ジャングルの王者ターちゃん
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ジャングルの王者 ターちゃん♡ |
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ジャンル | ギャグ漫画・格闘漫画・少年漫画 |
漫画 | |
作者 | 徳弘正也 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 1988年15号 - 1990年26号 |
巻数 | 7冊 |
漫画: 新ジャングルの王者ターちゃん♡ | |
作者 | 徳弘正也 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 1990年27号 - 1995年18号 |
巻数 | 20冊 |
テレビアニメ | |
監督 | 難波日登志 |
アニメーション制作 | グループ・タック |
放送局 | テレビ東京系 |
放送期間 | 1993年10月14日 - 1994年9月29日 |
話数 | 50話 |
ゲーム: ジャングルの王者ターちゃん | |
ゲームジャンル | アクション |
発売元 | バンダイ |
発売日 | 1994年7月29日 |
ゲーム: ジャングルの王者ターちゃん -世界漫遊大格闘の巻- |
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ゲームジャンル | アクション |
発売元 | バンダイ |
発売日 | 1994年9月18日 |
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日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
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漫画作品 |
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漫画作品 - 漫画家 |
『ジャングルの王者ターちゃん♡』(ジャングルのおうじゃターちゃん)は、徳弘正也による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。途中、『新ジャングルの王者ターちゃん♡』(しん - )に改題した。
目次 |
[編集] 概要
「週刊少年ジャンプ」(集英社)(以下ジャンプ)において、1988年15号から1990年26号まで『ジャングルの王者ターちゃん♡』(『旧』)として連載され、その後1990年27号から1995年18号まで『新ジャングルの王者ターちゃん♡』(『新』)とタイトルを変更して連載された。連載開始以前にプロトタイプ的なショート読切『ターサン』が「ジャンプ増刊1986 Autumn Special」に掲載されている。単行本は『旧』がジャンプコミックス・デラックスより全7巻(A5版)、『新』がジャンプコミックスより全20巻。
当初は、アフリカのジャングルを舞台にしたターザンのパロディとして一話完結形式を基本としたギャグ漫画であった。ジャングルの平和を守るターちゃん、ヂェーンとそのジャングルの動物たちが繰り広げるお下品ネタ満載のドタバタ劇であり、1話のページ数が7ページと当時ジャンプに連載されていた他の作品と比べると短かった。その要因のひとつに、「スーパージャンプ」に『ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん』を連載していたことがある。『ターちゃん』開始後、「スーパージャンプ」は月刊化されるが、『ケンチャコ』は不定期連載となり1990年まで続いた。
連載開始から2年後、ページ数を13〜15ページに増やし、タイトルを『新』に変更してそれまでの一話完結形式ギャグから長編格闘漫画へと移行する。長期格闘編ではシリアスで感動的な展開を繰り広げていく。しかしバトルの途中にも要所要所にギャグがちりばめられていた。バトルが一段落するとまたしばらくは一話完結形式のギャグ漫画が続き、一定期間が経つと再び格闘編へ、といった感じであった。
この漫画の特徴はギャグの下ネタが多いことと、長編の感動的なストーリーが特徴である。主人公のターちゃんが陰嚢をムササビの如く翼のように広げて飛ぶシーンなどが描かれている。こういった下ネタは徳弘正也の作品に共通して見られる特徴である。
また、1993年にはテレビ東京系列で『ジャングルの王者ターちゃん♡』のタイトルでテレビアニメ化され、1994年まで放映された。(詳しくは後述)
タイトルには「ジャングルの王者」とあるが、ターちゃん達が住んでいるのはサバンナであり、作中にジャングルが出てこないということは意外に気づかれていない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] ターちゃん一家(ファミリー)
- ターちゃん (声:岸谷五朗)
