天王洲アイル
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天王洲アイル(てんのうずアイル)は、東京都品川区の臨海部における地名。ビジネス街として有名。
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[編集] 概要
東品川二丁目に東京モノレール・東京臨海高速鉄道りんかい線の天王洲アイル駅がある。東京モノレールは羽田空港・浜松町に、りんかい線は埼京線と乗り入れており渋谷・新宿・池袋方面に直結する。また、東海道新幹線が通る品川駅までは都営バスの天王洲アイル循環バスで5分と、交通利便性が高いため人気の高いビジネス街である。2005年現在の就業人口は約30,000人。
また、1980年代後半のバブル景気の末期以降、22haに及ぶ民間では全国最大規模の都市開発が為されており、レストランやファッション施設、ホテルなども集まっているため、1990年初頭の完成当時はテレビドラマのロケ地にもよく使われ、デートスポットなどとしても有名であった。最近は六本木ヒルズなどの他のエリアにその地位を譲ったものの、それ以降もオフィスビルや高層マンションが着実に増えてきたことから、オフィスビルに勤務するビジネスマンやOLの他に、近隣の高層マンションに在住する家族連れの姿も見られるなどその客層は広がりを見せている。また休日にはボードウォークを散歩する人々も多々見られる。
しかし、最近では地区全体で老朽化が顕著になっており、再開発が終了した地区へと移転するテナントも多くなってきている。現在では、シティグループの丸の内移転が予定されており、今後多くの企業が移転すると見られている。
[編集] 地名の由来
天王洲は海中の土砂が堆積してできた州である。昭和初期までは海であった。この場所がまだ江戸湾であった宝暦元年(1751年)に、船人が牛頭天王のお面をこの辺りの海から引き上げたという。このお面は南品川の天王祭において神輿の屋根につける「神面」となっているが、この謂れが「天王洲」の地名の由来となっている。また、アイルとは英語で「島」を意味する言葉で、この地が東京湾のウォーターフロントの良き景観に恵まれたロケーションであるため、この名前がつけられた。
[編集] 開発の経過
- 1986年10月:東品川二丁目(天王洲アイル)の開発計画を策定する。このころはまだ雑多な倉庫街であった。
- 1992年6月:三菱商事、第一ホテル、宇部興産による再開発事業、“シーフォート・スクウェア”のオープンに伴い東京モノレールの天王洲アイル駅が営業開始。1990年代には高層オフィスビルが次々と建った。
- 2001年3月:東京臨海高速鉄道りんかい線の天王洲アイル駅が営業開始。2002年12月より、りんかい線は埼京線との直通運転を開始し、渋谷・新宿・池袋に直通し、交通利便性・知名度が一段と高まった。
[編集] 本社・本部を置く主な企業
[編集] 日本企業の本社
[編集] 外資系企業の日本本部
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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