弓削達
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弓削達(ゆげ とおる、1924年(大正13年)3月31日 - 2006年(平成18年)10月14日)は歴史学者、元フェリス女学院大学の学長。東京大学名誉教授。専攻は古代ローマ史。経済学博士。東京都出身。
東京商科大学(現一橋大学)卒業。神戸大学文学部助教授、東京教育大学文学部助教授、東京大学教養学部教授を経て、フェリス女学院大学の学長に就任した。
東京教育大学時代の1969年(昭和44年)、討論会で同大の筑波大学への移転について反対を表明した。また、護憲論者・天皇制廃止論者としても知られ、1990年(平成2年)の天皇即位に伴う大嘗祭に反対して元右翼団体幹部に自宅を銃撃された。また、首相の靖国神社参拝や住民基本台帳ネットワークを違憲と主張していた。著書には「ローマ帝国とキリスト教」などがある。
2006年(平成18年)10月14日、肺炎のため死亡した。享年82。
[編集] 著書
- 『世界の歴史(5)ローマ帝国とキリスト教』(河出書房新社、1989年)
- 『ローマはなぜ滅んだか』(講談社現代新書、1989年)
[編集] 参考文献
- 『琉球新報』2006.10.5