徳本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳本(とくほん、宝暦8年(1758年)? - 文政元年10月6日(1818年11月4日)?)は、江戸時代後期の浄土宗の僧。俗姓は田伏氏。号は名蓮社号誉。紀伊国日高郡の出身。
27歳のとき出家し、木食行を行った。各地を巡り昼夜不断の念仏や苦行を行い、念仏聖として知られていた。大戒を受戒しようと善導に願い梵網戒経を得、修道の徳により独学で念仏の奥義を悟ったといわれている。1814年(文化11年)江戸増上寺典海の要請により江戸小石川伝通院の一行院に住した。一行院では庶民に十念を授けるなど教化につとめたが、特に大奥女中で帰依する者が多かったという。江戸近郊の農村を中心に念仏講を組織し、その範囲は関東・北陸・近畿まで及んだ。徳本の念仏は、木魚と鉦を激しくたたくという独特な念仏で徳本念仏と呼ばれた。
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | 仏教関連のスタブ項目 | 僧 (日本) | 浄土系仏教 | 江戸時代の人物 | 1758年生 | 1818年没