尾上町 (加古川市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
加古川市尾上町(おのえちょう)は兵庫県加古川市南西部にある地名、旧村名。
2006年現在では尾上町旭1-3丁目、尾上町池田、尾上町今福、尾上町口里、尾上町長田、尾上町安田、尾上町養田、尾上町養田1-3丁目よりなる。
隣の別府町と合わせて浜手地区と呼称することがある。
目次 |
[編集] 地理
加古川左岸の河口部にある。地域の東部には別府川が流れる。南側は神戸製鋼所加古川製鉄所であり、ばい煙被害が起きているという[1]。東部のかなり広い範囲を浜の宮公園が占める。
[編集] 歴史
- 1889年:市町村制施行に伴い尾上村が成立。
- 1913年:播州鉄道(のちの国鉄高砂線)が開通し当地を通る。
- 1923年:当地を通る神戸姫路電気鉄道(現在の山陽電気鉄道)が開通し、浜の宮駅と尾上の松駅が同時に開業。
- 1937年から1938年ごろに、加古川飛行場という日本軍の飛行場が建設されている。村域の4分の1を占める規模だったらしい。その他軍の施設がいくつか建設される。
- 1950年:合併により加古川市の一部となる。
- 1956年:オーミケンシの工場が開業。
- 1984年:高砂線廃止。
[編集] 現況
加古川市中心部に隣接する住宅地が中心であるが、神戸製鋼の工場に隣接する工業地でもあり(特にオーミケンシの工場は規模が大きい)、国道250号線沿いにはロードサイド店が見られるほか、水田も散見される。非常に機能の多い地区といえる。
現在のオーミケンシの所在地は、元、尾上空港であった。数多くの歴史がある。
[編集] 教育
小学校は三つあるが、なぜか中学校はない。加古川市立浜の宮中学校に通うことになっている。
[編集] 小学校
[編集] 交通
山陽電気鉄道本線の浜の宮駅と尾上の松駅があるが、加古川市中心部には鉄道を用いて行くことができない(明石駅まで行って乗り換えるなら話は別だが)。かつて国鉄高砂線があり、尾上駅から加古川市中心部へ行くことができたが、1984年に廃止された。加古川市中心部と高砂市の交通に神姫バスの方が便利だったのが一因という(尾上町はこの二つの中間に位置する)。現在、尾上町で高砂線の遺構が見られる。
路線バスは比較的充実しており、前述の神姫バスのほかに加古川市ゾーンバスがあるが、尾上の松駅との連絡は不十分といわざるを得ない。浜の宮駅には加古川市ゾーンバスが連絡している。
[編集] 祭り・観光スポットなど
- 尾上神社 - 尾上の松や尾上の鐘で有名
- 浜の宮公園
[編集] 祭り
- 浜手地区で行うふるさと祭りや、浜の宮神社の祭り、もちまき、加古川市立浜の宮小学校地域交流フェスティバルなどがある。
[編集] 出身有名人
- 永田耕衣