善福寺 (神戸市)
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善福寺(ぜんぷくじ)は兵庫県神戸市北区にある曹洞宗に属する仏教寺院。山号は光徳山。本尊は阿弥陀如来。有馬温泉郷の落葉山の麓に位置する。
寺伝では奈良時代に行基を開基として創建、中興は仁西とされ、古来外湯「一之湯」の灯明を掲げたと伝わる。
安土桃山時代、豊臣秀吉により山内で大茶会が開かれたという縁から、毎年の有馬大茶会の献茶会は当寺で行われる。
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[編集] 文化財
- 本堂 - 鎌倉時代(1321年)建立
- 阿弥陀三尊像 - 当寺の本尊。寺伝では天竺(インド)伝来で多田源氏の祖である源満仲の守り仏と伝わる。本堂安置。
- 木造聖徳太子像 - 国の重要文化財、像高約70cm、法印湛幸作、鎌倉時代、本堂安置。聖徳太子2歳像で「南無仏太子像」とも呼ばれる。日本各地に多数残る聖徳太子2歳像のうち、鎌倉時代にさかのぼり、作者が明らかな点で貴重な像である。
- 木造聖観音像
- 木造地蔵菩薩像
- 豊臣秀吉北政所寄進状
- 阿弥陀堂釜 - 天下一与次郎作、豊臣秀吉が千利休に命じて作らせたという茶釜
- 枝垂れ桜 - 4本あり、「糸桜」と呼ばれる。樹齢250年以上、「神戸市民の木」、「神戸の名木」等に指定、夜間はライトアップされる
[編集] 行事
- 4月 - 桜祭り
- 11月2日 - 有馬大茶会の献茶会
[編集] 所在地
〒651-140 兵庫県神戸市北区有馬町1645
[編集] 交通アクセス
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