ONライナー号

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ONライナー号（おーえぬらいなーごう）は埼玉県さいたま市と千葉県成田市の成田国際空港を結ぶ高速バスである。

目次 1 概説 2 運行概要 2.1 運行会社 2.2 停車バス停 2.3 運行ルート 3 車両 4 特記事項 5 外部リンク

[編集] 概説

1989年4月28日に運行開始。鉄道では直行できない埼玉県と成田空港を結ぶ路線として開設された。愛称は「大宮(Omiya)」と「成田(Narita)」を結ぶことから、頭文字を取った。

当初から1日18往復設定されており、運行開始当初は供給過剰を危惧する意見もあったが、乗換えなしの利便性が好評となり、「成田エクスプレス」運行開始後も良好な乗車率を保っている。今日では、成田空港への空港連絡バスはさまざまな地区から多くの便数が運行されているが、その先駆けとなった路線ともいえる。

2000年6月1日より、さいたま新都心駅への乗り入れを開始した。同時に運行ルートも変更されている。

[編集] 運行概要

大宮駅に乗り入れている3社と成田空港に乗り入れている3社が全て参入したため、運行開始当初から6社共同運行・運賃プール精算制である。

[編集] 運行会社

• 東武バスウエスト（大宮営業事務所）
• 西武バス（大宮営業所）
• 国際興業（戸田営業所）
• 京成バス（千葉営業所）
• 千葉交通（成田営業所）
• JRバス関東（八日市場支店）

[編集] 停車バス停

• さいたま新都心駅（西口）
• 大宮駅西口
• ホリディイン東武成田ホテル（一部便のみ降車可能）
• 成田国際空港（往復とも第2ターミナル→第1ターミナルの順に停車）

[編集] 運行ルート

さいたま新都心駅～大宮駅西口～新都心西出入口～（首都高速埼玉新都心線・埼玉大宮線）～美女木JCT～（東京外環自動車道）～川口JCT～（首都高速川口線・中央環状線・湾岸線）～湾岸市川IC～（東関東自動車道）～成田JCT～（新空港自動車道）～新空港IC～成田国際空港

2000年5月31日までは以下の経路であった。

大宮駅西口～岩槻IC～（東北自動車道）～川口JCT～（首都高速川口線・中央環状線・湾岸線）～湾岸市川IC～（東関東自動車道）～成田JCT～（新空港自動車道）～新空港IC～成田国際空港

運行ルート変更に伴って一般道区間が短くなったため、停車地が増加したにもかかわらず所要時間は変更されていない。

[編集] 車両

6社とも40人乗り・ホイール間床下が全てトランクとなった空港リムジン仕様のWC付ハイデッカーが使用されている。

運行当初はシルバーメタリックに白帯を斜めに入れた6社共通カラーであったが、1991年にJRバス関東が自社カラーでかしま号と共通の予備車（日野・セレガ:H657-91401）を導入しており、その後も車両代替時に他路線との共通化という観点から自社カラーに戻した事業者が多く、2006年11月現在共通色が見られるのは東武バスウェストと西武バスのみとなった。また、運行開始当初は国際興業のみスーパーハイデッカー（いすゞ・スーパークルーザー）で、リムジン仕様ではなかったが、車両代替時にリムジン仕様のガーラとなった。

かつて国際興業のONライナー仕様車を繁忙期に大宮～大阪間の夜行高速バス「サテライト号」（後のやまと号埼玉線、現在は廃止）の増発に回した際、後部の「OMIYA - NARITA」の表記に「OMIYA - OSAKA」のシールを貼って運行したことがある。

[編集] 特記事項

• 東武鉄道トラベルでは、ONライナー片道運賃を含めた「ホリデイ・イン東武成田」の1泊朝食付き宿泊プランを発売している。搭乗前日に宿泊し、ゆとりをもって翌朝便に搭乗する為に設定されたプランである。
• 「ON」と言えば、かつてプロ野球選手時代に王貞治・長嶋茂雄両氏による「ON砲」を連想する事が出来、開業時には「覚えやすい」と言う利用者も多かった。
• コアなファンでは、「ON」とは前述の「ON砲」の他、「海外への飛行機にTake On」と言った呼び方・覚え方もされている。

[編集] 外部リンク

• ONライナー（千葉交通ページ）
• ONライナー（西武バスページ）