- 主人公、アフリカの大地と共に育ったジャングルの王者。身長187cm、体重110kg、B型。世界屈指の格闘家として格闘界では広く名前が知られている。自然と動物を愛し、密猟者から動物を守る。動物の中で育ったため様々な動物の言葉を喋れる。また、動物達の特殊能力を真似る動物パワーを持つ。戦闘のやり方は超人的であり、銃創の治りも早いが都会では感覚が鈍る。基本的には徒手空拳(ターちゃん流格闘術)で戦うが、場合により吹き矢やブーメランなどの武器を使用する事もある。超絶的な超回復力の持ち主で常人では数週間かかるような傷も数時間~数日で完治してしまう。また、限界を超えるダメージを受けると一旦昏睡状態に陥るが、排便することによりそれ以前の数倍の強さに復活する(うんこひりパワーアップ)。ヂェーンと出会った頃は人語は全く喋れなかったが、その後、すぐに人語を話せるようになったり、格闘技の本を一晩読んだだけで、関節技を覚えるなど、本来は天才的な頭脳を持つ。普段はアフリカのサバンナでガイドも行っている。幼い頃、両親に捨てられ、アフリカのサバンナで偶然通りかかったエテ吉に保護され、エテ吉に育てられるが、過去の経歴は一切不明。「父はエテ吉!母はアフリカの大地!そして私はジャングルの王者ターちゃん!」と名乗っている。「アレクサンド・コーガンの息子ではないか?」「バルカンとメロエの子供タヒムではないか?」等、作中でも出生にかかわるようなエピソードが描かれているが、最後までその真偽は不明だった。
- ヂェーン (声:ならはしみき)
- 元トップモデルでターちゃんの妻。旅行で訪れたアフリカでターちゃんと恋に堕ち電撃結婚。ターちゃんと結婚後、野生で自堕落な生活を送るようになり太った。人間の世界の常識をまったく知らなかったターちゃんに一般常識を教えたり、戦闘の際には参謀役もこなすなど、ターちゃんファミリーの中ではブレーン的存在である。ギャグとしてターちゃんたちをぶっ飛ばすほかにも、MAXのSPをぶちのめして自分の身を守れるくらい強い。一時期秘薬によりやせて元の美形になるが瀕死の重傷からの回復の代償として再度太る(これに関しては多くのファンが残念がり、「美人姿に戻せ!!」との要望が書かれた手紙が編集部及び本人の仕事場に殺到した。)。お金にはうるさく、ターちゃんをコキ使い、ガイドで稼いだ金をピンハネしたり、各々のトーナメントでターちゃんやペドロに賭けて大穴を当てたりするなどかなりの守銭奴に見えるが、実はその金でターちゃんのフォローと野生保護の為に私設のレンジャー機関を創設している。菜食主義者だが、野菜だけではカロリーが補えないからと、牛乳だけは飲んでいる。しかし、中国編では肉まんを食べているところから、あまり食べ物にこだわりはないようだ。後にターちゃんとの間に6男6女、計12人の子供をもうけた。
- エテ吉 (声:山口勝平)
- みなしごだったターちゃんを拾い、親代わり、友達変わりになって育てたチンパンジー。連載初期、ターちゃんからは「父さん」と呼ばれていたが、妻の「エテ子」(同様にターちゃんは「母さん」と呼んでいた)に逃げられた後に設定変更され、以後ターちゃんは「エテ吉」と呼び捨てる。猿でありながらある意味人間以上に賢く、自慰行為、変態行為を理解し、盛んに行っている。ジャングルでもっとも動物達のことに詳しいらしい。
- ゴリさん
- ターちゃんに格闘術を伝授したマウンテンゴリラ。温厚かつ思慮深い性格で、エテ吉同様に普通のゴリラ以上の高い知性を持っている。
- ペドロ・カズマイヤー (声:檜山修之)
- ターちゃん第一の弟子。188cm、109kg。フランス出身の空手チャンピオン。ターちゃんを心底尊敬し、彼の行動に一々感動する。弟子入りの際にキリマンジャロから氷柱を持ってきて割ってみせようとしたが、アフリカに持ってきたときにはカキ氷くらいの大きさになってしまっていた。恋愛は奥手。実家は大富豪らしくコニャックを何本も送ってきたことがある。幼い頃両親に捨てられ孤児院にいたところを今の母親に引き取られ育てられた。
- 格闘家としての素質はかなり高く、ターちゃんの教えにより、同じ体重級の相手ならまず負けない(あくまで人間が相手の場合であるが)とターちゃんの評。ヴァンパイア編にて、梁師範と共に一時期ヴァンパイア化するものの人間に戻り、体内に残されたヴァンパイアウイルスによって大幅なパワーアップを果たす。
- アナベベ (声:石井康嗣)
- ターちゃんの親友。ターちゃんと引き分けたことがある唯一の人物。アフリカ最強の部族ウポポ族の戦士。かつてはヂェーンを巡ってターちゃんと争った。修行を積み5年後に再戦を挑むも、太ったヂェーンを見て「あの時勝たなくてよかった」と安心するが、後に「強い戦士を絶やさない」という部族の掟により、ズベタという化け物のような恐妻と結婚する。打倒ターちゃんを目指すストイックな戦士だったが、ユンケル帝国編のトーナメントで優勝した賞金を元に事業を起こし(アニメではダイヤモンドの鉱脈を発見して)、大金持ちになってからはサバンナの草原のど真ん中に豪邸を建てるなど豪遊三昧する。なお、この豪邸は警備を兼ねて敷地内の庭にドーベルマン等の番犬が放し飼いにしてあるが、ライオンやチーターが闊歩する敷地の外の方が怖いと言うオチである。人生守りに入ってからの彼は、強い敵と戦うとなるといつもビビッて逃げようとする軟弱な心の持ち主になってしまった。