小関順二
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小関 順二(こせき じゅんじ、 1953年- )は、日本のスポーツライター。神奈川横須賀市出身。 日本大学芸術学部卒業、『野球小僧』『週刊文春』等でのコラムをはじめ多方面で活躍している(ただし現在は『野球小僧』においては執筆をしていない)。アマチュア野球研究の第一人者と言えよう。
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[編集] 人物
年間アマチュア野球(高校野球から六大学野球そしてリトルリーグ・リトルシニア・ボーイズリーグなどの少年野球まで幅広く)を200試合以上観戦するほどの野球マニア。春はセンバツ、夏は夏の高校野球や社会人野球の都市対抗、そして秋は六大学野球などの大学野球(春も観戦している)や高校野球秋季大会、社会人日本選手権と大忙し。時にはメジャーに一ヶ月取材に行ったりもする。
必ずストップウォッチ片手に(※理由はホームベースから一塁までの打者到達時間、捕手の二塁送球の時間を計るため。)観戦する。
1988年に『ドラフト会議倶楽部』を設立しドラフト会議の直前期になると『模擬ドラフト』を開催している。ちなみに2006年は、実際のドラフトに合わせて高校生ドラフトと大学生・社会人(大社)ドラフトの2回に分けて開催された(2005年は両方を統一して開催された)。
アマチュア野球の中でも特に高校野球の造詣は右に出る者はいないと言われる一方、社会人野球にはやや弱く、社会人野球出身のプロ野球新人選手の活躍予想の的中率は高校生・大学生のそれに比べて低いとも言われている。
野球経験のまったく無い氏が選手の技術やチーム作りを語ることに球界内でも批判があるが、一般の野球ファンにドラフト、スカウティングを広く知らしめたことは評価に値するだろう。
自身はカープファンでありアンチ巨人であり、アンチ渡邉恒雄である。
同じくスポーツライターの佐野正幸とは親交が深い。
[編集] 小関の呪い
一般に、小関が酷評した選手がプロ入り後意外に活躍するのに対して、絶賛した選手はプロ入り後故障したり伸び悩むことが多い。このことから彼の選手評価に疑問の目を向ける節もあるが、これはその年度の目玉選手については細かなアラを探し、マイナーな選手については基本的に良い点を挙げ褒めるという氏の評価スタイルも一因に挙げられるだろう。もちろん山田秋親のように、氏にべた褒めされながらプロ入り後苦戦している目玉選手もいる。
[編集] 著書
- プロ野球 問題だらけの12球団(草思社)※シリーズ作品。2000年以降毎年出版
- 甲子園怪物列伝(草思社)
- プロ野球スカウティングレポート 2006 (アスペクト)
- 野球力―ストップウォッチで判る「伸びる人材」(講談社)
- プロ野球のサムライたち(文藝春秋)
- 挟殺 ダブル暗号殺人事件(蒼馬社)
- ドラフト王国―プロ野球をドラフトで読む(蒼馬社)
- 熱狂!!小関順二の「だから野球観戦はやめられない!」(インターメディア出版)
- 快感と狂気の野球観戦(インターメディア出版)
- 小関順二の必殺ドラフト(千早書房)