年間割引サービス
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年間割引サービス(ねんかんわりびき-)は、携帯電話料金の割引サービスの一つ。NTTドコモグループではいちねん割引、auでは年割として、ソフトバンクモバイルでは年間割引としてサービスが行われている。
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[編集] 概要
向こう1年間の継続使用を条件に、基本料金の割引が受けられるサービスであり、加入年数に応じ割引率が増加する。同様の割引である継続割引サービスに比べ、一般に割引率が高く、加入1年目にも割引が受けられることから、多くの利用者がこのサービスに加入している。
年間割引サービスの適用には申し込みが必要であり、申し込まない場合は継続割引サービスが自動適用される。月額料金は不要であるが、いわゆる1年縛りプランであり、途中解約の際には解約金が必要となる。また、一般に自動更新方式がとられており、期間満了時に申し出がないと、自動的にさらに1年間の更新がなされる。
一方、ボーダフォンから2006年10月1日に移行したソフトバンクモバイルでは、本サービスの新規受付サービスは希望者の申告のみによって可能となり、販売店はより割引率と解約金の高いスーパーボーナス継続割引の案内に一本化することで、契約者の確保を狙っている。
そのほか、割引については基本料金のみが対象であり、パケット定額料金など各種サービス料金に割引は適用されない。
[編集] 各社の詳細
[編集] いちねん割引(NTTドコモ)
基本プランの新旧により、「(新)いちねん割引」と「いちねん割引」がある。前者は新料金プランに対応し、後者は旧料金プランに対応する。後者を選んでいる場合でも、新料金プランに移行した場合は、自動的に(新)いちねん割引に移行される。
- (新)いちねん割引
- 同社の新料金プランに対応。
- 基本料金が定率割引。割引率は10%(1年目)~25%(11年目以降)。
- ファミリー割引(25%割引)を併用した場合、単純加算で35%(1年目)~50%(11年目以降)の割引率となる。
- 途中解約金は継続年数にかかわらず一律3,000円(税別)
- いちねん割引
- 同社の旧料金プランに対応。
- 基本料金が定率割引。割引率は10%(1年目)~15%(6年目以降)。
- ファミリー割引(25%割引)を併用した場合、単純加算で35%(1年目)~40%(6年目以降)の割引率となる。
- 途中解約金は1年目で最大4,600円だが、それ以降は900円~1,600円で、5年以上経過した場合は無料となる(いずれも税別)。
[編集] 年割(au)
CDMA 1X WINとCDMA 1Xで割引方式が異なる。
- CDMA 1X WIN
- 基本料金の定率割引で、割引率は15%(1年目)~25%(11年目以降)。
- 家族割(25%割引)と併用した場合は単純加算されず、別途割引率が規定されており、たとえば1年目の割引率は36.5%となる。最大割引率は50%(11年目以降)。
- CDMA 1X
- プランごとに加入年数に応じた料金が設定されている。割引率換算で最大35%程度割引(4年目以降)。
- 家族割と併用した場合も加入年数に応じた料金設定があり、加入地域・プランにより異なる。割引率換算で最大51%割引(4年目以降)。
- 共通事項
- 途中解約金は継続年数にかかわらず一律3,000円(税別)。ただし、2004年2月以前に契約した場合、3年目以降の途中解約は無料である。
- ガク割との併用不可。
[編集] 年間割引(ソフトバンクモバイル)
以下はボーダフォン時代からの料金プランの利用者について適用される内容である。
- 基本料金の定率割引で、割引率は10%(1年目)~25%(4年目以降)。
- 上記に加え、更新月の基本料金が半額となり、年平均すると最大27%の割引となる。
- 家族割引は主回線のみが併用可能。ソフトバンクモバイルの家族割引には主回線の基本料金割引がないため、併用しても基本料金の割引率は変わらない。副回線における家族割引の併用については、2年縛りであるハッピーボーナスが対応している。
- 途中解約金は継続年数にかかわらず一律4,000円(税別)。
- 2006年10月1日ソフトバンクモバイルへの移行にともない、新規受付の案内は停止した。但し、2007年2月28日までは、希望すれば新規でも加入可能であった。
[編集] 関連項目
- 携帯電話料金割引サービス
- MY割 - 2年間の契約で基本料金に家族割と同等の割引が受けられるauのサービス
- ハッピーボーナス - 2年間の契約で基本料金に大幅な割引が受けられるソフトバンクモバイルのサービス
- スーパーボーナス