山野浩一
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山野 浩一(やまの こういち、1939年(昭和14年)11月27日 - )は、日本の競馬評論家、小説家、脚本家。大阪府大阪市港区出身。
目次 |
[編集] 経歴
市立昭和中学校、府立住吉高等学校を経て、1959年に関西学院大学に入学。
1962年に関西学院大学を中退後は、上京してシナリオ学校に通っていたが、寺山修司の勧めで、1964年に処女作『X電車で行こう』を執筆。SF同人雑誌『宇宙塵』に掲載されると、三島由紀夫らから高い評価を受け、『SFマガジン』誌に転載されて華々しく作家デビューした。
その後は、『SFマガジン』誌等で小説、評論を執筆する傍ら、自身が原作を手掛けた『戦え!オスパー』や、『鉄腕アトム』、『快獣ブースカ』といったテレビアニメ、特撮の脚本家としても活動。 1969年には『季刊NW-SF』を自ら創刊し、ニュー・ウェーブ運動の旗手として活躍した他、サンリオSF文庫の創刊にも深く関わり、海外のSF小説の紹介に寄与した。
作家デビューとほぼ同時期から、競馬関係の原稿も多数執筆。1990年代以降は、競馬評論家としての活動が主となっている。競走馬の血統に関する書籍が希少だった1970年代初頭から、『名馬の血統』などの血統本を著すなど、血統評論家の第一人者としても知られる。1977年に出版された『サラブレッド血統事典』は、10万部近い発行部数に達するなど競馬関係書籍としては異例の売れ行きを見せた。1970年からは、日本で最初のフリーハンデの作成にも携わり、競走馬評価の体系の確立にも寄与。1990年には、『サラブレッドの誕生』でJRA賞馬事文化賞を受賞した。2007年現在、有識者としてダート競走格付け委員会、NARグランプリ選考委員会の委員も務めている。
[編集] 著作一覧
[編集] 小説
[編集] 長編
- 花と機械とゲシタルト(1981年、NW-SF社)
[編集] 短編集
- X電車で行こう(1965年、親書社)
- 鳥はいまどこを飛ぶか(1971年、早川書房)
- 殺人者の空(1976年、仮面社)
- ザ・クライム(1978年、冬樹社)
[編集] 連作集
- レヴォリューション(1983年、NW-SF社)
[編集] 評論集
- SFと気楽(1979年、工作舎)
[編集] 監修
- SF百科図鑑(1977年、サンリオ)
[編集] 競馬関係書籍
- 競馬パズル(1968年、東京スポーツ新聞社)
- 実戦・名馬の血統(1970年、明文社)
- 栄光の名馬(1976年、明文社)
- サラブレッド血統事典(1977年、二見書房)
- 続・栄光の名馬(1981年、明文社)
- 新しい名馬のヴィジョン(1986年、中央競馬ピーアール・センター)
- サラブレッドの誕生(1990年、朝日新聞社)
- 平成「競馬」維新(1992年、ミデアム出版社)
- 伝説の名馬 Part I(1993年、中央競馬ピーアール・センター)
- 伝説の名馬 Part II(1994年、中央競馬ピーアール・センター)
- 伝説の名馬 Part III(1996年、中央競馬ピーアール・センター)
- 伝説の名馬 Part IV(1997年、中央競馬ピーアール・センター)
- 名馬鑑定団(1997年、アスペクト)
- 競馬・全日本フリーハンデ1983-1988 (1997年、リトル・モア)
- 競馬・全日本フリーハンデ1989-1994 (1997年、リトル・モア)
- 競馬・全日本フリーハンデ1995-1996 (1998年、リトル・モア)
- 競馬・全日本フリーハンデ1997-1998 (2000年、リトル・モア)
- アーバンダート百科(2003年、国書刊行会)