会津大学
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会津大学(あいづだいがく・英字表記:The University of Aizu)は、福島県会津若松市にある当初は県立として開設された公立大学。1993年に日本初のコンピュータ専門大学として設置された。コンピュータ理工学部の一学部、コンピュータソフトウェア学科とコンピュータハードウェア学科の二学科で構成される。2006年4月、福島県の公立大学法人が設置運営する「会津大学」に移行した。
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[編集] 沿革
- 1993年 - 会津大学設立(コンピュータ理工学部)、会津短期大学(1951年設置)を短期大学部に
- 1997年 - 大学院修士課程開設(コンピュータ理工学研究科)
- 1999年 - 大学院博士課程開設(コンピュータ理工学研究科)
会津地方は江戸時代から会津藩が設置した藩校日新館に代表されるように、もともと教育の盛んな地域であったのだが、高等教育機関は会津短大(現短期大学部)のみであった。四年制大学を作るのは会津の人々の悲願でもあったといえよう。そこで福島県は1992年に4年制大学の設置を決定。國井利泰(現在は金沢工業大学大学院教授)を初代学長に迎えて開学した。國井は当時コンピュータに関する講義のできる教員が日本には少なかったことから、教員募集を国内に限らず全世界を対象に行った。その結果、過半数が外国人教員で占められるという当時の日本国内では前例のない体制が出来上がった。現在でも教員の4割弱は外国人教員である。
すべての学位論文において、英語での執筆が義務付けられているということでも有名である。修士ないし博士論文が英語というのはさして珍しくはないが、学士も大学から英語論文執筆が義務付けられているというのは、英語関係学科ではない学部学科ではきわめて珍しい。
また、単科大学としては珍しく、学生(院生含む)と教員、一部職員に限りカードキー(IDカード)により、研究棟(コンピューター演習室や研究室が存在)と講義棟にほぼ一年間(入学試験時などを除く)を通し24時間入退室可能であり、一部コンピューターをいつでも利用できる。
2006年4月現在、コンピュータ理工学部を設置している大学は本学のみである。なお、京都産業大学が2008年4月に設置する予定。
[編集] 会津大学組織
学長(法人の理事長も兼務) 角山茂章
[編集] コンピュータ理工学部
学部長 黒田研一
[編集] コンピュータソフトウェア学科
- 数理情報科学講座
- 情報基礎論講座
- 言語処理系学講座
- 分散並行処理学講座
- オペレーティングシステム学講座
- コンピュータネットワーク学講座
- 性能評価学講座
- データベースシステム学講座
- 情報システム学講座
- ソフトウェア工学講座
- マルチメディアシステム学講座
- ヒューマンインターフェース学講座
- コンピュータグラフィックス学講座
- 形状モデリング学講座
- 画像処理学講座
- コンピュータ芸術学講座(休止中)
[編集] コンピュータハードウェア学科
- コンピュータ構築学講座
- コンピュータ物性学講座
- コンピュータ素子学講座
- コンピュータ論理設計学講座
- コンピュータ通信学講座
- マルチメディア装置学講座
- コンピュータ教育学講座
- コンピュータ産業学講座
[編集] 大学院コンピュータ理工学研究科
研究科長 ニコライ・ミレンコフ
[編集] 情報システム学専攻
主任 岡隆一
- 第1教育研究領域(人工世界、仮想現実とマルチメディア)
- 第2教育研究領域(コンピュータ組織と並列処理)
- 第3教育研究領域(認識とヒューマンインターフェース)
[編集] コンピュータシステム学専攻
主任 ビクター・リズィ
- 第4教育研究領域(知識工学、サイバネティックスとソフトウェアシステム)
- 第5教育研究領域(コンピュータ設計自動化)(休止中)
- 第6教育研究領域(コンピュータデバイス)
- 第7教育研究領域(高度アルゴリズムと理論的コンピュータサイエンス)
- 第8教育研究領域(コンピュータネットワークシステム)
[編集] 短期大学部
- 産業情報学科
- 食物栄養学科
- 社会福祉学科
[編集] 付属組織
- 文化研究センター
- 語学研究センター
- 総合数理科学センター
- 企画運営室
- ソフトウェアエンジニアリングセンター
- 情報センター
- 情報処理センター
- 情報センター付属図書館
- 産学イノベーションセンター
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 外部リンク
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