冥王計画ゼオライマー
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『冥王計画ゼオライマー』(プロジェクトゼオライマー)は、美少女系漫画誌『レモンピープル』(あまとりあ社)で1983年10月号から1984年11月号まで連載されたSFロボットアダルトコミック。作者はちみもりを(本名は「たかや よしお」)。
内容としては巨大ロボットと美少女が登場する良くあるタイプの体裁を採っているが、作者としては壮大な設定とストーリー構想をもっていたらしく、作中に様々な伏線を張っていたものの、諸般の事情で連載は半ば打ち切りの様に終了した(単行本化にあたっては、連載時の伏線要素は削除されている)。
その後1988年から1990年にかけてOVAで全4話が制作・発売されたが、18禁要素を排除した上で、基本設定のみを流用した別作品の感が強い。さらにOVAの設定を基に『スーパーロボット大戦MX』・『スーパーロボット大戦J』に登場し、ゼオライマーの圧倒的な強さがプレイヤーの間で賛否両論でなるなど一躍有名になった。
また、(一応、分類すれば)味方でありながら、完全に悪人である木原マサキも、今までのシリーズになかったキャラクターとして人気が高い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
世界支配を目論む巨大組織鉄神帝国"ネマトーダ"。 日本でロボット研究をしていた氷室遼三博士は彼らの誘いに応じ、妻の氷室美久や同僚の若槻魔沙樹らを伴って海底秘密基地に赴く。ネマトーダの世界支配に貢献するロボットの研究の為であったが、氷室と若槻には別の目論みがあった。組織からの援助はいただくが、こちらから提出する設計資料の肝心な部分は巧妙に秘匿する。自分達にしか扱えない冥府の王ともいうべき最強の個人兵器たる巨大ロボを完成させ、ネマトーダを踏み台に、自分達が冥王にのし上がろうと企んでいたのだ。
冥王「ゼオライマー」の開発は順調、残すは『超次元システム』に必要な次元連結ユニットの完成だけだった。『超次元システム』は、女性の胎内にセットされた次元連結ユニットを介し、ゼオライマーに無限のエネルギーを供給する。そのゼオライマーの心臓ともいうべき重要な役割に、氷室達は美久を選んだ。だが、そんな時、氷室はゼオライマーに隠された秘密(ブラックボックス)に気付く。ゼオライマーは若槻と美久以外には操縦できないような仕掛けがしてあったのだ。美久は夫を裏切って、日本にいた頃から若槻の愛人となっており、若槻も仲間である氷室まで出し抜いて、自分ひとりが世界を牛耳ろうと考えていたのだ。氷室がいくら悔しがっても、外部からそのブラックボックスに手を加えることは不可能だった。
氷室は自分を裏切った二人への復讐と、自らの野望を成就するための方策を考えた。ネマトーダでは、一度死んだ人間を胎芽の状態に還元してから蘇らせる技術が完成している。氷室は事故を装い若槻と美久を殺害し、蘇生途中の記憶再構成が施されていない二人とゼオライマーを奪ってネマトーダを脱出した。あとは二人が成長すれば、何も知らぬ二人を操って自分が世界を制することができるはずだった。だが、氷室の助手の一人だった秋津はゼオライマーの覚醒を恐れ、若槻の胎芽とともに姿を隠す。ネマトーダが氷室を、氷室が秋津を、探し出せないまま14年が過ぎていった。
秋津の息子“秋津マサキ”として育てられていた若槻魔沙樹と、氷室の姪“美久”として育てられていた氷室美久が再会したのと時を同じくして、ゼオライマーを奪還すべくネマトーダの巨大ロボが現れる。否応なく戦いに巻き込まれていく秋津マサキ…そんな中、マサキのなかにもう一人の人格が芽生える。若槻は、もし洗脳等の処置を施されても、記憶と人格が再生され自分自身をとりもどせるようなプログラムをコクピットに隠していたのだ。記憶再生プログラムは美久には対応していない。氷室を優しい叔父と慕っていた美久を「今一度身も心も俺のものになってもらう」と若槻は陵辱する。
若槻は美久を道具としか見ていない…美久を可愛がってきた氷室は若槻に対抗しようとするが、病を発症した老い先短い体では敵うはずもない。喀血しながらも氷室は呟く「若槻…きさまは何もかも思惑通りに事をはこんだつもりだろうが、大事なことをひとつ忘れているぞ…」