しかし原作の中国編後半では勇気を奮い起こし、金持ちであることを心の支えに悪の組織の誘いを断って戦いの場に戻り、西派の拳士たちを連破するほどの強さを見せた。「貧しい戦士だったアナベベ」と「大金持ちになったアナベベ」はターちゃんのクローンが「心」によってまったく似ていない顔になった喩えに使われるほど。しかし、どんなにスケベで美人に弱くてもやるときはやる男である。「ゼブラちゃんちゃこりんマン」「まっててコイサンマン」といった覆面レスラーの顔を持ち、全盛期ほどの実力はないものの、それでも並みの格闘家レベルでは太刀打ちできない強さは維持していた。後、株にはまったことから会社を倒産させてしまい、元の貧しい戦士に戻る。原作最終章における絶望の未来ではカルトに入信し、さらに破門されるという末路が紹介された。未来が変わった世界では再び大金持ちになっていた。
- 梁師範 (声:梁田清之)
- 西派32門派白華拳最高師範。ヒゲを生やしていて顔に一筋の大きな傷がある。26歳。党首・蓮苞と恋仲で、トーナメントを勝ち抜くという使命と、西派32門で白華拳が最強である限り彼女と結婚できぬ西派の掟に板ばさみになっていた。トーナメント後、彼女との結婚のため他流派に属するという理由でターちゃんファミリーへ入門。不本意ながらもアフリカまで行くことに。本編の登場人物の中では少々好戦的で粗野な部分があるが、一旦親交を深めると情に厚く、心優しい性格である。ターちゃんと同レベルの下ネタもこなす。ヴァンパイア編にて、一時ヴァンパイア化するものの、人間に戻り、ペドロ同様ヴァンパイアウイルスにより、超絶的なパワーアップを果たす。後に蓮苞との結婚が認められ、中国に帰っていった。息子・空総が生まれると親馬鹿な面も見せていた。気を使った飛び道具を得意とする。必殺技は気をビームのように放つ「百歩神拳」と気の斬撃「龍炎拳」。格闘家としての実力は世界でもトップクラスで、本気のターちゃんとコンビネーションプレイができる数少ない格闘家である(ペドロですら、本気モードのターちゃんにはついていけない)。尚、カナヅチである。
- ヘレン野口 (声:三石琴乃)
- ワニに襲われている所をターちゃんに助けられた16歳の女の子。ターちゃんに処女を奪ってもらおうと計画している。アニメではターちゃんにモーションをかけていたが、ペドロに乗り換え彼の恋人になる。父がアメリカ人、母が日本人のハーフ。原作の最終回で何故か智光と結婚。
- 智光
- 白華拳師範代。スケベでお下品。アブノーマルな性癖で潔癖症であるヂェーンとは反りが合わない。実は気による結界と治癒術「内養功」の達人。また中国料理も得意。梁師範が中国に帰った後に、代わってターちゃんファミリーを護衛するために派遣された。
- ドロシー
- ヂェーンの創設した私設レンジャー機関の隊員。「動物が好きだから」という純粋な理由でレンジャーに入った。とても明るくめげない性格で、動物達にも慕われている。アニメでは最終回限りのゲストだったが(その際レンジャーになった理由が原作での中村の物になっていた)、原作ではレギュラーキャラで、後にペドロと結ばれる。
- 中村政彦
- ドロシーの後に入隊したレンジャー隊員。日本の総合商社五井商事の元営業マンで、上司の失敗を押し付けられ、会社を首となった。それまで会社が行ってきた自然破壊への罪滅ぼしのため、レンジャーへ入隊した。とても律儀で几帳面な性格。入隊した当初は、戦闘に関しては完全な素人であり、厳しいことを言わないターちゃんにすら「あの人は動きがトロくてレンジャーには向いていない」とまで言われたが、元営業マンの腕を活かした備品購入の経費削減をヂェーンに大絶賛されレンジャー隊に残る。ハンター駆除のための作戦も考案する事がある。原作終盤では戦闘にも慣れてきたらしく、並のハンター相手ならそこそこ戦えるようになっているようである。皆からは中村さんと呼ばれている。
- エリザベート
- ターちゃんにガイドを依頼した、外見はスーパーモデルとも見紛う美貌の持ち主で長身(ターちゃんよりも背が高い)の女性だが、実は性転換手術で女性になったゲイ。本名は権田原為蔵(ごんだわらためぞう)。元ロス市警刑事で尋問や射撃の腕は一流。昔射殺した犯罪者が年端もいかない少年であったと言うトラウマから銃が撃てなくなっていたが、ヂェーンの機転でトラウマを克服する。無一文でガイド料が払えなかったため、一時期レンジャー隊に入隊し、しばらくドロシーや中村さんと行動を共にする。
- ズベタ
- アナベベの妻(最強の戦士の血を絶やさぬという部族の方針により無理やり結婚させられた)。ヂェーン顔負けの恐妻だが、アナベベの経済的な成功(特に株取引に進出してから)は彼女の内助の功あってのことである。
- ローズ
- ターちゃんを殺す為に雇われた殺し屋。セクシーな美女で、腕は確かなのだがいつも間抜けな理由で失敗してしまう(ターちゃんには命を狙われたと言う自覚すらない)。後に雇い主に見限られ、アルバイトをしながらアフリカで生活する事になったが、元々殺し屋家業に嫌気がさしており、最後の暗殺が失敗してからはそのまま住み着く事になった。
[編集] ユンケル帝国編
- マハラー・ポポ
