中央ヨーロッパ時間
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中央ヨーロッパ時間(ちゅうおうヨーロッパじかん、Central European Time - CET)は、協定世界時 (UTC)を1時間進ませた標準時である。(UTC+1)
なお、夏時間では協定世界時より2時間進み(UTC+2)、中央ヨーロッパ夏時間(Central European Summer Time)と呼ばれている。
第二次世界大戦以前の1920年から1940年までの間は、リトアニアでも使われていた。戦時中にドイツが自国の占領した区域に導入させた後、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクではそれがそのまま残った。戦後、モナコ、スペイン、アンドラ、ジブラルタルも中央ヨーロッパ時間を導入した。
現在、中央ヨーロッパ時間を使用している国の中には、実際の経度がUTC+1のタイムゾーンから外れている国もあり、スペイン、フランスなど、国土のほとんどがUTC+0のタイムゾーンにあたる経度に位置している。特に スペインガリシア地方西部には、UTC-1のタイムゾーンにあたる経度に位置するところもある。
アイルランド、UKでも、1968年から1971年までの間、試験的に導入されたことがあったが、暗い冬の朝に通学する子供の交通事故が増加するなどしたため、すぐに元に戻された。また、ポルトガルでも、1966-1976年、1992-1996年の間、導入されていたことがある。