ゼオライマー奪還に執念を燃やすネマトーダの将軍ゴルシード。だが、無限のエネルギーを糧に新陳代謝するメカニズムであるゼオライマーは、コクピットごとパイロットを吹き飛ばされても瞬時に元通り再構成してしまう。敗北が続く中、ゴルシードはゼオライマーの超次元システムが短時間しか機能しないことを見抜く。若槻が造った次元連結ユニットの完成品はネマトーダ基地にある…今のゼオライマーは氷室が間に合わせに作った粗悪な次元連結ユニットを使っていたのだ。
ゼオライマー攻略の糸口をつかんだゴルシードだったが、ネマトーダ総統は彼を解任。総統は「いらぬ事に気づいた」ゴルシードを監視するよう、新将軍リンガムに言い渡す。ゴルシードは、総統の命令で建造中という旧式部品ばかりの機体がゼオライマーだと気づいていたのだ。 「14年前、氷室達が提出したゼオライマーの設計図は巧妙に作られた偽物だったはず…それがなぜ?」訝しがるゴルシードに、蘇生セクションの男が「話したいことがある…」と接触してきた。
[未完]
[編集] 八卦ロボ
ここでは原作・OVA版とを合わせて解説するものとする。 ちなみに原作では国際電脳という企業を隠れ蓑にした秘密結社という設定は無く、八卦衆・八卦ロボという概念も無い。また本来の八卦には月の称号は無いがメカ設定製作の際沢→水・水→月と改変した、詳しくはガロウィン・ローズセラヴィーの項を参照。
- 『天』の称号を持つ最強の八卦ロボ。パイロットは秋津マサト/木原マサキ。別次元から無限のエネルギーを取り出す次元連結システムにより、他の八卦ロボを圧倒する出力・能力(次元連結機能の応用と思しき空間跳躍・全方位対応のバリア、前述二機能の同時使用)を持つ。前述の通り空間跳躍可能だが戦闘機動時はバックパックスラスターを使用。美久が乗っていない状態(=次元連結システムが使えない)でもゼオライマーを動かすことは可能だが、胸部の光球が消え、出力は3分の1以下になってしまう。通常兵器「次元連結砲」の他、必殺技の「メイオウ攻撃」は破壊光線により全ての物質を原子レベルまでに破壊する、作中最強の威力を持つ必殺技である。なお、「メイオウ攻撃」発動時はパイロットの代わりにゼオライマー自身(!)が「メイ・オウ!」と叫んでくれる。
- 『スーパーロボット大戦MX』に初登場した際の本編同様の無敵ぶりは、他作品のファンから批判を浴びたほどであった。
- 全高は原作では77mだが、OVAでは50mである。
- 『風』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットは耐爬。製造当初は他の八卦ロボの輸送時の護衛用(本機とゼオライマー、オムザック以外は自力で飛行できないため、専用の輸送機で目的地まで運搬する必要がある)に作られた機体で、他の機体に比べ攻撃力に劣るがその運用の幅は他の機体より広い。暴風を塊のように発射する「ボーンフーン」、かまいたち現象により相手を斬りつける「ブレイウェイン」、竜巻を起こし相手を巻き込む「デッド・ロン・フーン」など、様々な技を持っていたが、器用貧乏の感は否めず、作中では起動したばかりのゼオライマーの初戦の相手となり、後一歩のところまで追い詰めたかに見えたが、真の力を発揮したゼオライマーの相手ではなかった。
- 原作版では補助バーニアによる高速移動・高速攻撃を得意としていたが、覚醒したゼオライマーには通じず、マサキが駆るゼオライマーに踏み潰される。
- 『火』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットはシ・アエン。単独ではナパームを発射する「フレア・ランチャー」と、高温のプラズマ光弾を発射する必殺武器「マグラッシュ」を装備。また、水のガロウィンとのコンビネーションにより、機体同士を接続して放つ「フレア・ランチャー」の上位技「トゥインフレア」と、ガロウィンのメガサーチャーで捕捉した(この際二機は目標を挟んで相対する位置取りになる)敵に最大出力のマグラッシュとガロウィン側のビームを同期させたタイミングでぶつけ、相反するエネルギーの衝突により大爆発を起こす最大の技「トゥインロード」が使用できる。
- 原作版未登場
- 水のガロウィン
