席替え
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席替え(せきがえ)とは、主に学校等の教育機関でのクラス内で行われる、関係者(学校の場合は在学生、在校生)による、ホームルームでの座席を入れ替える行事のことである。大学では基本的にホームルームが存在しないので席替えは行われない。
なお、座席の変更は、さまざまな場面で行われるため、本項目では一般に座席を入れ替えるそれではなく、主に学校等の教育機関のクラス内で行われる、関係者(学校の場合は在学生)による、ホームルームでの座席を入れ替える行事について記述する。
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[編集] 方法
[編集] くじを利用する方法
くじを作成する際、番号が重複しないように注意が必要である。担任の教師がくじを作成するという手もあるが、席替えという行為は授業とはあまり関係のないものであるため、生徒が自発的につくることが望ましい。
- くじ1枚1枚に番号をふり、座席にふった番号と対応させる方法 - 誰がどの席に割り振られるかが完全にランダムであるため、最も公平な方法であると言える。
- くじ1枚1枚に番号をふり、番号の小さいくじを取った者から好きな席を決めていく方法 - 番号が少ないくじをとった者が、席替えにおいて有利な立場に立つ。そのため、席替えの勝者と敗者の格差が生じる。
[編集] 話し合いで決める方法
分校など小規模な学校では、話し合いによって席替えを行うことが可能である。逆に1クラス30人を超えるようなクラスに於いて、話し合いのみで席替えを行うのは困難をきわめる。ただ、大規模なクラスに於いてもくじによる席替えの後、個々の話し合いで細かい利害を調整することは多い。
[編集] その他
- フルーツバスケットを行う方法 - フルーツバスケットを行う際にはラジカセや果物の絵を描いたメダルみたいなのを準備する必要がある。また、ゲームの白熱によって負傷者が出ることも予想される。よって、席替えの際フルーツバスケットを行うのは避けた方がよい。
- 席替えのソフトを用いる方法 - 最近ではフリーソフトで席替えを行うのに役立つソフトがあるので、それを用いるのも有効である。
- いわゆるノートくんは最前列に座りたがる傾向がある。
[編集] 位置づけ
運動会や修学旅行のような派手さはないが、生徒にとって席替えは学校生活での大きなイベントの1つであるといえる。席の近い者どうしは親密になるのが比較的容易であるし、席が友人の近くであれば話相手になる。また、教師から指名されるなど不測の事態にもある程度対処しやすくなる。よって、席替えの際には友人や友人になれそうな者の近くに行きたがる傾向が高い。また、想いを寄せる異性が同じクラスにいた場合、席替えでその人の近くになるのを望むことが多い。そうすることで、その異性との距離を縮めて親密になれる可能性があるからである。
[編集] 問題点・注意点
- 前の席は授業での教師との距離が近いため、プレッシャーを感じる生徒が多く、席替えでは敬遠されがちである。ただ、視力の弱い生徒は後ろの席では板書が見えない場合があるので、前の席に座ることが望ましい。
- くじによるランダムな座席の割り振りの後、密談により席を変更し、友人どうしで近い席に座りたがる傾向がある。
- 席替えの際に欠席者がいた場合、その扱いをどうするかについて慎重に検討する必要がある。欠席者を「余りの席」に割り振ると、欠席者は不満をもつ。
- 席替えの結果、ある人の隣になったことをあからさまに嫌がることで、相手を傷つけることがある。
- くじの書き換え・捏造などが起こらないように十分注意する必要がある。
- 座席が背の高い人の後ろになり、前が見えなくて授業がよくわからないようなことが無いように、十分注意する必要がある。
- 座席が好きな異性の後ろになり、前が気になって授業が耳に入らないようなことが無いように、十分注意する必要がある。