今すぐ使える新潟弁
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今すぐ使える新潟弁(いますぐつかえるにいがたべん)とは徳間ジャパンから2005年12月7日に発売されたCDである。
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[編集] 概要
これは新潟放送のラジオ番組キンラジの中のコーナーとして2004年4月の番組開始以来、新潟県内で話題が沸騰し、この度CD化され全国発売となった。その名の通り新潟弁についてダンスミュージックや名曲で学ぶという、珍しいCDである。文法編と日常生活編の2枚があり、1枚1500円。
[編集] 登場人物
同番組パーソナリティーで同局アナウンサーの近藤丈靖、佐野佳世、それに新潟弁をレクチャーしてくれる「山本さん」という女性が主に登場する。また文法編では伊勢みずほアナウンサーも登場している。日常生活編に登場する外国人、スティーブとジェーンの役も近藤アナウンサー、佐野アナウンサーの担当。
そして謎深き「山本さん」については新潟市下町の沼垂生まれであること以外は明らかにされていない。番組ホームページ上にも似顔絵しか載っておらず、真相は不明である。確かなことはアナウンサーや声優ではなく、「新潟下町のおばちゃん」がこのコーナーに登場している事実だけで、番組開始直後に最も多かった問い合わせは「ラジオで新潟弁しゃべっている山本さんって誰?」だったそうで、現在は「山本さんに会いたい」との要望も多いそうである。
[編集] CDの内容
- 文法編「若手アナの新潟生活」:宮城県仙台市出身で同局の若手アナウンサー伊勢みずほが新潟で生活する中で少しずつ新潟弁を学んでいくという内容。通常放送されている講座の中から特に反響の大きかったものを中心に据え、加えて新潟弁のネイティブスピーカーによるOLや主婦の会話、また吉幾三の名曲「雪国」を新潟弁バージョンで唄ったり、またクラブミュージックに新潟弁をサンプリングした「恋の新潟弁Dance Mix Feat. 山本さんと近藤さん」など楽しく新潟弁を学ぶ内容となっている。他には新潟弁に見られる「い」と「え」の逆転現象や反語、推量の表現などがある。
- 日常生活編「スティーブとジェーンの新潟ライフ」:外国人のスティーブとジェーンが新潟で生活していく中で新潟弁を学んでいく構成になっている。講座では日常生活で使われるテーマ「食べ物」、「入浴」、「恥」、そして新潟ではアルビレックス新潟の影響で人気が定着した「サッカー」をテーマとしてピックアップ。また講座に加えて「もしもシリーズ」的コーナーとして、新潟弁のカーナビがあったらどうなるか、そして新潟弁で国連演説をして、同時通訳したらどうなるかなども加えられている。歌ものとしては新潟弁の重要単語を名曲「LOVE」で学ぶ『LOVE~新潟弁・和・英辞典~』を収録。
「山本さん」が丸出しで喋る新潟弁の後に近藤アナウンサーが繰り返す解説(標準語)とのギャップが面白いらしく、そこから人気が沸騰したと思われる。言わばラジオ英会話と似たような組み立てになっている。
[編集] 続編・その他
- 「キンラジ」の同コーナーはその後も続いており、2006年7月からはPodcast配信も行われている。
- 2006年12月6日には、CDの続編として「ラブラブ編」「結婚・出産編」が発売された。