- 『水』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットはシ・タウ。火のブライストとの合体攻撃を主に、あくまでもサポート用に設計・開発された機体である。そのため本機の武装は攻撃ではなく、相手の動きを止める「ガロウィン・ブリザード」、ガイドレーザー照準機を有し目標を定める為高精度の命中率を誇る「メガサーチャー・ビーム」など、他の機体に比べて直接的な高い攻撃能力は有していない。合体攻撃時でもブライストの銃脚役や、冷却を担当する。なおこの八卦に当てられている紋章は正しくは沢なのだが火のブライストの姉妹機との設定や後述のローズセラヴィーとの兼ね合いの為水の称号になっている。
- 原作版未登場
- 月のローズセラヴィー
- 『月』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットは葎。胸、脚、指等様々な箇所にビーム砲が搭載されている。通常武器は指先のビームランチャー(拡散連射・収束放射等の発射モード切り替え可能)で手を手刀の形にしビームを固め、刀のように振るう「ルナ・フラッシュ」を白兵武装として使用。衛星を飛ばし雷のエネルギーを自機に送るエネルギー・チャージ・システム、通称「月の子」があり、これにより全エネルギーを放出する必殺技「Jカイザー」などの武器を連続使用することが可能となっている。マサキオリジナルの製造段階では元々オムザックと同様に、不完全なプロトタイプではあるが次元連結システムを搭載していたためエネルギーチャージは必要なかったが、マサキがゼオライマーを盗んだ際に、オムザック共々ほぼ完全に破壊(次元連結システムのノウハウ流出を恐れた故)させられた為、ルラーンによる復元の際エネルギー・チャージ・システムが搭載された。なお本来月の称号は八卦には存在しないが水の象徴物の中に月が在り、なおかつ天のゼオライマーと対の位置付けにある機体の為天の象徴物の太陽と対になる月が採用された。この際水の称号を属性が似通っていた沢に移した。
- 原作では唯一ゼオライマーに対抗できるであろうとされた機体であるが、操縦するには肉体的にも精神的にも強靭さが求められる。追い詰められた将軍ゴルシードが廃人になる危険性も覚悟のうえ生体強化システムを使用し、搭乗。ゼオライマーの腕や頭部を破壊するが、ゼオライマーはすぐ再生。ついには最大出力のJガイザー(原作ではこちらの表記である)を放つもバリアーに阻まれ、過負荷で機能停止する。一方のゼオライマーも、戦闘中に次元連結ユニットが寿命で機能停止して美久がダメージを負った為、ローズセラヴィーに止めを刺すことなく慌てて基地に帰還する。基地に帰還する為のエネルギーが残り少なく機密保持の必要性も在って、大破したローズセラヴィーは、エネルギー・チャージ・システムの内無人型の2号機と3号機(1号機のみ有人型)を頭上に落とされ処分された。
- 『地』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットはロクフェル。両手を地面に設置して大地に波動を送り、マグマ層を活性化させ地震を発生させることができる。主武装から判断するに本来は他機の援護の下、地上・地下の拠点目標の破壊を専門とする機体。その他ミサイルなどを搭載している。八卦ロボ中唯一メイオウ攻撃以外で撃破された。
- 原作版未登場
- 『山』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットは祗鎗。背部にミサイルランチャー、脚部に切り札として膨大な数の核弾頭ミサイルを装備している。手部にはビーム砲を装備しているがおそらく牽制や護身用のモノであろう。また構造が簡素であるため、八卦ロボの中で最初につくられ、以後の八卦ロボの原型となった。ホバー移動ができ、地上でもそれなりの機動力を持つ。
- 原作でもミサイルを満載し、通称「花火屋」と呼ばれる。ゼオライマーと対戦中のドノークごと全弾発射で攻撃するが、街一つ消し飛ばす程の爆撃にもゼオライマーは傷一つ負っておらず、後ろのビルごと真っ二つに切断され敗北する。
- 『雷』の称号を持つ八卦ロボ。パイロットは塞臥。八卦ロボの中では唯一の非人体型で、その複雑さと巨大さゆえ第1話の時点で唯一完成していなかった。脚部を持たないため、宙に浮いている。必殺技は八卦ロボの中で唯一ゼオライマーに対抗できるといわれる武器である原子核破壊砲「プロトン・サンダー」だが、対ゼオライマーでは発射体勢に入ったものの、バーストンと共にメイオウ攻撃の前に散っていった。
- 原作版未登場
- デスパイザー
