在日認定
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在日認定(ざいにちにんてい)とはある人物が在日コリアンであることを認定すること。
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分類
主に以下の意味で使用されている。
- 韓国人や在日コリアンなどが日本の著名人を根拠なく「在日同胞」であると思い込み、噂する事を揶揄して言う俗語(スラング)。
- 日本人が自分の気に入らない著名人(芸能人や政治家他)を同様に在日韓国・朝鮮人と決めつけて(具体的には姓を捏造、「この者の名前は通名である」と主張するなどして)貶める行為。多くの場合事実無根のデマ。
概要
本来の意味は1-1であるとみられるが、それぞれの意味での「在日認定」的な行為が、日韓両国の、特にネット上で行われている。日本では基本的に匿名掲示板2ちゃんねるで広がった用語であると見られ(この場合は2.)「韓国や韓国人に不信を抱く」人達によって他の掲示板やウェブサイトでも使われ、また各所に実しやかに流布されている。同じ在留外国人であっても、欧米人が“在日”と呼ばれる事はまずないために、蔑称として捉える事も出来るだろう。
1-2を日本の一部ではその事実を過度に一般化し、
- 「殆どの韓国人は、そのナショナリズムから自分達が最も有能で優れているという考え・誇りや思い込みを持っており、公的私的なメディアで頻繁に『在日認定』を行っている。」
この韓国に事実として見られる強い民族意識や自尊心などを批判する意図が在日認定という語の用いられる背景にあるとみられ、「在日認定に込められた第一義的な意味は、活躍する日本人を無闇に在日と決め付けることにある」とする意見もある。
韓国では日本で活躍している選手が同胞であってほしいとこだわる人が存在する一方、日本で活躍している選手は日本人であってほしいとこだわる人がおり、またその気持ちとうらはらに実際に日本を代表して活躍していると考えられていたプロ野球選手やプロレスラー、プロボクサーや芸能人の幾人かが実際には在日コリアンだったという例(力道山、張本勲など)もある。「それらに対する嫉妬からこのような言葉を使っているとの主張が一部の韓国人からなされる」という意見もある。そもそも日本がエスニシティを尊重する社会であればこのようなことは端から問題にされることもないといわれる(日本の民族問題参照)。これに対しては「エスニシティの概念は新しいものであり、日本同様の単一民族志向である韓国では同様の事例が見られない」ということを以て「社会に問題があるとは言えない」とする反論もある(韓国の外国人差別問題参照)。
在日コリアンの犯罪率が高いことは事実であるが、嫌韓系のウェブサイトでは、警察白書のデータでは外国人犯罪に占める韓国籍の者が一位である事実を持って、凶悪犯罪や性犯罪が報じられると「そのような悪質犯罪者は韓国人や朝鮮人に決まっている」という先入観や偏見、「そのような悪質犯罪者が日本人であってほしくない」という願望によって被疑者・犯人が在日認定される事もある。
2005年11月23日放送のテレビ朝日『ワイドスクランブル』において、在日韓国人プロレスラーの前田日明が、優秀な人物を見るとすぐに、「あれは在日」と主張するといった、いわゆる在日認定的な行為が頻繁に在日社会で行われていると断じた。
これに関連し犯罪報道に関して、朝日新聞などが本名報道をわざと控える例もあり[1]、朝日新聞等が国籍が韓国や北朝鮮の場合、犯罪者の国籍や本名を隠して報道したりするため、逆にそれらの人々への疑惑が向けられてしまう。日本人の犯罪の場合本名報道が当然であることから、外国人の場合も同様に本名報道するのが当然であるという意見もある。
また偶然創氏改名時や帰化時の通名に多くの在日韓国人が選択した苗字や韓国姓に似た苗字などだった場合、それだけで「在日認定」されることもある。通名の使用は創氏改名に倣った差別に対する消極的自衛策であり、本名を暴露することはプライバシーの侵害に当たるという意見もある。
関連項目
外部リンク
- 韓国メディアによる実例
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