吉田都
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吉田 都(よしだ みやこ、1965年7月7日 - )は 東京都国立市出身のバレリーナ。都立北多摩高校卒。
9歳より生地でバレエを始める。
1983年に、ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞。英国ロイヤルバレエ・スクールに入学。1984年サドラーズ・ウェルズ・バレエ団(現在のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団)入団。1988年プリンシパル昇格。1995年、ロンドンのコヴェント・ガーデンにある王立歌劇場を本拠地とするロイヤル・バレエ団に移籍、現在に至る。確かなテクニックと音楽性、愛らしい容姿で、英国でも日本でも抜群の人気をほこる。日本が生んだ世界最高峰のバレリーナのひとり。
当たり役は、マリウス・プティパ振付のチャイコフスキーの3大バレエ(「眠りの森の美女」、「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」)をはじめ、「ジゼル」、フレデリック・アシュトン振付の「シンデレラ」、「ドン・キホーテ」、ド・ヴァロア振付「コッペリア」、ケネス・マクミラン振付「ロミオとジュリエット」など少女役・妖精役を得意とする。
数年前より日本での公演を希望していたが、2006年9月1日より熊川哲也率いる熊川哲也Kバレエカンパニー(東京都)に移籍。ロイヤルバレエ団ではゲストプリンシパルとして踊り続けるという。日本登場は11月公演の『二羽の鳩』、12月公演の『くるみ割り人形』。Kバレエカンパニーを選んだ理由としては、吉田は日本国で最多の公演数を誇る、古典中心でロイヤルバレエ団と作品が似てなじみやすいという点を挙げた。熊川自身もロイヤルバレエ団の元プリンシパルであり、二人は十数年来の友人。
2004年7月、ユネスコの平和芸術家に任命された。日本人ではバイオリニストの二村英仁に次いで2人目。
2005年に日本人と結婚。
2006年の第57回NHK紅白歌合戦で特別審査員10人の一人に選ばれた。 翌2007年、英国のダンス批評家、愛好家で構成される、英国ダンス批評家賞National Dance Award Critic's Circleにより最優秀女性ダンサー賞Richard Sherrington Award for Best Female Dancerを受賞した。