志村正順
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志村 正順(しむら せいじゅん、1913年10月2日 - )は、昭和期のNHKアナウンサー。大正大学予科、明治大学政治経済学部卒業。東京都荒川区出身。
出家した際に名のよみを「まさより」から「せいじゅん」にあらため、還俗したのちも、「せいじゅん」で通した。
1936年入局。スポーツ中継、特にプロ野球の実況担当で知られ、ヘルシンキオリンピックの中継の後、ニューヨークに立ち寄り野球観戦をしたところ、実況中継にジョー・ディマジオが解説を加えていることから、日本でも解説者を置くことを発案。小西得郎(元松竹ロビンス他の監督)との名コンビで数多くの名勝負の実況に立ち会う。1959年、日本初の天覧試合となった読売ジャイアンツvs大阪タイガースの試合における長嶋茂雄の劇的なサヨナラホームランも彼によって実況された。翌年、体調を崩し、第一線から退く。
スポーツ以外では1943年10月21日の出陣学徒壮行会の実況放送や、1953年2月1日のNHKテレビ開局のアナウンスも担当した。なお、2003年2月のテレビ放送開始50年の特別番組でも、1953年2月1日のNHKテレビ開局当時のアナウンスを本人により再現した。
2005年度の野球体育博物館主催・野球殿堂の特別表彰者に選ばれた。
[編集] 参考文献
- 尾嶋義之『志村正順のラジオ・デイズ-〈スポーツの語り部〉が伝えた昭和』、洋泉社、1998年8月。ISBN 4-89691-329-9(のち、『志村正順のラジオ・デイズ』の標題で新潮文庫に収録、2001年5月刊。ISBN 4-10-128031-2)
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