千葉交通成田営業所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千葉交通成田営業所(ちばこうつうなりたえいぎょうしょ)とは、千葉県成田市を中心とする千葉交通のバス路線を管轄する営業所である。成田営業所の車庫以外に、佐原車庫、小見川車庫、湯川車庫、竜角寺台車庫、ハニワ台車庫が存在する。
目次 |
[編集] 沿革
路線バスの利用者が多かったいわゆる路線バス黄金期には、佐原営業所と小見川営業所が存在した。しかし、北総及び東総地域でもモータリゼーションの進展、過疎化の進行などとともに一般路線の短縮及び廃止が昭和50年代以降行われるようになってきた。そのなかで、前記の佐原営業所及び小見川営業所は、成田営業所に所属する車庫へと格下げになっている。現在でもこれらは、広大な用地が広がっており、元営業所であった事を偲ばせている。また、成田営業所本所でも多くの路線が短縮されている。これら傾向は平成に入ってもさほど変わらず、平成3年~4年の頃の大幅な路線整理、規制緩和以降の千葉県バス対策地域協議会への路線退出意向の提出などが行われてきている。
このような状況の中、成田営業所にとって、一般路線で大きなウェイトをもつようになったのは、JR成田駅西に開発された成田ニュータウンへの旅客輸送である。1960年代から開発が進められたもので、1980年代には人口が3万人を越える様になり、バス需要も大きいものとなっている。
[編集] 現行路線
[編集] 成田地区
- 住野線
- 京成成田駅~成木新田~七栄四ツ角~(一部は富里高校を経由)~中沢新田~住野四ツ角~八街駅
- 10年ほど前までは、最終バスが京成成田駅東口~久能~七栄四ツ角~中沢新田という経路で運行されていたが、現在では上記のルートで中沢新田止まりとなっている。
- 京成成田駅~成木新田~七栄四ツ角~(一部は富里高校を経由)~中沢新田~住野四ツ角~八街駅
- 久能両国線
- 京成成田駅東口~久能~両国栄町
- 2005年4月1日 両国線(※)の武州~八街駅、武州~高根病院を短縮する。
- 京成成田駅から久能、七栄四ツ角、富里市役所を経由して両国方面へ向かうバスである。
- 2005年の4月までは、武州バス停から実の口を経由して八街駅までおよび武州から高根病院まで向かっていた。武州~八街駅、武州~高根病院間は赤字区間であったため、千葉県生活交通地域協議会で路線の存続に向けた協議を八街市、富里市と行ってきた。しかし、2004年9月それが不調に終わったため、2004年9月30日付で千葉交通が当該区間の廃止届けを提出し、2005年3月30日の運行を持って、武州~八街駅などを廃止した。
- 現在、上記廃止区間の一部は富里市循環バスが代替している。
- 京成成田駅東口~久能~両国栄町
- 三里塚線
- 京成成田駅~成木新田~七栄四ツ角~本城台団地入口~三里塚南
- 2006年9月16日 三里塚線の経路を変更する。このため、京成成田駅~三里塚~成田空港、京成成田駅~三里塚~本城台団地入口を廃止し、京成成田駅~本城台団地~三里塚南を新設する。
- 京成成田駅~成木新田~七栄四ツ角~本城台団地入口~三里塚南
- ハニワ台線
- 京成成田駅~成木新田~七栄四ツ角~両国四ツ角~ハニワ台車庫
- 京成成田駅東口~久能~両国四ツ角~ハニワ台車庫
- 日吉台線
- 京成成田駅東口~日吉台車庫
- ジョイフル線
- JR成田駅~京成成田駅東口~ジョイフル本田~ファミリータウン東
- 教習所東線
- 京成成田駅東口~日吉台4丁目~教習所東
- 2006年4月5日 路線を新設する。
- 京成成田駅東口~日吉台4丁目~教習所東
- 成田市内線?
- 成田山門前~京成成田駅~日赤病院~公津の杜駅~宗吾霊堂~甚兵衛渡し~甚兵衛機場
- 京成成田駅~日赤病院~宗吾霊堂~甚兵衛渡し
- 平成初期頃には、甚兵衛機場から安食駅まで行っていたが、短縮された。現在でも徐々に本数の削減が行われている。なお、平日1回のみ公津の杜駅を経由しない便が運行されている。
- 野毛平工業団地線
- 京成成田駅東口~野毛平工業団地第五
- 2005年4月1日 運転を開始する。
- 大室線の名残である。運行は、平日通勤時間帯のみである。
- 京成成田駅東口~野毛平工業団地第五
- 美郷台線
- JR成田駅西口~美郷台~大谷津球場~竜角寺台車庫
- 吾妻線
- JR成田駅西口~ボンベルタ~吾妻~玉造~湯川車庫
- JR成田駅西口~ボンベルタ~吾妻~玉造~成田北高
- 中台線
- JR成田駅西口~中台~玉造~湯川車庫
- JR成田駅西口~中台~玉造~成田北高
- はなのき台線
- JR成田駅西口~橋賀台~はなのき台
- 八代線
- 京成成田駅東口~JR成田駅~日赤病院~橋賀台~八代~湯川車庫
- 京成成田駅東口~JR成田駅~日赤病院~橋賀台~ボンベルタ
- 竜角寺台線
- 安食駅~竜角寺台車庫
- イオン線
- イオン成田ショッピングセンター線 京成成田駅~イオン成田ショッピングセンター~ジャスコイオン
- イオン安食線 安食駅~栄町~竜角寺台~イオン成田ショッピングセンター