- ユンケル帝国38代国王。帝国編以前にも登場しており、アフリカに旅行で訪れ、ターちゃんにガイドを依頼している。その縁から、バイオ戦士計画の頓挫を願い、ターちゃんをトーナメントに招待した。決勝戦から男として何かを学び、国王としての威厳を漂わせマハラジャを威圧。屈服させた。
- マハラジャ
- 国防大臣。科学者でもありバイオ戦士を生み出した。大会決勝では王位簒奪の野心を言外に露にするも、国王の威厳に打たれて屈服。大会後、バイオ戦士計画の失敗で大臣を辞職した。
- アブドラ
- 大会の案内係り。長年格闘技の世界で仕事をしてきて、体つき、身のこなし、握手の時につたわってくる気でどういう格闘家かわかると言うが、ヂェーンを相撲の達人であると言ったりしたこともあり(確かに体型は力士に近く、実際強いのだが)、単に見た目で当てているだけなのではないかと言う可能性もある。
- カシオ
- バイオ戦士四人の筆頭。アークツルスさえ彼には敬語で接する。体の大きさを自分自身でコントロールできる。バイオ戦士の中では最強の戦士。準決勝の試合でターちゃんに勝つために、ステロイドを大量に注入され急激に筋肥大したが、5分以上は戦えなかった。タイムリミット後、肩の腱が切れてしまい負ける寸前にターちゃんがマハラジャの下劣な本性の露呈に激怒し殴って逮捕されたことにより反則負けにより勝利する。しかし決勝では戦士としての誇りをもち筋肥大せず戦い、膝蹴りでゼブラちゃんちゃこりんマン(アナベベ)の鼻を潰すなど善戦するも、敗れた。
- アークツルス
- バイオ戦士四人のナンバー2。当初は最強のバイオ戦士として描写された。ライオンの睾丸から作られたアナボリック・ステロイドの薬物注射によって通常の筋肉密度の6倍の組織をもち、強靭な筋力を備えている。巨体であるが、蹴り技も会得しており常人では受けることすらできぬほどの威力。三年前はひょろひょろに痩せていた。ターちゃんと戦いぶち殺して睾丸を抜いてやると豪語するも、殺されたライオン達が乗り移ったターちゃんに腕を破壊され倒された。
- プロキオン
- バイオ戦士。小柄だがタフで、はがいじめを得意とする。このほか嗅覚も強化されている。大怪我をしたターちゃんのギャグ技によって嗅覚からダメージを受け、脳天直撃のひじ打ちにより倒された。
- カノーブス
- バイオ戦士。四人の中では最も弱い。右目に魚眼レンズが移植してあり普通の人の2倍の視野をもっている。ターちゃんにあっさり倒され、魚眼レンズを取り外され一発ギャグに使われた。
- ゼブラちゃんちゃこりんマン
- 正体はアナべべ。決勝戦では戦士の誇りをもってありのままの自分で挑んできたカシオに応えるため、マスクを取り本名を名乗って、「マスクを脱いだら敗北は死」と言う部族の掟を背負いカシオと戦う。結果勝利し、優勝賞金1000万ドルを手にした。マスクマンを装っているにも関わらず、サインを求められると無意識のうちに本名を書く。
- バックス・ベイカー
- 全米一の悪役レスラー。“狂える猛牛”の異名をもつ。予選で負けた。 ペドロのTシャツに施したサインは何故か平仮名で「ばっくすべいかー」と書かれていた。同じ飛行機のよしみとしてターちゃんの試合を応援しに来た際ヂェーンにポテトチップスを薦められるが、袋の中には1枚しか残されていなかった。
- ラリー・スコット
- 元マーシャルアーツスーパーヘビー級チャンピオン。予選で負けた。
- ナパキャット・ワンタン
- ムエタイの現ヘビー級チャンピオン。プロキオンに背中を折られ予選で負けた。サインがかわいい。
[編集] 中国編
- 趙 (声:山口勝平)
- 西派32門派白華拳の拳士で、白華拳師範。かなりの小柄。全身の気を放出してけが人を治す内養功の術を得意とする。李功と同様に普段は気を封じ込めている。李功に腕を斬り落とされた梁の治療をしたため気を使ってしまい、百歩神拳を使うも李功に敗れた。十二神将編で逞しい長身に成長した姿で再登場するが、腕を溶かされてしまった(その後は元に戻っており、空総に復元してもらったようだ)。
- 梁師範
- 上記のターちゃん一家(ファミリー)を参照
- 蓮苞 (声:深見梨加)
- 白華拳75代目大道師。父大道師の末娘。梁師範と結婚する約束をしていたが、跡継ぎの2人(兄)がトーナメント選手として黒龍拳に暗殺されたため、大道師を襲名した。大道師となったことで同門の人間と結婚できないという西派のおきてにより梁と結婚できなくなっていた。クローン編の後、梁と結婚を許される。
- 白華拳の拳士
- アナベベが逃亡した後、梁によって代表選手に選ばれた白華の拳士。実力はトーナメントの戦いに耐えられるレベルには達しておらず、やむを得ない人選として選ばれた。しかしやはり力不足であったようで、戦うシーンが描かれることすらなくあっさり倒されてしまう。倒された後、梁はやはり無理だったかと苦渋の表情をにじませた。
- 紫陽拳 (声:水内清光)
- 1回戦で白華拳と対戦した。器械武術の門派。武器に気をまとわせる技を得意とするが、作中には西派拳士の「紫陽拳の技がどこまで通用するか」とのセリフがあり、西派32門の中では実力は下位に属すると見られている。
- 赤羅漢拳 (声:北島淳司)
