上野天理線
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上野天理線とは、三重県伊賀市の上野産業会館(上野市駅)から名阪国道などを経由し、奈良県天理市天理駅前へ至る三重交通路線バスの路線である。1日4往復運行されている。
かつて、三重交通は津市の三重会館から関バスセンターを経由し、名阪国道及び国道25号旧道経由で上野産業会館に達し、さらに天理駅前まで直通する「津・天理特急バス」として運行しており、JR時刻表では「はくほう」の愛称付きで掲載されていた。
さらに昔は、近畿日本鉄道(現近鉄バス)も含む形で大阪市内~上野産業会館までの路線を運行していたことがある。2005年4月1日から、三重交通が伊賀と大阪(梅田・新大阪駅)を結ぶ高速バスを開設(2006年8月10日からは近鉄バスも参加)し事実上、復活した格好となっている。
2006年9月30日までは奈良交通路線バスも同区間を2往復運行していたが、路線再編により廃止され、三重交通の単独路線となった。
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[編集] 特徴
- 高速バスに近い形態であるが、高速道路ではない名阪国道を走行するため、一般の路線バス扱いとなる。なお、三重交通便は2005年4月以降、治田~山添間は名阪国道経由から旧道経由に変更した。
- 系統番号は60である(奈良交通便の系統番号は16であった)。
- 三重交通は名阪国道を時速60kmで走るダイヤを、奈良交通は名阪国道を時速55kmで走るダイヤを設定していたため、三重交通便と奈良交通便で所要時間が若干異なっていた。
- 上野産業会館停留所は、奈良交通便ではただ単に「上野」となっていた。
- 奈良交通では当路線撤退後も、天理駅前から国道山添(17系統)・針インター(18系統)・山辺高校(21系統)まで名阪国道経由の路線バスを運行している。かつては奈良市内から直通していた。
[編集] 車両
- 三重交通の車両は、日野自動車のリエッセである。これは一部区間を旧道経由にしたためで、それまでは名古屋~上野産業会館間高速バスと共通のA特急車(高速車)が使用されていた。
- 奈良交通の車両は、こちらもかつては観光タイプの車両が多かったが、末期にはいすゞLTなどの一般路線車であった。
- 三重交通は、2005年11月ごろまで日野自動車の「リエッセ」だった。車椅子対応車両のいすゞの中型ワンステップバス「エルガミオ」が導入された。
- また、約2度ほど、いすゞの大型ワンステップバス「エルガ」が導入されたが、2度目の導入以降、同路線で走行されるのは見られない。2度目は、「エルガミオ」が治田インター付近での事故の代車として使用された。
[編集] 停留所一覧
- 三重交通便
- 奈良交通便(廃止されたが参考として掲載)
[編集] その他
- また、2006年の秋頃、同路線の治田インター付近で報道はされていないが事故が発生した。黒いワゴン車との接触事故だった。この事故は、上野天理線始まっていらいの事故だという。
[編集] 所要時間
- 上野産業会館―天理駅前 1時間12分(三重交通)・1時間13分(奈良交通)
- 上野産業会館―国道針 46分(三重交通)・42分(奈良交通)
- 国道針―天理駅前 26分(三重交通)・31分(奈良交通)
[編集] 運賃
- 上野産業会館―天理駅前 1700円
- ちなみに、上野産業会館―大阪(高速バス)は1500円である。
[編集] 経由
- 三重交通
- 奈良交通
- (上野東IC) - 名阪国道 - (天理IC)
[編集] 関連項目
- 伊賀大阪高速線(上野産業会館~大阪)
- 伊賀上野名古屋高速線(上野産業会館~名古屋)