六道
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
インドの仏教、日本の仏教 |
韓国の仏教 |
経典 |
聖地 |
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六道(りくどう、ろくどう)は、仏教用語で6種類の世界のこと。仏教成立以前の古代インド思想を起源とし、原始仏教においてはさほど重大な意味を為さない。体系化が進行したのは後代と考えられる。
この世に生を受けた迷いのある生命は死後、生前の罪により、地獄道(じごくどう)、餓鬼道(がきどう)、畜生道(ちくしょうどう)、修羅道(しゅらどう)、人間道(にんげんどう)、天道(てんどう、天上道、天界道とも)の6つのいずれかに転生し、これら六道で生死を繰り返す(六道輪廻)と言われている。たとえ天道であっても、苦しみの輪廻する世界を脱することは出来ない。諸行無常の原則により、どの世界に生まれ変わろうとも、何時かは死に絶え、別の世界(或いは同一世界)へ転生する宿命。上記6種の世界は、須弥山世界観等においては、しばしば空間的領域として捉えられる。 この輪廻の道から外れたものを俗に外道(魔縁)という。
ただし初期仏教の時代は五趣として、修羅(阿修羅)はなく、大乗仏教になってから六道となった。これらを一括して五趣六道という。
また六道にはそれぞれ観音がおり、観音の導きによりその世界から救われるという来世的な観音信仰が生まれ、それらの観音を六観音と呼ぶ。なお天台宗と真言宗では人間道における解釈が異なり、不空羂索観音と准胝観音がそれぞれ置かれている。七観音と呼ばれる場合はこの2観音を含めた観音のこととなる。
インド・中国起源ではないが、日本では11世紀ころ、六道の各々に配当された六地蔵が各所に祀られ、大いに庶民から信仰された。
六道 | 真言宗の六観音 | 天台宗の六観音 |
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地獄道 | 聖観音 | 聖観音 |
餓鬼道 | 千手観音 | 千手観音 |
畜生道 | 馬頭観音 | 馬頭観音 |
修羅道 | 十一面観音 | 十一面観音 |
人間道 | 准胝観音 | 不空羂索観音 |
天道 | 如意輪観音 | 如意輪観音 |
一方、悟りを開き仏として目覚める事(涅槃)は、主に生存活動の最中において為される。単純な死を契機とはしない。死後に別世界にて生まれ変わる現象とは根本的に意味合いが異なり、仏専用の別世界が用意されている訳ではない。釈尊に代表されるように、仏として目覚めた後も死亡(入滅)までは従来の世界で暮らし続ける。涅槃は六道と比較すると、精神的領域だと解釈出来る。
更に加えると、浄土なる世界は浄土教等に見受けられ、六道輪廻確立より更に後代の思想。死後に行き着くと言う点では六道と共通するものの、六道輪廻の思想で説かれる世界観とは基本的に別物。仏が存在する世界が即ち浄土だと位置付ける事が可能で、六道の内のいずれか一つに限定されている訳ではない。
天道には天人が住まう。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間に比べてほとんどないとされる。また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわれる。しかしながら煩悩から解き放たれては居ない。天人が死を迎えるときは五つの変化が現れる。これを五衰と称し、体が垢に塗れて悪臭を放ち、脇から汗が出て自分の居場所を好まなくなり、頭の上の花が萎む。
人間道は文字通り人間が住む世界である。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界であるが、苦しみが続くばかりではなく楽しみもあるとされる。また、仏になりうるという救いもある。
修羅道は修羅の住まう世界で、修羅は終始戦い、争うとされる。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。
畜生道は牛馬などの世界であり、殆ど本能ばかりで生きている。人間に使役され、ほとんどなされるがままという点で救いの少ない世界である。
餓鬼道は餓鬼の世界である。餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると灰となってしまい餓えと渇きに悩まされる。前世において他人を慮らなかったために落とされた例がある。旧暦7月15日の施餓鬼会はこの餓鬼を救うために行われる。
地獄道は生前の罪を償わせるための世界である。詳細は地獄を参照のこと。
- 六道近代成立説
六道の説は近代に成立したという説がある。それによると、すべて、アンフェタミン系(覚醒剤、エクスタシーを含む)麻薬による副作用のことを言っている。 天界は多幸感、修羅道は攻撃性、畜生道は食人、餓鬼道は空腹感、地獄道は末期に見る幻覚。アンフェタミンが戦争に使われて有名になった説。[要出典]
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