- 2回戦で白華拳と対戦したが、代表選手とその相手となったターちゃんとは圧倒的な実力差があり、懐に苦もなく飛び込み局部を洗浄するというおちゃらけ技でさばかれていった。猿拳などを特意とする流派で、大将は猿拳の第一人者であった男。
- 胡文老師 (声:上田敏也)
- 青掛拳主将。酔拳の達人。10年前のトーナメントに青掛の先鋒として相手チームをただ一人で倒したが、次の日は二日酔いで出られず白華に負けてしまった。泣き上戸である。総入れ歯を使用。アナベベに肘を破壊された男が腹心として付いている。
- 魯 (声:松尾貴史)
- 青掛の村の猟師。王キに病気の息子を北京の総合病院に入れるお金と引き換えに劉宝が負けた時にターちゃんを28口径の拳銃で撃ち、その後口封じのために王キに襲われる。原作では西派の面汚しとして殺され、青掛拳を悪者に仕立て上げる謀略の道具に使われるが、アニメでは胡文老師に助けられる。
- 王キ (声:秋元羊介)
- 黒龍拳主将(最高師範)。原作で技名の出た技は龍炎拳だけだが、アニメでは気の塊が相手を追撃し続ける技に「自在拳」と言う名前が付けられている。10年前のトーナメント当時は西派最強と謳われていた。決勝戦で梁師範に多数の箇所に傷をつけたが負けた。試合中にテレパシーを送って妨害したり、魯に狙撃を命じたりと卑怯な手段を使ってきた。白華直系の血を絶えさせ、西派32門をたばねる資格を失わせようと蓮苞を殺そうとしたが梁師範に阻止された。トーナメントで策略を巡らした罪を認め、刑罰に服した。
- 劉宝 (声:梅津秀行)
- 黒龍拳副将。李功の兄で非常に弟思いである。梁師範曰く、実力的にはすでに王キを超えているらしい。ハンディ (?) があったとはいえ、ターちゃんと数少ない互角の勝負をしたが、最後まで剄に頼り集中力を欠き、ターちゃんに敗れた。トーナメントで策略を巡らした罪を認め、刑罰に服した。
- 李功 (声:飛田展男)
- 黒龍拳中堅。生まれついて気が強い特殊な体質の拳士。そのため普段、服の下に気を吸収する封印を複数枚はって気を弱めている。剄のエネルギーによりすさまじい攻撃をうけても体内の気がすぐさま循環してダメージを回復させる。その力で梁・趙と続けざまに白華の選手を破ったが、趙を倒した後に行った暴挙に怒ったターちゃんに赤羅漢拳戦で見せた技の応用と見られる攻撃で体の回復機能限界を超える速度で続けざまに骨を折る攻撃を受け敗れた。李功は王キ・劉宝の策略は全く聞かされておらず、真実を知ったあとは償いの姿勢を見せて趙を治療した。十二神将編では黒龍拳の総帥となり、配下の拳士三人を一度に退けるほどの凄腕に成長。趙のライバル兼親友になっている。性格は陰険から過激なものに変わっていた。
- 龍炎 (声:立木文彦)
- 黒龍拳次鋒。力はあるが精神面の修練が足らず、強い相手には怖気づく。物事を見抜く目もなく、2回戦ではターちゃんのおちゃらけ技に爆笑し李功に脅されつつたしなめられる。このほか口も軽い。決勝で梁師範が以前王キに勝ったことを聞かされ、怖気づいた。しかしながら怯えていても技の威力には全く衰えがなかった。王キに逃げるように指示され、梁師範に百歩神拳を撃たせて気を消費させた、つまりは噛ませ犬として利用された。原作では名前がなかったがアニメでは李功に龍炎と呼ばれていた。この次鋒の必殺技(これしか使う機会がなかった)が黒龍拳の技の一つ「龍炎拳」であることから付けられた渾名と思われる。
- 化剄 (声:中博史)
- 黒龍拳先鋒。相手の気を食べ自分にプラスする珍しい技、「化剄」使い。準決勝まで1人で勝ち抜いてきたが、梁師範に決勝で顔面が変形するほどの一撃をくらい倒された。原作では戦意を失った相手を皆殺しにしており、冷酷な性格と思われる。決勝直前の控えではアナベベを嬲り殺すことを楽しみにしていた。梁師範と対戦が決まったときには驚き怯えており、実力のほどはわきまえていたようである。原作では名前がなかったがアニメでは李功に化剄と呼ばれていた。龍炎と同じく、必殺技から付けられた渾名と思われる。
- リンリン
- エテ吉がナンパした赤毛ザル。エテ吉は悪い病気を移された。
[編集] アメリカ編
- リサ・コーガン(声:高山みなみ)
- コーガン兄弟末妹。ターちゃんを連れ戻しにアフリカまでやって来た。女性レスラーとしてトップクラスの実力を持ち、兄2人と共にスター選手である。トーナメント一回戦でロド・ソドムと戦う(ロドの対戦相手をKO・緊急乱入)がギブアップし敗北する。
- マイケル・コーガン (声:神奈延年)
- コーガン兄弟長男(アレクサンドの四男)。第一回・第二回プロフェッショナル異種格闘オープントーナメントチャンピオン。常に最強の超人だと自負し、「コーガンファミリーの誇り」の至上主義者であり、ロドに敗北したことから激しい怒りに捕らわれたが、ピジャカパトナム・シンをボコボコにして勝ち上がった二回戦、プライドに訴えたターちゃんとの試合でいつもNo.1でならなければならない呪縛から解き放たれた。マットの敵を取ろうと正体を隠してアポロニア仮面と戦うが、返り討ちにされてしまった。その後は自分を死んだ事にし、ターちゃんの野生パワーを呼び覚ます等、間接的にサポートをした。しかし、唯一彼が生きている事を知っていたヂェーンが彼の生存を告げるのを忘れてた為に、トーナメント終了後に現れた際、全員から念仏を唱えられてしまった。