- OVA版未登場。最初にゼオライマー奪還の為に派遣されたネマトーダのGクラスロボ。ワケの分からないままゼオライマーに乗せられた秋津マサキは周囲の民家等を気遣って動きもぎこちなく苦戦するが、若槻の人格発現により形勢は逆転する。そして、ゼオライマーのパンチによって、文字通りパイロットごと「粉砕」されている。この敗北により将軍ゴルシードは新鋭3機(ランスター、バーストン、ドノーグ)をマサキと久美の通う学校付近に出撃させる。発見された二人は拉致されかけるが、美久は超次元システムを使い格納庫からゼオライマーを学校まで転送させる。
- ドノーグ
- OVA版未登場。初戦のデスパイザーとの戦闘記録から、パイロットが戦いにくいであろう市街地での戦闘を仕掛ける。しかし覚醒したゼオライマーは民家を踏み潰す程度のことに何の躊躇いもなく、ネマトーダの誇るGクラスロボの中で最強のパワーと装甲を誇っていたゼオライマーの圧倒的な力の前に敗北、両腕を引きちぎられ、コクピットを握りつぶされかける。そして、バーストンがドノーグごとゼオライマーを無数の核ミサイルで攻撃し、機体とパイロットは消滅した。
- 烈のグレートゼオライマー
- ゼオライマーの能力に加え、八卦ロボの必殺技をすべて持ち合わせた機体。本編の外でお遊び的に設定画のみが描かれ、幻の機体と化していたが、『スーパーロボット大戦J』において隠し機体扱いではあるが登場し、その姿を現すことになった(現在では、OVA版の公式サイトでも、その設定画がカラーで見られるようになった。なお、当初の設定画からは若干のデザイン修正とクリンナップが行われたということである)。称号は『烈』。ゲームのシナリオ上では鉄甲龍との決戦時に大破したゼオライマーを下記のハウドラゴンのパーツを用いて修復、改造した機体ということになっており、基本性能の強化はもとより次元連結システムや他の八卦ロボの武器が搭載されている究極の八卦ロボとなっている。メイオウ攻撃もより強力な烈メイオウとなっており、使用すると宇宙から観測できる程の巨大な爆発の演出が見る事が出来る。
- しかしただでさえゼオライマー自体が強力な機体であったにもかかわらず、さらにゲームバランスさえ壊すほどの破天荒ぶりとなっているため、入手条件は相当に厳しいものになっている。
- ハウドラゴン
- グレートゼオライマー同様本編の外で製作された設定画のみ存在する機体、ゼオライマー以外の八卦ロボの必殺技をすべて持ち合わせた機体となっている。八卦としての称号は不明。幻の機体と化していたが、『スーパーロボット大戦J』においてルラーンが最後に完成させ、幽羅帝の搭乗機としてその姿を現すことになった。、公式サイトでその存在が明らかにされている。初登場はドラマCD『大冥界』ハウドラゴンはゼオライマー以外の八卦ロボが合体したという設定で、立体の暴力と言われるほどの凄まじい外見の機体となっている。なお前述のグレートゼオライマーもそうだが武装や攻撃方法等の細かな設定はスーパーロボット大戦登板の際に新たに作り起こしたモノであり発表された当時から細かな設定が在った訳では無い。
[編集] OVA
[編集] ストーリー
電子部品で世界の70%のシェアを持つ多国籍企業・国際電脳を隠れ蓑にしていた秘密結社「鉄甲龍(ハウドラゴン)」は、15年の時を経て、八卦ロボを駒に世界征服へと乗り出した。その手始めとして日本政府の秘密基地「ラストガーディアン」を襲撃する。しかしそこには、パイロットの秋津マサトと氷室美久、そして木原マサキによって鉄甲龍から奪われた最強の八卦ロボ、天のゼオライマーが立ちはだかった。
[編集] スタッフ
- 企画:三浦亨
- 原作:ちみもりを(現・高屋良樹):本名の読みは「たかや よしお」
- 監督:平野俊弘(現・平野俊貴)
- 脚本:會川昇
- 音楽:川村栄二
- キャラクターデザイン:菊池通隆
- メカニックデザイン:森木靖泰
- 総作画監督:菊池通隆
- 演出:西森明良
[編集] 主題歌
[編集] 登場人物
- 秋津マサト(声:関俊彦)
- 主人公。十五年間普通の少年として育てられていたが、突然ラストガーディアンに拉致され、天のゼオライマーのパイロットとなった。普段は穏やかで若干臆病だが、ゼオライマーに乗ると残忍な性格に変化する。その正体は、木原マサキが自らの野望のために「造った」、マサキ自身の複製。
- 木原マサキ (声:関俊彦)
