復讐するは我にあり
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復讐するは我にあり |
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監督 | 今村昌平 |
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製作 | 井上和男 |
脚本 | 馬場当 |
出演者 | 緒形拳 三國連太郎 ミヤコ蝶々 倍賞美津子 小川真由美 |
音楽 | 池辺晋一郎 |
撮影 | 姫田真佐久 |
編集 | 浦岡敬一 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1979年4月21日 |
上映時間 | 140分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
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『復讐するは我にあり』(ふくしゅうするはわれにあり)は、第74回直木三十五賞を受賞した佐木隆三の小説で、実在した連続殺人犯・西口彰の犯行を題材にした作品である。1979年に日本映画、1984年と2007年にテレビドラマとして映像化された。
映画の制作・配給会社は松竹。今村昌平が監督、馬場当が脚本を担当した。主演は緒形拳。撮影は実際の事件の犯行現場で行われた。第22回ブルーリボン賞ならびに第3回日本アカデミー賞作品賞受賞作品。
なおタイトルの「復讐するは我にあり」という言葉は、新約聖書(ローマ人への手紙・第12章第19節)に出てくる言葉で、その全文は「愛する者よ、自ら復讐するな、ただ神の怒りに任せまつれ。録(しる)して『主いい給う。復讐するは我にあり、我これを報いん』」(引用『』は申命記32:35。ヘブル人への手紙10:30もこの箇所を引用)。これは「悪に対して悪で報いてはならない。悪を行なった者に対する復讐は神がおこなう(参考;詩篇94:1)。」という意味である。
目次 |
[編集] ストーリー
昭和38年。当時の日本の人々はたった一人の男に恐怖していた。榎津巌(えのきづ いわお)。敬虔なクリスチャンでありながら「俺は千一屋だ。千に一つしか本当のことは言わない」と豪語する詐欺師にして、女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯。延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡したが、昭和39年に熊本で逮捕され、43歳で処刑された。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫る。
[編集] キャスト
- 榎津巌 緒形拳
- 榎津鎮雄 三國連太郎
- 榎津かよ ミヤコ蝶々
- 榎津加津子 倍賞美津子
- 浅野ハル 小川真由美
- 浅野ひさ乃 清川虹子
- 警部 フランキー堺
- 柴田種次郎 殿山泰司
- 馬場大八 垂水悟郎
- 畑千代子 絵沢萌子
- 吉里幸子 白川和子
- 吉野調査官 浜田寅彦
- 桑田警部補 園田裕久
- 市川刑事 浜田晃
- 口石刑事 辻萬長
- ハルの旦那 北村和夫
- ハルの麻雀友達 火野正平
- ステッキガール 根岸とし江(根岸季衣)
- 「あさの」の客 佐木隆三
- 質屋の主人 河原崎長一郎
- 駅の助役 金内喜久夫
- 海軍主計中尉 小野進也
- 巌の少年時代 佐野大輔
- 被告の母 菅井きん
- 保護司 阿部寿美子
- 裁判長 石堂淑郎
- 河島弁護士 加藤嘉
- 警官 梅津栄
[編集] スタッフ
[編集] 受賞
- 第22回ブルーリボン賞
- 作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞(倍賞美津子)
- 第53回キネマ旬報ベスト・テン
- 監督賞/助演男優賞/助演女優賞(小川真由美)
- 第4回報知映画賞
- 最優秀助演男優賞/最優秀助演女優賞(小川真由美)
- 第3回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞/最優秀監督賞/最優秀脚本賞/最優秀助演女優賞(小川真由美)/最優秀撮影賞
[編集] テレビドラマ版
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テレビドラマ |
最初のテレビドラマ版は1984年4月7日土曜のザ・サスペンス枠でTBSが制作、放送され、2007年3月28日水曜20:00より柳葉敏郎主演で、テレビ東京が3時間枠のドラマスペシャルとして制作、放送された。同作品の映像化はTBS版から数えて約23年振り。
ストーリー(2007年版)
映画版では描写されなかった、榎津巌が逮捕されるまでの3日間を映像化。人を信じない殺人犯・榎津と、人を信じる事を説く教誨師・吉村の静かな戦いを描く。
[編集] キャスト
- 榎津巌 柳葉敏郎
- 吉村寛惇 大地康雄
- 吉村圭以子 岸本加世子
- 吉村ちか子 山口愛
- 吉村晴子 前田愛
- 警視庁捜査一課長 古谷一行(特別出演)
- 植田神父 中村梅雀(特別出演)
- 浅野ハル 余貴美子
- 榎津善蔵 塩見三省
- 木下節子 根岸季衣
- 灘尾圭一 ケーシー高峰
[編集] スタッフ
- プロデューサー 森田昇
- 脚本 西岡琢也
- 監督 猪崎宣昭
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