志方俊之
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志方 俊之(しかた としゆき、1936年 - )は、自衛隊出身の防衛問題評論家・帝京大学教授。元陸将。元陸上自衛隊北部方面総監。静岡県出身。
金沢大学教育学部附属高等学校、防衛大学校本科(土木工学専攻)を卒業(第2期)。京都大学大学院博士課程修了(工学博士)。アメリカ陸軍戦略大学卒業。在米日本大使館首席防衛駐在官、陸上幕僚監部人事部長、第2師団長、防衛大学校幹事、北部方面総監などの要職を歴任する。1992年退官。北部方面総監在任中の1991年には陸上自衛隊としては初の方面隊規模の災害対処訓練「ビッグレスキュー'91」を統裁している。
退官後は、防衛問題の第一人者として、大学教授の傍ら新聞・雑誌・テレビ等の各メディアでも活躍している。大学では国際関係論を講義している。テレビ番組出演歴としては『ビートたけしのTVタックル』『たかじんのそこまで言って委員会』『朝まで生テレビ!』『ウェークアップ!ぷらす』『ザ・サンデー』『日本のよふけ』などがある。
石原慎太郎東京都知事の要請により東京都参与として防災・治安問題のブレーンを務めている。2000年9月に行われた東京都の防災訓練「ビッグレスキュー」では銀座や丸の内などの都心で活動する自衛隊の姿がメディアに大きく取り上げられたが、この大掛かりな訓練は陸上自衛隊に太いパイプを持つ志方の尽力によって実現したものであり、かつて自分の所属した官庁に対して影響力を行使するのは天下り官僚のそれと同じだとの批判がある。
集団的自衛権は憲法違反であり、ゆえに憲法の改正が必要であると主張している。
[編集] 著書
- 『自衛隊はどこへ行く――冷戦後の日本の安全保障を論ず』日本評論社(1994年, 前田哲男と共著) ISBN 4535581789
- 『極東有事――かくて日本は戦争に引き込まれる』クレスト社(1996年) ISBN 4877120394
- 『現代の軍事学入門――世界を読み解く鍵』PHP研究所(1998年) ISBN 4569559808
- 『最新・極東有事――そのとき日本は対応できるか』PHP研究所(1999年) ISBN 4569606709
- 『自衛隊に誇りを――銀座に装甲車を入れた元陸将の「国防軍」改革案』小学館文庫(2001年) ISBN 4094052011
- 『「フセイン殲滅」後の戦争――アメリカは北朝鮮、中国、世界をどうするのか』小学館(2003年) ISBN 4093874190
- 『無防備列島』海竜社(2006年) ISBN 4759309284
[編集] 出演番組
[編集] 外部リンク
- 志方俊之(日本財団図書館-私はこう考える(自衛隊について))
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