宇高国道フェリー
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宇高国道フェリー株式会社(うたかこくどうふぇりー、Utaka Kokudo Ferry Co., Ltd.)は、瀬戸内海に航路を持つフェリー会社。加藤汽船の傘下にある。本社は香川県高松市北浜町1番1号。
岡山県玉野市にある宇野港と香川県高松市にある高松港を結ぶ宇高航路を、24時間営業、28分間隔で運航している。並行する航路を持つ四国フェリーとは対抗関係にあり、高松港では派手なネオンサインを競っている。
その名のとおり、国道30号の海上区間を担っており、四国側では乗り場がそのまま国道30号の四国側起点となっている。なお、国道30号の本州側の終点は宇野駅前交差点で、宇高国道フェリーの乗り場は約300m手前の築港交差点で右折、そこから約500mの場所にある。JR駅からは宇野・高松とも大きく離れている。
本四架橋への対抗上、乗用車運賃は往復割引・コンビニエンスストアでの割引乗船券発売などの施策がなされているが、長さが5m以上の乗用車は対象とならない。なお、車両運賃は何人乗っても同じである。
高松側のりばからことでん瓦町駅方面へ延びる高松市道には、本航路に由来する「フェリー通り」の通称がある。この通りは古馬場町などの歓楽街を通っている。
姉妹フェリー会社として高松市と神戸三宮を結ぶジャンボフェリーがある。
なお、廃止された国鉄(JR)宇高連絡船の読みは「うこう」連絡船であるが、宇高国道フェリーのそれは「うたか」国道フェリーであることに注意。
目次 |
[編集] 本社・営業所所在地
- 本社(高松港乗り場)
- 宇野営業所(宇野港乗り場)
[編集] 現在使用中の船舶
800~1,000トン級のフェリー6隻(うち1隻は予備船)で運航されている。
- りつりん丸 総トン数:798t (1988年3月24日就航)
- こんぴら丸 総トン数:799t (1988年4月1日就航)
- 船内にある2台のテレビのうち1台では地上デジタル放送を受信(受信画像は、ブラウン管タイプのワイドテレビ使用のため標準画質)している。
- おかやま丸 総トン数:806t (1988年11月30日就航)
- たかまつ丸 総トン数:802t (1989年3月1日就航)
- ふじ丸 総トン数:979t (1990年10月就航、予備船)
- こくどう丸 総トン数:999t (1991年11月13日就航)
[編集] 備考
- 瀬戸大橋線は気象条件(強風)による運転規制がかかることがしばしばあるために列車運転見合わせの場合はこのフェリーが振り替え代替輸送を行う。
- 2005年の夏より船内における讃岐うどんの調理販売が行われている。
- 1980年代にはフェリー初のエスカレーターや噴水などを装備した豪華仕様の船舶「こうらく丸」等があったが、現在は姿を消している(90年代半ばまでのTVCMで使われた)。
- 1983年には当時人気のアクション刑事ドラマ「西部警察」の岡山・香川ロケでの移動および撮影が行なわれた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 宇高国道フェリー - 宇高国道フェリーオフィシャルサイト。時刻表・航路図など