宇奈月温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇奈月温泉(うなづきおんせん)は、富山県黒部市(旧下新川郡宇奈月町、旧国越中国)にある温泉。黒部川の渓谷沿いなどに旅館や保養所が立ち並ぶ。黒部峡谷鉄道のトロッコ観光の拠点でもある。
目次 |
[編集] アクセス
[編集] 泉質
- 単純温泉
- 源泉の色 : 無色透明
源泉はすべて黒部川上流にある黒薙温泉からの引湯である。源泉段階で96度と非常に高温であり、湯量が豊富であることが特徴。
[編集] 温泉街
宇奈月温泉駅前には温泉を利用した噴水が存在する。温泉街の外れにある宇奈月公園には、かつてこの地を訪れたことがある昭和天皇、与謝野鉄幹、与謝野晶子、宮柊二らの歌碑が存在する。
他に、以下の施設が温泉街に存在する。
- 観光会館
- 温泉会館
- 旅館組合
- 足湯『おもかげ』
- 足湯『いっぷく』
- 宇奈月公園
- 桃原診療所
- 宇奈月国際会館セレネ
- 黒部川電気記念館
- 宇奈月神社
- 尾の沼体験交流施設 とちの湯
- 宇奈月ダム資料館「大夢来館(だむこんかん)」
など
[編集] 歴史
- 1924年(大正13年)、黒薙温泉からの引湯管を設置して、現在の場所に温泉街が開かれた。
- 2006年(平成18年)3月の合併による新黒部市誕生に併せて、温泉街の地名が「宇奈月温泉」に変更された。(宇奈月町時代は地番だけで大字名はなかった。)
[編集] 余禄
- 宇奈月温泉は、法律学(民法判例)上、極めて重要な事件である宇奈月温泉事件の舞台となった。この判決では権利濫用(民法1条)の解釈が示され、原告の主張が権利濫用の法理により排斥されるという結論が採られた。民法判例百選の1番目の登載されている事件で、法学部などで民法を学ぶ者が最初期に目にする判例のひとつである。
- 1980年代にフジテレビ系列で放送された、当時の超人気バラエティ番組『オレたちひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」コーナーから生まれた、同番組のレギュラー出演者の中の3人(ビートきよし、松本竜介、島田洋八)で構成されたユニット「うなずきトリオ」が歌った「うなずきマーチ」は、「うなずきトリオ」の3人と、この曲の作詞・作曲を担当した大滝詠一が宇奈月温泉を訪れ、同地に滞在していた時に構想が浮かんだと言われている。また、同番組の企画で、「うなずきトリオ」の3人が実際に宇奈月温泉で「うなずきマーチ」を歌ったこともある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 温泉関連のスタブ項目 | 富山県の温泉 | 黒部市