海鳥渡り鳥 1955年（昭和30年）矢野亮、真木陽
- ギター鴎 1958年（昭和33年）矢野亮、吉田矢健治
- 石狩川悲歌 1961年（昭和36年）高橋掬太郎、江口浩司
- おんな船頭唄 1955年（昭和30年）藤間哲郎、山口俊郎
- 古城 1959年（昭和34年）高橋掬太郎、細川潤一
- 一本刀土俵入り 1957年（昭和32年）高橋掬太郎、細川潤一
- 男涙の子守唄 1956年（昭和31年）高橋掬太郎、細川潤一
- おさげと花と地蔵さんと 1957年（昭和32年）東條寿三郎、細川潤一
- 達者でナ 1960年（昭和35年）横井弘、中野忠晴
- 赤い夕陽の故郷 1958年（昭和33年）横井弘、中野忠晴
- おさらば東京 1957年（昭和32年）横井弘、中野忠晴
- 星屑の町 1962年（昭和37年）東條寿三郎、安部芳明 全国歌謡ベストテンで連続1位に、日本レコード大賞歌唱賞を受賞
- ご機嫌さんよ達者かね
- あゝ新撰組
- 島の舟唄
- 船頭追分
- 御存知赤城山
- あゝ田原坂
- 玄海船乗り
- 泪と侍
- 縁があったらまた逢おう
- お花ちゃん
- 手まり数え唄
- みれん峠
- 木曽恋がらす
- 母恋吹雪
- 江差恋しや
- 俺ら炭鉱夫
- 東京見物
- リンゴ花咲く故郷へ
- 僕は郵便屋さん
- 民謡酒場
- センチメンタルトーキョー
- 月の峠路
- 帰る日が楽しみさ
- 岩手の和尚さん
- 笛吹峠
- 夢で逢えるさ
- かすりの女と背広の男
- たった一人の人でした
- 麦ふみ坊主
- 北海の終列車
- 東京が泣いている
- あゝ故郷
- 武田節
- 津軽の三男坊
- 新撰組の唄
- 流れ星だよ
- 男の舞扇
- 東京五輪音頭
- 堀のある町
- 東京の鳩
- 鳴門海峡
- さすらい船
- 父子星
- 冬の花火
- 快傑ハリマオの歌 1960年（昭和35年）加藤省吾、小川寛興 連続テレビ映画「快傑ハリマオ」主題歌
- 東村山音頭 1964年（昭和39年）土屋忠司、細川潤一 東村山市農協の依頼により制作。後に志村けんのカヴァーにより有名になる。
- いいもんだな故郷は 明治製菓「カール」CMソング
- I'm A 北海道 Man 1984年(昭和59年) 荒木とよひさ、かまやつひろし 沒後発泡酒のCMに使用され話題を集める
[編集] ミリオンセラー
- 古城 - 300万枚
- 星屑の町 - 270万枚
- リンゴ村から - 270万枚
- 哀愁列車 - 250万枚
- 達者でナ - 220万枚
- 夕焼けとんび - 220万枚
- おんな船頭唄 - 200万枚
- 母恋吹雪 - 200万枚
- あの娘が泣いてる波止場 - 180万枚
- 一本刀土俵入 - 150万枚
- 石狩川悲歌 - 150万枚
- 武田節 - 150万枚
- 赤い夕陽のふるさと - 150万枚
- お花ちゃん - 150万枚
- 男涙の子守唄 - 120万枚
- おさげと花と地蔵さんと - 110万枚
- あゝ新撰組 - 110万枚
- おさらば東京 - 100万枚
以上は歌謡曲のミリオンセラー。その他民謡では「花笠音頭」（1955年発売）が売上100万枚。
