宮城陸上競技場
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県営宮城陸上競技場(けんえいみやぎりくじょうきょうぎじょう)は、宮城県仙台市宮城野区の宮城野原公園総合運動場内にある陸上競技場。球技場としても使用される。
[編集] 歴史
1952年に開かれた第7回国民体育大会の開催に備えて建設され、日本陸上競技連盟第1種公認の指定を受けた。それ以来、宮城県の主要な陸上競技会、あるいはサッカー、ラグビーなどの大会に使われるメインスタジアムとして機能してきた。1990年には全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のメイン会場としても使われた。また1995年・1996年の2年間はブランメル仙台(現ベガルタ仙台)がホームスタジアムとして使用していたが、照明設備がないため平日のホームゲームもデーゲームで開催せざるを得ず、観客動員の面では特に苦戦を強いられた。
しかし施設の老朽化が著しいにもかかわらず、都市公園法で定められた建蔽率の規定上、増改築が容易に行えないこと、更に照明設備を増設するにしても競技場の隣接地には国立仙台病院があり、入院患者の安眠を妨げる恐れがあるなど、立地条件が大きなネックとなった。こうした問題から県と市は運動場内での新規施設の整備を断念し、1997年に市が泉区に仙台スタジアム(球技場)を、また2000年には県が利府町の宮城県総合運動公園(グランディ・21)内に宮城スタジアム(陸上競技場、日本陸連第一種)をそれぞれ完成させた。これに伴い、県は宮城競技場の公認ランクを第三種に格下げして再指定の手続きを行った。
更に2005年、プロ野球・パ・リーグに新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場として、運動場内にある県営宮城球場(フルキャストスタジアム宮城)が使われる事になり、施設拡充のため拡張・改修を行う必要が生じた。これに伴い、県は競技場のサブトラックを公園内の体育施設から除外する手続きを行った(第3種の場合、補助トラックの設置義務がないため。但し施設そのものは存続。詳細は県営宮城球場の項を参照)。
[編集] 施設概要
- 収容人数 30,000人(座席数約7,000・メインスタンドのみ固定座席、他は芝生席)
- 得点板