- マット・コーガン (声:小野健一)
- コーガン兄弟次男(アレクサンドの五男)。第一回・第二回プロフェッショナル異種格闘オープントーナメント準チャンピオン。梁師範曰く、恐るべき突きの速さに対してわずかに引きの遅さがある。落ち着いて試合運びができないのが唯一の傷である。梁師範を一度倒したため、梁師範は彼に借りを返すためアメリカに来ることとなった。アポロニア仮面(ニド)との試合で右腕右脚を切断され、一度死んだが梁師範の内養功により一命を取り留めた。
- アレクサンド・コーガン (声:中村秀利)
- 元アラブの王国の騎馬隊長で王国最強の格闘家。王妃と恋に落ち、子供(ターちゃんだと言われているが、真偽は不明)ができてしまい投獄された。王妃にもてあそばれた事を知り一晩で銃を持った三千人の番兵を倒し脱獄、アメリカへ逃げた。酒場で体をはった芸を見せて生活の糧を得たていたところ、MAXにスカウトされプロ格闘家としてデビューした。連戦連勝であっという間にMAXのスター選手になりベスト・トーナメントの出場権を得たが、対戦相手が再起不能になるまで試合を続けられるルールを守れず、自分の優れた遺伝子を持った子供(ロド、ニドのソドム兄弟)を生み提供することで脱退した。その後、3人の子供(マイケル、マット、リサのコーガン兄弟)をもうけ、パンピングアイアンホテルのオーナーとなった。ソドム兄弟とマイケルやマットとの対決を避けるためにソドム兄弟を倒させるためターちゃんを呼び出した。コーガン3兄弟を溺愛しており、ターちゃん対マイケルの試合のときにはマイケルを守ろうとしてターちゃんを射殺しようとしたことがある。最後はロド・ソドムをコーガンファミリーの一員として副社長に迎えた他、ターちゃんを長男として受け入れ、ホテルの重役に迎えようとした。
- ロド・ソドム (声:中村大樹)
- ソドム兄弟長男(アレクサンドの次男)。母親はMAXの組織員。おそらく女性格闘家と思われる。ニドとは双子である。MAXの戦士。子供の頃からMAXの格闘訓練学校で育てられ、恵まれた素質ときびしい訓練のおかげでめきめき強くなって、MAXの地下リングでデビューした。やがてニドと離れ離れにされ、MAXの世界サーキットのリングのヨーロッパで戦い、次々と戦歴をあげた。決勝戦でニドを殺してしまった。その後、父親の目の前で大切に育てられたマイケル、マットを叩きのめすことで復讐するため、MAXを逃亡した。しかし改造されたニドを見てニドを救うためニドと闘うが、倒されてしまった。その後はコーガン兄弟と和解し(マイケル達がロドを兄と認めた)、パンピング・アイアン・ホテルの副社長として迎えられ正式にコーガンファミリーの一員となった。非道な試合を行うMAXに嫌悪感を抱いたり、野生のチンパンジーであるエテ吉が初対面で懐くなど、本来は温和な性格である。
- ニド・ソドム (声:中村大樹)
- ソドム兄弟次男(アレクサンドの三男)。ロドとは双子である。子供の頃からMAXの格闘訓練学校で育てられ、恵まれた素質ときびしい訓練のおかげでめきめき強くなって、MAXの地下リングでデビューした。やがてロドと離れ離れにされ、マスクマン「ザ・デビルスパイダー」としてMAXの世界サーキットのリングのアジアで戦い、次々と戦歴をあげた。決勝戦でロドに殺されたが、MAXの手術によって奇跡的に蘇った。しかしコントロールチップを埋め込まれたため過去の記憶を全て失ってしまい、組織の命令で戦うただのロボット「アポロニア仮面」にされてしまった。ただし、命令がない場合には自由意志で行動し、ロドと戦うなどしたこともある。左目は人造眼になっている。常に潜在能力を引き出して戦うことができるよう脳改造されたことによって得たその圧倒的な力で次々と選手を倒し続けたが、決勝戦で動物達の意思が宿ってキレた(実際は寝ぼけてた。)ターちゃんに倒された。決勝でコントロールチップが外れたことにより最後に記憶が戻り、ロドと感動の再会を果たし、安らかに眠った。
- ミスターQ (声:中嶋聡彦)
- MAXのプロモーター。変装のプロ。冷酷だがギャグシーンも多い。ソドム兄弟に指令を与える役目であり、決勝戦でアポロニア仮面のセコンドに付いた。
- トーナメント後改造人間達を率いて優勝者のターちゃんを暗殺しようとしたところをロドに阻止され、記憶が戻ったニドに首を刎ねられた。
- ミスターR (声:秋元羊介)
- 改造人間を率いて、裏切り者のロドを抹殺しに来た。最後は改造人間達を全て倒され逃げようとした所をロドに倒された。原作では「ミスターR」の名は出ておらず、アニメでの名付け。
- リック (声:荒川太郎)
- MAXの改造人間。スキンヘッド。梁師範と戦っている最中に薬が切れ、暴走して死んだ。
- アレン (声:坂東尚樹)
- MAXの改造人間。記憶の戻ったニドに殺された。
- グレック (声:相沢正輝)
- MAXの改造人間。記憶の戻ったニドに殺された。
- 待っててコイサンマン
- アナベベが変装したマスクマン。トーナメントに金儲けのために参加した。タイツを逆に着替えてのだまし作戦やゴングをひったくって場外乱闘するなど卑怯な手を使った。アポロニア仮面と対戦する予定だった準決勝では控え室で「恥ずかしくない棄権理由」を考えるのに必死だったが、直前に現れたマイケルに全身タイツを50ドルで売って入れ替わった。やはりサインを求められると無意識で本名を書く。