- 秋津マサトのもう一つの姿。かつて鉄甲龍に所属し、天のゼオライマーをはじめとする八卦ロボを作り上げた天才科学者だが、冥王計画を我が物にするために、完成したゼオライマーを奪い鉄甲龍から脱走。ゼオライマーの搭乗者に自身のクローン受精卵を登録し、その受精卵と共にゼオライマーをラスト・ガーディアンへと秘密裏に引き渡すが、沖の手で抹殺される。この作品の事件全てを仕組んだ真のラスボスであり真の主役。
- 氷室美久(声:本多知恵子)
- 人間では有り得ないほどの身体能力を持つ、ゼオライマーのサブパイロット。美久が居なければゼオライマーは1/3以下の出力しか発揮できない。沖の命令に逆らえず、当初マサトに冷たい態度をとっていたが、彼女自身はマサトに惹かれていた。
- 沖功(声:田中秀幸)
- 日本政府秘密機関のエージェントで、黒ずくめのスーツにサングラスをつけた怪しい男。地下要塞ラストガーディアンの責任者で、当初はマサトをゼオライマーを動かす「パーツ」としか見ていなかったが、後半でマサキの真意などを知りマサトに対して一人の人間として見るようになる。そしてマサトと美久が最後の戦いに行くときは彼等とゼオライマーに対し敬意を称し敬礼をし彼らを見送った。
- 幽羅帝(ゆうらてい)(声:荘真由美)
- 鉄甲龍指導者の少女。組織のリーダという事で耐爬を特別扱いする訳にも行かない為彼に対しては冷たく振舞う一面もあったが、耐爬に対する愛は非常に強く、耐爬が出撃をする度に彼の無事帰還を祈り涙を流す。かつては八卦衆として天のゼオライマーに搭乗する予定だった。原作は18禁だったためか、第一話にて耐爬と彼女のベッドシーンが描かれた。
- 耐爬(たいは)(声:鈴置洋孝)
- 八卦衆。風のランスターのパイロット。幽羅帝とは幼い頃忍従を勤めていた事もあり、本編の時点では恋人同士。ただし幽羅帝にはハウドラゴンのリーダーという立場があり耐爬とはある程度距離を置かざるを得ず、他の八卦集からは色眼鏡で見られることも多い。八卦衆第一の刺客となるが、覚醒したゼオライマーのメイオウ攻撃を受け消滅する。
- シ・アエン(声:佐久間レイ)
- 八卦衆。火のブライストのパイロット。シ・タウとは双子の姉妹で姉に当たる。瓜二つの容貌ながら服の色・ワンレン・そして胸のサイズが違う。タウに対しては優しい姉。
- シ・タウ(声:佐々木優子)
- 八卦衆。水のガロウィンのパイロット。シ・アエンとは双子の姉妹で妹に当たる。瓜二つの容貌ながら服の色・ワンレン・そして胸のサイズが違う。アエンに対して対抗心が非常に強い妹。
- 葎(りつ)(声:速水奨)
- 八卦衆。月のローズセラヴィーのパイロット。「男の中の男」になりたい願望と、それに相反する女顔の両方を木原マサキによって造られたため、仮面で顔を隠しマサキを憎悪している。耐爬やシ姉妹の人格・生き様が、マサキによって作られた物であることも知っていた。
- 祗鎗(ぎそう)(声:玄田哲章)
- 八卦衆。山のバーストンのパイロット。ロクフェルに愚直な恋心を抱いている。
- 塞臥(さいが)(声:塩沢兼人、『スーパーロボット大戦MX』では山崎たくみ)
- 八卦衆。雷のオムザックのパイロット。常に他のメンバーへ挑発的な態度を取る。野心・功名心が強く、その為ならマサキに仲間となるよう持ちかけたり、ロクフェルの愛を利用することも厭わない。がそのロクフェルがメイオウ攻撃で無に帰った時、塞臥は叫びながらゼオライマーに突撃をかけ果てる。
- ロクフェル(声:勝生真沙子)
- 八卦衆。地のディノディロスのパイロット。祗鎗の気持に気づくも、塞臥を戦士として尊敬し愛している。
- ルラーン(声:辻村真人)
- ハウ・ドラゴンの八卦メカ開発者。マサキと共に八卦ロボを制作していたところ、マサキが脱走し、八卦ロボも破壊されてしまう。実は美久の身体の秘密やマサトと幽羅帝の出生にまつわる秘密を全て知っており、当初は幽羅帝を復讐の道具として使うつもりだったが、何時の間にか彼女の事を慕うようになっていた。最終話で全ての真相を幽羅帝に話し、拳銃自殺をする。なお、ドラマCD『大冥界』では幽羅帝と耐爬の絡みを盗み撮りするお茶目な一面も見せた。
- ナレーター:政宗一成
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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