伊勢原市
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伊勢原市(いせはらし)は、電車で東京(新宿)から52分、横浜から43分の神奈川県のほぼ中央に位置する市である。市の北西端に位置する大山が有名。
1960年代前半までは純農村地帯であったが、1960年代後半から宅地開発が進み、現在では東京郊外のベッドタウンとしての側面が強いが、稲作、果樹作、酪農などの農業も神奈川県内では盛んなほうである。
目下、東名高速道路厚木インターチェンジ、建設中の第二東名高速道路厚木南インターチェンジ(計画)に近い市東部で歌川産業スクエアという流通拠点を開発中である。
目次 |
[編集] 地理
人口は伊勢原駅を中心とする伊勢原地区と東端に愛甲石田駅(厚木市との市境にあり、所在地は厚木市になっている)がある成瀬地区に集中している。他地区も昭和の大合併以前の中心地であった小学校付近よりも伊勢原駅への利便性が高い伊勢原地区に近いところに人口が集中している。
伊勢原地区は大山からの土砂が堆積してできたとされる扇状地の伊勢原台地、成瀬地区は愛甲台地南端にあり、東南部の水田地帯は相模平野、北西にそびえる大山は丹沢山地の東南端に位置する。「丹沢大山国定公園」や小田急電鉄の「丹沢・大山フリーパス」の名が示すように一般的に大山は丹沢とは別と考えられている。そのため、伊勢原市内で「丹沢」の名をうたった施設、店舗、商品、催物等はほとんど見受けられない。
一部を除き川は町はずれを流れており、いずれも氾濫を起こすような川ではないためか護岸整備もなされておらず、雑草が生え放題で放置されている。そのようななか、渋田川の一部区間では数十年前から地域住民の手によって川岸一面に芝桜が植えられ、1990年代に入ってからテレビや雑誌に取り上げられたためか芝桜が咲く春になると多くの見物客が訪れ、ちょっとした観光スポットとなっている。
- 山
- 大山
- 河川
- 歌川、渋田川、鈴川、栗原川、善波川
[編集] 気候
- 晴天時は相模平野を駆け抜ける風が強く、日照時間が短く、雪が降っても積もらないのが特徴である。
- 南にある相模湾から吹く湿った風が大山にぶつかると雲がたまりやすくなる関係で曇りの日が多く雨も多い(雨量が多いわけではない)。東京都内では晴れていても伊勢原に来ると雨、ということが春から夏にかけては多々ある。大山が「雨降山」とも呼ばれる所以である。
- 関東地方では冬場、南岸低気圧が八丈島付近を通過すると大雪が降るとされるが、八丈島を通過すると南岸低気圧に向かって吹く北風が伊勢原では北西にある大山や丹沢山地にぶつかって弱くなり、気温は下がらず湿度だけが高くなるので雪から雨に変わってしまう。関東地方から南岸低気圧が過ぎ去っても東京都内や横浜では数センチの積雪があるのに対し、伊勢原市の中心部ではすっかり雪がなくなっていることが多い。
- この現象は局地的で、多摩丘陵や相模原台地などでは東京都内や横浜以上の積雪があり、直線距離で9km北東にある海老名市付近でもうっすらと雪が残っているが、相模川を渡り厚木市に入ると道路の片隅あたりに雪が残る形となり、雪がすっかりなくなるのは歌川よりも西である。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
- 平安時代末に荘園が営まれ、藤原北家良方流の一族が定住し糟屋氏(かすやし)を名乗った。
- 1889年4月1日:市町村制施行により大住郡伊勢原町、大山町、成瀬村、大田村、高部屋村、比々多村、岡崎村が誕生する。
- 1896年3月26日:大住郡と淘綾郡(ゆるきぐん。現在の大磯町、二宮町)が合併し中郡となる。
- 1929年4月1日:小田急電鉄が開通。伊勢原駅が設置される。
- 1954年12月1日:伊勢原町、大山町、成瀬村、大田村、高部屋村、比々多村が合併し、新たな伊勢原町が誕生する。
- 1956年9月30日:岡崎村字馬渡、大句を編入する。残りは平塚市へ編入。
- 1963年:国道246号が開通する。
- 1969年:国道271号(小田原厚木道路)が開通する。
- 1971年3月1日:市制を施行し伊勢原市となる。
[編集] 人口
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伊勢原市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 伊勢原市の年齢・男女別人口分布図 |
■暗紫色は伊勢原市 ■緑色は全国 |
■青色は男性 ■赤色は女性 |
総務省統計局 平成17年国勢調査より |
[編集] 行政
- 首長名 長塚 幾子(2004年から)
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 健康
- 平均年齢
[編集] 教育
- 伊勢原市立
- 神奈川県立
- 私立
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
- 中心となる駅:伊勢原駅
[編集] バス路線
[編集] 道路
国道、主要地方道の多くが江戸時代に整備が進んだ大山街道が元になっている。国道246号線は江戸とを結ぶ街道(伊勢原まで矢倉沢往還と重複)、県道22号線は戸塚とを結ぶ街道、県道44号線は江の島とを結ぶ街道(田村通り大山街道)が元になっている。
- 高速道路
- 伊勢原市内にあるインターチェンジ:小田原厚木道路伊勢原インターチェンジ
- 市内を走る東名高速道路には、かつては渋滞の名所であった「伊勢原バス停付近」があるが現在は3車線化の為、解消。
- 一般国道
- 都道府県道
- 伊勢原市内を走る県道:神奈川県道22号横浜伊勢原線、神奈川県道44号伊勢原藤沢線、神奈川県道61号平塚伊勢原線、神奈川県道63号相模原大磯線、神奈川県道603号上粕屋厚木線、神奈川県道605号下糟屋平塚線、神奈川県道611号大山板戸線、神奈川県道612号上粕屋南金目線、神奈川県道701号大山秦野線(市内区間通行不能)
[編集] 隣接市町村への連絡
- 厚木市
- 秦野市
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- 小田急利用の場合、秦野駅まで伊勢原駅から10分、愛甲石田駅から15分。
- 自動車利用の場合、国道246号線を利用して秦野市内へ入る。国道246号線は常に渋滞するが、抜け道を利用しないルートではこのルートしかない。
- 平塚市
[編集] 都道府県庁への連絡
- 電車の場合、海老名駅まで小田急、海老名駅から横浜駅まで相模鉄道、横浜駅から神奈川県庁の最寄駅である日本大通り駅までみなとみらい線を利用し、乗換・待ち時間を除いた所要時間は伊勢原駅から51分、愛甲石田駅から47分。
[編集] 広範囲な連絡
- 東北・新潟
- 北海道・山陰・四国・九州・沖縄
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- 羽田空港より空路を利用するのが一般的。本厚木駅より羽田空港行連絡バスが出ている。
- 車の場合
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- 厚木インターチェンジより東名高速道路。
- 市西部から名古屋方面へ行く場合、秦野中井インターチェンジも利用される。
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 名所・観光スポット
- 旧跡
- 岡崎城跡
- 平塚市との境界線上に所在
- 祭事
- 伊勢原観光道灌(どうかん)まつり
- 大山阿夫利神社の倭舞及び巫子舞 1976年10月19日に神奈川県の無形民俗文化財に指定された。
[編集] 出身有名人
[編集] その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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