人形町
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人形町(にんぎょうちょう)は東京都中央区の地名で、人形町駅と水天宮前駅付近一帯をいう。住居表示では日本橋人形町といい、旧日本橋区の地域内である。
オフィス、飲食店、住居が混在する街並みで、街路は狭く一方通行の道路が多い。飲食店が連なる甘酒横丁という通りが有名である。周辺にはすき焼きの「人形町今半」、京粕漬けの「魚久」など老舗の店舗が多い。中でも親子丼で有名な「玉ひで」は、昼時ともなると数十名、多いときは百名近くが店の前に行列をつくるのが恒例となっている。
[編集] 地名の由来
江戸時代、この地には中村座や市村座などの歌舞伎小屋があった。また、人形芝居などがしばしば行われていた。周辺に人形作りに従事する人も多く、この地区は俗称で人形町と呼ばれていた。その後、昭和8年に正式に「人形町」という地名が定められた。江戸時代初期には遊郭で有名な吉原はこの人形町にあった。