中流階級
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中流階級(ちゅうりゅうかいきゅう:Middle class)は上流階級と労働者階級の間の幅広い社会階層を含む階級。生活のために労働する必要があるという点で上流階級と異なるが、労働者階級と異なり肉体労働だけでなく、頭脳労働も売ることができる。第三次産業従事者から教員、中小産業資本家まで幅広い人々が含まれ、先進工業国では人工の殆どがこの階級に含まれる。構成の多様さから複数形で「中流諸階級(middle classes)」と呼ばれる事もある。通俗的に、中産階級(ブルジョワジー)の意で使われることも多いが、マルクスが生産手段という観点から中産階級を規定したのに対し、「中流階級」には教員など生産手段や階級闘争に関連しない職業が含まれる点で異なる。
[編集] 参考文献
- アンソニー・ギデンズ 『社会学』 ISBN 4-880593222
- ポール・ファッセル 『階級』 ISBN 4-334-76098-8
- ローザ・ルクセンブルク 『資本蓄積論』(1913年)
- ジョーン・ロビンソン『資本蓄積論』(1956年)