恐妻家
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恐妻家(きょうさいか)とは、妻に頭の上がらない、妻を恐れる夫の事。
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[編集] 成立
恐妻家という表現は大正時代には成立していたようで、大正13年「春日局の焼餅競争」(三田村鳶魚)には徳川秀忠に関する記述で「二代将軍も随分な恐妻家であります」とある。
この言葉の考案者は大宅壮一とする説[1]と、徳川夢声が共済組合のもじりで「恐妻組合」と洒落たという説[2]がある。徳川夢声がこの洒落を飛ばしたのは昭和13年という事なので前述の資料よりだいぶ時代が下り、徳川夢声は駄洒落の考案者であっても「恐妻家」の考案者ではない可能性がある。
[編集] 恐妻家のタイプ
本来恐妻家とは妻を恐れる夫のことだが、恐怖以外の理由(例えば純粋な愛情)によって妻に尽くすタイプの夫も恐妻家と呼ばれるケースがある。これは語義から言えば誤用である。
[編集] インターネットにおける恐妻家
- 1996年12月に、兵庫県姫路市在住の呉エイジ氏によるホームページの1コンテンツ内の我が妻との闘争が反響を呼び、アスキーから単行本として出版された。
- 福岡県福岡市在住のカズマ氏による、実録鬼嫁日記が登場し、我が妻との闘争同様にアメーバブックスから単行本化され、のちにゲーム化されている。
[編集] 恐妻家の有名人・キャラクター
- 徳川秀忠
- 戚継光(中国・明王朝に仕えた名将)
- 阿部眞之助(元NHK会長・「日本恐妻連盟」総裁)
- 落合博満
- 川崎麻世
- 野村克也
- 野々村真
- 峰竜太
- 佐々木健介
- 蝶野正洋
- 天山広吉
- 高木三四郎
- 小沢一郎
- ミカ・ハッキネン
- コロンボ警部
- ターちゃん
- ジャガ校長
- 太田光(爆笑問題)
- 木下博勝(ジャガー横田の夫)
- 河本準一(次長課長)
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 榊原昭二「昭和語」 1986年 朝日新聞社 ISBN 4022603704
- ^ 日置昌一「ものしり事典 言語篇」 1952年 河出書房