大村雅朗
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大村 雅朗 (おおむら まさあき、1951年5月8日 - 1997年6月29日) は、福岡県福岡市博多区出身の作曲家、アレンジャー、キーボーディスト。
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[編集] 略歴
京染店経営の家庭の次男として生まれ、福岡市立奈良屋小学校、福岡市立博多第二中学校、福岡大学付属大濠高校、ヤマハ合歓音楽院バンドディレクター科を経て、1975年に財団法人ヤマハ音楽振興会本部研究室研究員第一期生となる。その後プロとしての活動を開始。1978年の八神純子『みずいろの雨』(編曲)で一躍有名になり、特に70年代から80年代アイドル全盛期にヒットチャートを席捲した。1983年の松田聖子『Sweet Memories』(作・編曲)が日本レコード大賞で編曲賞を受賞。八神純子『パープルタウン』(編曲)、中山美穂『クローズ・アップ』(編曲)、渡辺美里『My Revolution』(編曲)など数々の名曲を誕生させた。
[編集] 人物
アーティストからの信頼も厚く、佐野元春、大江千里、大沢誉志幸などから彼の早すぎる死を悔やむ声が聞かれた。特に渡辺美里は1997年大阪城ホールのコンサートで涙ながらに大村の死を惜しんで歌を捧げた。生前には小室哲哉からの信頼も厚かったという。同郷の松田聖子の良き相談相手でもあった。また、ポップスソングを数多く手掛けた大村だが、意外にもハウスミュージックやテクノなど、打ち込み系音楽に非常に興味があったともいわれる。
[編集] 代表的な楽曲
- 石川ひとみ『くるみ割り人形』『タイトロープ』『あざやかな微笑』『ひとりぼっちのサーカス』『ハート通信』(編曲)
- 石川優子『レット・ミー・フライ』『沈丁花』(編曲)
- 伊豆田洋之『LAST SEASON』(編曲)
- 伊藤敏博 『サヨナラ模様』(編曲)
- 稲垣潤一『April』(編曲)
- 岩崎宏美『20の恋』(編曲)
- 岩崎良美『雨の日曜日』『恋ほど素敵なショーはない』(編曲)
- 大江千里『RAIN』『格好悪いふられ方』(編曲)
- 大沢誉志幸『そして僕は途方に暮れる』(編曲)
- 太田貴子『デリケートに好きして』(編曲)
- 岡田有希子『リトル プリンセス』(編曲)
- 海援隊『人として』(編曲)
- 河合奈保子 『スマイル・フォー・ミー』『エスカレーション』『UNバランス』(編曲)
- 辛島美登里 『瞳・元気~都会のひまわり~』『Keep On “Keeping On”』(編曲)
- 吉川晃司『モニカ』『サヨナラは八月のララバイ』『ラ・ヴィアンローズ』『ユー・ガッタ・チャンス』(編曲)
- 倉田まり子『イヴニング・スキャンダル』(編曲)
- 小泉今日子『水のルージュ』(編曲)
- 佐々木幸男『凝りもせずラブソングⅡ』(編曲)
- 佐野元春『アンジェリーナ』(編曲)『SOMEDAY』(ストリングアレンジ)
- 沢田研二『晴れのちBLUE BOY』(編曲)
- 下成佐登子『秋の一日』『悲しみのアクトレス』『ためいきアベニュー』『恋のエピローグ』(編曲)
- 谷村新司『小さな肩に雨が降る』(編曲)
- 谷村有美 『Not For Sale』(作曲は谷村と共同で、編曲)『ため息色のタペストリー』(編曲)
- 永井龍雲 『道標ない旅』(編曲)
- 中村雅俊 『時代遅れの恋人たち』『海を抱きしめて』『表通りは欅通り』(編曲)
- 中山美穂 『クローズ・アップ』『JINGI・愛してもらいます』(編曲)『ツイてるね ノッてるね』(船山基紀と共同で編曲)
- ばんばひろふみ『SACHIKO』(編曲)
- 牧野アンナ『Love Song 探して』(編曲)
- 松田聖子 『青い珊瑚礁』『夏の扉』(編曲)『SWEET MEMORIES』(作曲・編曲)
- 松原みき 『ハロー・トゥデイ』(作曲)『ニートな午後3時』(編曲)
- 水越恵子 『Too far away』『ヨーソロー』『むらさきのシーン』『氷の謝肉祭』(編曲)
- 観月ありさ 『今年いちばん風の強い午後』『君が好きだから』(編曲)
- 南佳孝『スタンダード・ナンバー』(編曲)
- 八神純子 『みずいろの雨』『想い出のスクリーン』『ポーラースター』『パープルタウン』(編曲)
- 薬師丸ひろ子『メイン・テーマ』(編曲)
- 山口百恵 『謝肉祭』(編曲)
- 渡辺徹『約束』(編曲)
- 渡辺美里 『君はクロール』(作曲・編曲)『My Revolution』『Long Night』『Teenage Walk』『BELIEVE』『Lovin' you』『夏が来た!』『クリスマスまで待てない』『めまい』『泣いちゃいそうだよ』(編曲)
など