国府祭
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国府祭(こうのまち)は神奈川県中郡大磯町国府本郷の神揃山及び「大矢場」(現在の馬場公園)で5月5日に行われる祭礼。平安時代に相模国内の主要5神社を国府に近い柳田大明神に併せ祀って総社六所神社とした故事によるとされる。神奈川県指定無形民俗文化財。
[編集] 座問答
祭事の中心は「座問答」(ざもんどう)と称され、象徴劇のように行われる。神を憑依させた一之宮と二之宮の神主が交互に三回づつ虎の皮を祭壇に無言で近づけることにより闘争(上座を占めようとする意思)を表現し、三之宮の神主が「いづれ明年まで」と仲裁の声を上げて終わる。この「座問答」と呼ばれる闘争を1000年以上行っているとされる。
[編集] 参加神社と祭事の流れ
- 神揃山に5社の神輿が以下の順で入山する。
- 「座問答」を行う。
- 各社1名の総社奉迎使が出て、総社である六所神社に出向する。「七度半の使い」と言う。
- 5社の神輿は山の下の「大矢場」という広場に移動。
- その先導で六所神社の神(神主)が「大矢場」に向かい、5社と落ち合い、祭典を行う。舟形舞台で「鷺の舞」が舞われ、「神対面神事」、在庁(現在は町長)が手長御食(てながみけ)を奉り、国司(現在は町長)の奉幣があって、「神裁許」を行う。5社の神輿は在庁の見送りで平塚八幡宮から順に退出する。
- なお、鷺の舞の前に「浦安の舞」が行われる。これは1940年(昭和15年)11月10日の「皇紀二千六百年奉祝会」のために新たに作曲作舞された神楽舞である。国府祭とは本来は関係が無い。
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