国立公文書館
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国立公文書館(こくりつこうぶんしょかん)は、公文書を保存し、研究者に公開する機関である。本項では日本の国立公文書館について記述する。
日本の国立公文書館は1971年(昭和46年)、総理府の附属機関として東京都千代田区北の丸公園に開館した。日本政府の各官庁から移管された公文書を保有している。公式サイト(後記)によれば約54万5千冊が存在するという。国立公文書館法に基づき2001年(平成13年)に独立行政法人化されている。主要なコレクションに内閣文庫がある。
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[編集] 公文書の例
- 関東大震災、戦災などで失われたものもあり、全ての記録が保存されている訳ではない。保存された文書でも個人情報に関する場合は、公開を制限・禁止しているものもある。
また、江戸城の紅葉山文庫や昌平坂学問所、太政官以来の旧内閣文庫に伝えられた本などの貴重な古書・古文書類もある。
[編集] 所在地
- 東京都千代田区北の丸公園3番2号
[編集] 指定文化財
独立行政法人国立公文書館所有の重要文化財は以下のとおりである。
- 法曹類林 3巻
- 本朝続文粋 13巻
- 宋版廬山記 5冊
- 元版全相平話 5冊
- 宋版周易新講義 3冊
- 宋版子略・史略 3冊
- 宋版東坡集 12冊
- 宋版淮海集 10冊
- 管見抄 9冊
- 宋版鉅宋広韻 5冊
- 宋版予章先生集 7冊
- 宋版頴浜先生大全文集 15冊
- 宋版平斎文集 12冊
- 宋版梅亭先生四六標準 19冊
- 国絵図並びに郷帳 127鋪85冊 紅葉山文庫伝来
- 正保城絵図 63鋪 紅葉山文庫伝来
- 朽木家文書(1,066通) 38巻13冊9通
- 諸宗末寺帳 34冊9通
- 間宮林蔵北蝦夷等見分関係記録 14帖7鋪
- 吾妻鏡 51冊
- 北槎聞略 12冊2巻1帖9鋪 18世紀末ロシア大黒屋光太夫
- 貞享暦 7冊 渋川春海筆
- 庶物類纂 465冊、庶物類纂図翼 28冊 加賀藩主前田綱紀が稲生若水に編纂させた博物書
- 公文録並びに索引 4146冊1301点
- 阿蘭陀本草和解 2冊 野呂元丈抄訳
- 大乗院寺社雑事記 尋尊記1巻122冊、政覚記38冊、経尋記23冊-興福寺大乗院門跡の日記
- 経覚私要鈔 82冊-興福寺大乗院門跡の日記
- 三箇院家抄 4冊-興福寺大乗院門跡関係の記録