中野ブロードウェイ
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中野ブロードウェイ(なかの-)は東京都中野区中野5丁目にある商業ビル兼住宅ビルである。
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[編集] 概要
1966年に開業した。10階建てのうち地下1階から4階までは商業施設、5階以上は住宅施設になっている。
1960年代から1970年代にかけては、青島幸男や「ザ・タイガース」時代の沢田研二など著名人が多く住み、現在話題の六本木ヒルズにも通じる高級マンションと娯楽施設を兼ね備えた複合施設のはしりであった。
地下1階と1階は食品や日常生活雑貨を中心とする商店街で、地下1階には大手スーパー西友が入店している(ただし、他の西友に比べて極めて狭い)が、2階から4階は漫画、アニメ、アイドル、音楽、おもちゃ、サブカルといったマニア、オタク向けの店舗が約半数に上るほど集積し、日々多くのマニアたちが訪れる。このため「オタクビル」の異名も持つ。近年何かとマスコミが興味本位で取り上げる秋葉原を嫌って出店を希望する者も多いという。 中野ブロードウェイのあるJR中央線沿線はアニメ制作会社や大学、若者といったマニア向け商品の顧客層が多く、1980年にこのビルで開業した古漫画専門店「まんだらけ」は次第に拡張していった。同業他社も進出し、現在に至る。本来、4階はクリニックモールとして計画されていたものである。
[編集] 特徴
本ビルは完成時に分譲形式を取ったために、大手デベロッパーではなく地元の小規模の不動産屋が賃貸する形が取られており、狭い店舗スペースが密集する形となっている。また、特徴の一つとして、築年数(40年以上)などの理由により賃料が安い。このため、資金の少ない若者層でも簡単に出店しやすく人気が高いことから、2~4階には空き店舗が少ない。その一方で急速なオタク・サブカル関係店舗の増大に対して、それ以前から本ビルで経営しているそれ以外の店舗からは「オタクビル」のイメージを付けられる事で却って、自分達の商売に対してはイメージダウンに繋がるのではと危惧する声も上がっている。
一方、フロアの所有権が複雑であることから、まとまった店舗スペースを確保することは不可能に近い。「まんだらけ」の店舗が飛び地状態で分散しているのもこの理由による。また、これらの理由により将来の建て替えを危惧する声もある。
また完成後40年を経て、これからの老朽化とその対策が一つの大きな課題となっている。
[編集] 関連項目
- 中野サンモール - 中野駅北口から中野ブロードウェイへと続くアーケード街。配置的に同一の建物と見られがちだが、中野ブロードウェイとは別の建物であり、入店している店舗の傾向も異なる。
[編集] 外部リンク
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