- イオン富里線 富里農協・富里市役所~イオン成田ショッピングセンター
- 2000年3月?日 イオン成田ショッピングセンター線を開業する。
- 2000年?月?日 イオン安食線を開業する。
- 2006年9月16日 イオン富里線が開業する。
- 2006年12月1日 イオン成田ショッピングセンター線の一部便を直行便から各駅停車に変更する。
- 2000年3月18日新たにオープンしたイオン成田ショッピングセンターへのバスである。盛況な利用客があり、場合によっては臨時便が増発されるほどである。京成成田駅からのバスは直行のみであったが、2006年12月から竜台線の廃止に伴い、一部便を各駅停車化することとなった。
- 成田メモリアルパーク線
- 京成成田駅~成田メモリアルパーク
- 成田メモリアルパークという霊園への直行バスである。このため、設定される時期は、土・日・祝日と墓参りに訪れる人の多い彼岸および盆の時期となっている。
- 京成成田駅~成田メモリアルパーク
[編集] 佐原・小見川地区
- 吉岡線
- 京成成田駅~吉岡~佐原駅~粉名口車庫
- 府馬線
- 小見川駅~旭駅~旭農高
- 大倉線
- 粉名口車庫~佐原駅~ 大倉~小見川駅
- 神里線
- 粉名口車庫~佐原駅~ 神里~小見川駅
[編集] 高速バス
[編集] 廃止路線
※なお、規制緩和以降の廃止路線は千葉県生活交通地域協議会で採用されている路線名で記すこととする。
[編集] 成田地区
- 竜台線※
- 京成成田駅~長沼~竜台
- 2006年12月1日 竜台線を廃止する。代替は成田市コミュニティバスとなる。
- 京成成田駅~長沼~竜台
- 七曲線※
- 京成酒々井駅~京成成田駅
- ?年?月?日 京成佐倉駅~京成酒々井駅を短縮する。
- 2001年4月16日 七曲線を廃止する。
- 京成酒々井駅~京成成田駅
- 全日空ホテル・マロウド線
- JR成田駅~全日空ホテル・マロウド
- 2001年5月16日 全日空ホテル・マロウド線を廃止する。
- JR成田駅~全日空ホテル・マロウド
- 公津の杜線※
- JR成田駅西口~公津の杜駅
- 2002年12月1日 路線を廃止する。
- JR成田駅西口~公津の杜駅
- 三里塚芝山線※
- 京成成田駅~三里塚~芝山役場~芝山仁王尊
- 2003年9月16日 路線を廃止する。
- 末期は日に3本程度の運転であった。
- 京成成田駅~三里塚~芝山役場~芝山仁王尊
- 三里塚ハニワ台線※
- 京成成田駅~三里塚~ハニワ台団地
- 2003年9月16日 路線を廃止する。
- 京成成田駅~三里塚~ハニワ台団地
- 北大和線※
- 京成成田駅~北大和~ハニワ台団地
- 2003年9月16日 路線を廃止する。
- 京成成田駅~北大和~ハニワ台団地
- 八街ハニワ台線
- 八街駅~ハニワ台車庫
- 2003年10月1日 路線を廃止する。
- 八街駅~ハニワ台車庫
- 日赤病院シャトルバス
- 湯川車庫~中台~加良部~日赤病院線
- 2001年5月16日 路線を新設する。
- 2003年9月16日 路線を廃止する。
- 中台、加良部地区から日赤病院への直行路線として平日及び土曜の日中に設定されていた路線である。
- 湯川車庫~中台~加良部~日赤病院線
- 大室線
- 京成成田駅~久住第二小学校
- 2005年4月1日
- 京成成田駅~久住第二小学校
- 文化会館線
- 京成成田駅~成田国際文化会館
- 2005年4月1日
- 京成成田駅~成田国際文化会館
- 小泉線
- 京成成田駅東口~野毛平~大室台~芝地蔵~京成成田駅東口
- 2005年4月1日
- 京成成田駅東口~野毛平~大室台~芝地蔵~京成成田駅東口
- 滑河線
- 京成成田駅~宝田小橋~滑河駅
- 2005年4月1日 路線を廃止する。
- 京成成田駅~宝田小橋~滑河駅
- 加良部線
- JR成田駅西口~加良部~橋賀台~ボンベルタ
- 2006年5月15日 加良部線を廃止する。代替としてはなのき台線を設定する。
- JR成田駅西口~加良部~橋賀台~ボンベルタ
[編集] 佐原・小見川地区
- 山倉線
- 小見川駅~九十九塚~山倉
- 2002年4月1日 路線を廃止する。代替交通は山田町町内循環バスである。
- 小見川駅~九十九塚~山倉
[編集] 車両
成田営業所
- 路線車に関しては古くから日野+日野車体を採用していたが、旭営業所から転属してきた14-20[1]のみいすゞ+富士であった(千葉交通でもこの組み合わせはこの車のみ)。
佐原車庫(旧佐原営業所)
- 路線車は三菱+呉羽が中心だが、90年代初めまでは前後扉の日野+日野車体のREも在籍していた。
小見川車庫(旧小見川営業所)
- 路線車は古くからいすゞ車を導入していたが、特筆すべきは千葉県内でも珍しいいすゞ+北村を採用していた点である。
- 大型車も存在していたが、主力は中型のCCMであり、小見川-成田線でもこの車両が使用されることが多かったようだ。
[編集] その他
カテゴリ: バス関連のスタブ記事 | 千葉交通 | 関東地方のバス営業所 | 千葉県の交通 | 成田市