- ポン・三暗刻
- 正体は梁師範。マットに雪辱戦を挑むために変装して出場した。試合ではマットに対し優勢に立つも、武器まがいの金属製ギプスは良くて勁の技は反則を取ると言うひいきな審判に苦戦する。最後は恐怖でうずくまったマットに対して、天井に向けて百歩神拳を放ち、試合に負けて勝負に勝つ名誉の反則負けとなった。なお、得意技の「つみこみ」は麻雀における不正行為の一種である(梁師範は麻雀好きなのか病院でロドや医者と麻雀をプレイする描写が見られる)。
- ブータン・ラマ (声:鈴木琢磨)
- ヒマラヤの格闘王。第一回大会ベスト4。街でロドに絡んだが逆に首を締め付けられ、一回戦ではロドの会話を盗み聞きしながら戦ったターちゃんにあっけなく敗れた。
- タスマニアタイガーマスク
- 第二回・第三回WWCヘビー級チャンピオン。学術名はふくろ狼、ニックネームはちょっぴりシャイな有袋類。タイガーマスクのテーマに乗って登場し、観客から絶滅すんなよとの声援を送られた。一回戦でキム・ユンケに敗れる。
- ちなみにタスマニアタイガーは連載開始の時点ですでに絶滅している。
- フランコ・アンダーソン
- WWQLヘビー級チャンピオン。一回戦でロドと対戦するが、開始直後乱入したリサによって締め落とされ、倒された。
- ステン・ハンセン
- WWY認定世界チャンピオン。待っててコイサンマン(アナべべ)におふざけながら、敗れた。
- BIGスローダー
- 中東の怪人。イラク軍の軍服に似た軍服をコスチュームとする。フル対戦の末キム・ユンケに判定で勝って準決勝に進出するも、ターちゃんに手加減した一撃で即頭部をヒットされ0.5秒で倒された。この対戦カードの理由は、スローダーが「準決勝進出の4人の中で最も弱かったから」。
[編集] ヴァンパイア編
- シーマ・マルソー(声:緒方恵美)
- サン・ジェルマン伯爵の血を引くヴァンパイアの王女。少年の姿でターちゃん挑戦権獲得トーナメントに参加していたが、実は女性であったことを梁師範に知られる。父を助けるため、ヴァンパイア化しさらに老人の姿になった梁師範のためターちゃんたちを薔薇の塔まで連れて行く。ケルベロスの幹部・エドガーを盲目的に愛し、本当の目的はエドガーのために父を解放することだった。このため、薔薇の塔で追い詰められた際はペドロを犠牲にしヴァンパイア化させて戦わせた。しかしエドガーには裏切られていた。最終的にランジェラの愛に気づき、エドガーを自ら捨てる。事件解決後裁判にかけられ王女の地位を剥奪されるが、命は助けられる。
- ランジェラ・ツェペシ(声:江原正士)
- ワラキ公ヴラト・ツェペシの血を引くヴァンパイア。シーマの元婚約者。因みにアニメ版ではアランという名になっている(「ランジェラ」という名は発音しにくい為らしい)。ターちゃんたちと最初に戦い、ダマラや梁師範に噛み付いてヴァンパイア化させた。シーマを心から愛し、ケルベロスに協力するシーマを助けようとする。原作では薔薇の塔で暴れだした国王からシーマを守ろうとし、手刀で腰斬されて死亡するが、アニメ版では助かり、シーマを庇い続けたその姿から彼女の愛を取り戻し、シーマと結ばれた。
- アルゴ(声:伊藤栄次)
- 王家親衛隊。ランジェラの側近。原作では肉体の回復速度を上回る速さで攻撃するという戦術を使われ、ケルベロスにより殺されるが、アニメ版では薔薇の塔での戦いに参加する。国王に必殺の「十字斬り」を使うも、通用しなかった。
- レーア(声:上村典子)
- 薔薇の塔の二階を守る剣士。王女であり、シーマの姉。国王である父の異常を感じて薔薇の塔に封印、戦士4人と共に塔を守っている。本当の目的は国王の「救出」を防ぐことではなく、「逃亡」を防ぐことだった。
- マニ(声:藤原啓治)
- 薔薇の塔の三階を守る武道家。カラリの達人。75%のヴァンパイア。ターちゃんは彼のヴァンパイアの血の濃さの計算を間違えていた。ターちゃんがまともに戦ってダウンさせられた最初の相手。正々堂々とした勝負を好み、ターちゃんが「この場で会わなければ友達になれたかも知れない素晴らしい武道家」と評した。原作では最後の戦いの結果再起不能となる。
- セルジオ
- 薔薇の塔の四階を守る武道家。テコンドーの達人。原作ではサムランサックとともに、レーアによって呼び出され下の階で戦う。改造人間に首の骨を折られて死んだ。(アニメ版では戦死せず)
- サムランサック(声:高木渉)
- 薔薇の塔の五階を守る武道家。ムエタイの達人。レーアによってセルジオとともに呼び出され、下の階で戦う。国王の愛弟子。原作では最後の戦いで片腕を失うが生き残り、カラマゾフと共にレーア、ヴラトを補佐する姿が描かれている。
- ダン・マルソー国王(声:佐藤正治)
