中央大学多摩キャンパス
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多摩キャンパスは、1977年6月に竣工し翌年の1978年より使用されている中央大学のキャンパスである。
目次 |
[編集] 概要
キャンパス名は多摩であるが、実際は東京都八王子市東中野にある。これは、地理的に八王子中心部よりも多摩市中心部に近かった事から名づけられたと思われる。文系学部、文系大学院施設、運動施設が存在する。
- 敷地面積:約500,000m2(竣工当時)
- 建築面積:66,000m2
- 延床面積:180,000m2
- 建築業協会による第20回(1979年)BCS賞受賞
[編集] 多摩移転の経緯
もともとは、神田駿河台を本拠としていた中央大学であるが、高度成長期の学生の大幅な増加に校地が対応できなくなり、郊外移転を決定したのがその始まりである。当初、移転候補地としては、現在の多摩キャンパス(当時は由木村)のほかに神奈川県海老名市も候補に入れられていたという。
そして、候補地を由木村に決定した後は数度にわたって用地を獲得していった。建設に当たっては久米建築事務所が設計を担当し、工事は大成建設株式会社、株式会社大林組、戸田建設株式会社、フジタ工業株式会社、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、佐藤工業株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社熊谷組、株式会社間の共同となった。道路、電気、上下水道など全てを一から作り上げる工事はさながら一つの街作りのようであったが、完成までに要した期間は2年間であった。
[編集] 使用学部
法学部、経済学部、商学部、文学部、総合政策学部の文系全5学部が設置されており、4年間同一キャンパスで過ごすことになる。
[編集] 施設概要
現在、同キャンパス内には以下の諸施設が設置されている。
[編集] 教学施設
- 1号館:各大学事務施設が入っている建物である。来賓客用施設も設けられている。
- 2号館:主に教員や大学院生用の研究室が設けられている。他には保健センターや視聴覚教室などがある。
- 3号館:主に文学部学生が使用する。小教室から大教室まで全てが一つの棟に入っている。また、中央大学・明星大学駅から最も近い学部棟である。
- 4号館:サークル棟兼学生研究室として使用されている。近年全室冷暖房化が実施された。
- 5号館:商学部棟として使用されている。地下1階、地上7階建てで、6、7号館も同様である。3階に学部専用図書室を有する。
- 6号館:法学部棟として使用されている。3階に法律専門書を中心に配した学部専用図書室を有する。
- 7号館:経済学部棟として使用されている。3階に学部専用図書室を有する。
- 8号館:大教室棟。左右二棟からなる大規模な建物である。400~500人収容の教室を複数備えている。
- 9号館:通称「クレセントホール」。名前の由来は建物が三日月状をしている事から。主に講演会や学園祭でのライブ会場として使用されている。収容人数は2,200人。
- 10号館:通信教育部棟。多摩キャンパス正門前にある。
- 11号館:総合政策学部棟として使用されている。学部棟としては最も新しい。
※なお、5~7号館は建物内外の基本構造が同じである。1・2階は連結棟で繋がっており、相互に行き来が可能である。
- 中央図書館:蔵書数約180万冊。1階は書庫、2階、4階が開架図書、3階が自習スペースである。また、国際資料も充実している。
[編集] 運動施設
- 第一体育館:非常に大規模な体育館で、内部には武道場など様々な施設がある。アリーナでは、入学式や卒業式も行われる。
- 第二体育館:屋内プールがある。
- 陸上競技場
- 屋外プール
- 馬場
- アメリカンフットボール練習場
- サッカーコート
- テニスコート
- 軟式・硬式野球場
- 弓道場
[編集] その他
- ヒルトップ:学食専用棟であり、1階から4階まで全てが食堂である。その規模は上記中央図書館とほぼ同等である。
- 虚白庵:茶室。学園祭シーズンには付近で野点が行われる。
- Cスクエア:創立125周年記念事業の一環として建設された。学生活動の拠点として利用されており、内部には各サークルの部室や音楽練習室、板張りの練習室、シャワー室、ホール、カフェ等が設置されている。
- 炎の塔:正式名称は「多摩学生研究棟」。125周年記念事業の一環として建設された、難関国家試験を目指す学生専用の自習施設である。ちなみに建物のエクステリアは、駿河台にあった大学院図書館を模しており、正面ステンドグラスは駿河台時代の建物から移された物である。
- さくら広場:正門から続く坂の中ほどにある広場。駿河台時代の建物の一部を使用して作られた100周年記念ステージがある。春には桜が満開となり、学外からも多くの花見客が訪れる桜の名所でもある。
- テミス像:125周年に寄せて卒業生より寄贈された銅像である。中央階段付近に設置されており、多摩キャンパスのシンボルとなっている。
[編集] その他
- 多摩キャンパスは、中大が白門と呼称される事から、建物はほぼ全てが白で統一されている。また、床は赤レンガ張りが主である。
- キャンパス内の各教室にはそれぞれ番号が付されている。基本的には四桁で表されており、千の位は建物の号数、百の位は階数、下二桁は教室番号を示している。例えば「6104教室」の場合、6号館1階4番教室の事である。11号館の総合政策学部では、この番号が五桁になる。
- ヒルトップと呼ばれる学食棟は、在学時は特に意識しないものの、卒業後や他大学院へ進学したあとにその充実ぶりを改めて認識する卒業生が多い。
- 生協の充実ぶりも大変なもので、食品から医療品、書籍、CD、電化製品まで生活に必要なものはほぼ全て揃っている。その為、学生の間からはここだけで生活が出来るとの声がある。
- 同キャンパス建設費用は、建設当時の金額で約500億円と言う莫大なものであった。
- 1号館内には、多摩キャンパス竣工当時を再現した模型や旧校舎の写真パネル等がある。
- 中央大学創立125周年(2010年に迎える)記念事業が現在推進されており、キャンパスの再開発計画はその一環である。多摩キャンパスでも炎の塔、Cスクエアなどが新たに建設された。
[編集] アクセス
- 多摩都市モノレールを利用する場合、「中央大学・明星大学駅」で下車徒歩0分。
- 京王バスを利用する場合、「中央大学」で降車徒歩0分。
- 京王電鉄を利用する場合、高幡不動駅から動物園線に乗り換え「多摩動物公園駅」で下車、徒歩10分ほど。
[編集] 関連項目
[編集] 関連リンク
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