- シーマとレーアの父親。極めて長寿の、純血ヴァンパイア。江戸時代の日本を訪れ、雷電と戦ったこともある。ヴァンパイアにされた人間は国王の血を吸うことが唯一の治療法である。民を愛する国王だったが眼病にかかったことをケルベロスにつけこまれて改造され、その命令どおり暴れるロボットとなってしまった。ケルベロスの目的は国王を操ってヴァンパイアの戦闘能力を世界支配に利用することであった。エドガーの命によりターちゃん一行、シーマ・レーアや薔薇の塔の戦士に襲い掛かる。極めて優れた戦闘能力と、体の修復能力を持ち、火達磨にされた際も怪物のような姿になって立ち上がった。最後はコントロール・チップが外れたことにより記憶を取り戻し、ケルベロスのミサイルから娘たちを守るため盾となって立ちはだかり、粉微塵に吹き飛んだ。
- エドガー(声:飛田展男)
- ケルベロスの幹部。階級は司令。シーマの恋人だったが、彼女を利用していただけ。戦いの最中にダン国王の下敷きにされ、その後投獄される。
- 改造人間
- バラの塔を守る格闘家たちを拷問していた。故意にセルジオを殺害したことを告白しエドガーに舌打ちされる。薔薇の塔に乗り込んで本気で怒ったターちゃんに一蹴される。
- ヴラト・ツェペシ(声:伊藤栄次)
- ランジェラの父。頭の禿げた小男。原作とアニメでは設定が異なる。原作では国を憂う名宰相であり、ギャグを解するユーモア感覚も持つ。ダン国王の死後、ヴァンパイア王国の国王となってレーアやカラマゾフらと共に王国再建に取り組んでいる。アニメでは小心な悪党であり、ケルベロスと手を組んで王国を乗っ取ろうとした。ダン国王が倒された後に情けない姿で薔薇の塔に現れ、息子アランに見放された。最後はケルベロス達と共に投獄されている。名前の由来はヴラド・ツェペシュから。
- ダマラ(声:中博史)
- スペイン出身。ターちゃん挑戦権獲得トーナメントで優勝したが、ターちゃんしっぺであっけなく倒された。その夜ターちゃんを闇討ちしようとするもシーマに見つかり失敗に終わる。さらにその翌朝あきらめてスペインに帰ろうとしていたところをランジェラに捕まり彼によってヴァンパイア化され、ターちゃん達を襲ってきた。人間の血を吸わなかったため、ミイラになってしまった。
[編集] クローン編
- アリサ・ミラノ(声:荒木香恵)
- CIA諜報部員。ターちゃん抹殺を狙うケルベロスの陰謀を察知したCIAから、ターちゃんファミリーを警護、監視するために派遣された。正体を隠してターちゃんファミリーと暮らしているが、性格が心底善人のため、任務に徹する事ができず挙動不審が多い。慢心とも見えるターちゃんファミリーの態度に危機感を感じて(実は全然慢心ではなく、確たる実力と自信に裏打ちされたものだったのだが)、自らの正体を明かしてトーナメントへ同行する。
- アイアンマスク(声:広中雅志)
- ターちゃんのクローン。ターちゃんの陰毛から作られた。育った環境が異なるためターちゃんより大柄。ターちゃんと同じく『うんこひり(おねしょ)パワーアップ』が可能。見かけは大人だが、誕生して間もない為、子供の無邪気さからくる残酷心を持っている。ベイツの教育によってもともと持っていた優しい心も封じ込められ悪魔のような容貌となる。決勝戦でターちゃんと戦うが、無理なパワーアップに肉体が追いつかず、破れる。原作ではターちゃんの機転で一命は取り留めたものの、パワーアップの副作用で髪の毛が抜け落ち、肌の色も黒ずみ醜悪な顔になってしまう上、救われることもないが、アニメ版ではトーナメント後に元の姿に戻り(頭は禿げたまま)、ロザリンと結ばれる。
- ベイツ(声:水原リン)
- アニメで名前が判明した、ケルベロス研究所所長。右腕がマシンガン付きの義手になっている。目的の為には手段を選ばない悪魔のような女性科学者。CIAの特務隊(アニメではCIAの要請を受けた国連軍)に逮捕される。
- ミスター・ロビンソン(声:今西正男)
- MAXの幹部。ダグラスの側近で、ケルベロス担当。関西弁で喋る。アニメではダグラスと共に国連軍に逮捕された。
- ダグラス(声:梅津秀行)
- アニメで名前が判明した、MAXのオーナー。ケルベロスの改造人間の研究に資金提供をしている。
- ロザリン(声:田野恵)
- MAXの女子レスラー。ベイツにメスライオンの小脳や筋肉を移植され、ライ蔵を父親だと思っている。アイアンマスクが好意を持ったが、恋愛感情を不要と判断したベイツにより殺され、人形のような姿に変えられてしまう(アニメ版では人の脳は改造されてなかったため、ライオンから人に戻りアイアンマスクと結ばれる)。
- 百蓮仮面(声:伊藤栄次)
- MAXのおちこぼれレスラーのジェームス。しかし、一般的な水準では中の上レベルの腕を持つと梁師範に評価されており、決して弱かったわけではない。MAXの要求する水準があまりにも高かったというだけのことであろう。ケルベロスに改造されて、人工カミナリ様となった。ガルシアを殺されて怒り狂ったペドロに倒される。その後スーパーファミコンのアダプターになってしまった。
- ゴールデンイーグルマスク(声:千葉一伸)
- MAXのレスラー。素顔は超二枚目といううわさだったが、ただのおっさんだった。
- タイガーマン
- MAXのレスラー。アイアンマスクと対戦、殺されることを恐れていたが、アイアンマスクは殺さないと宣言、宣言どおり関節技で締め落とされただけで命は助かる(アイアンマスクは彼のギブアップ宣言に対し、即座に技を解いた)。
- レッド・スコルピオン
- MAXのレスラー。同じMAXのレスラーと戦い重傷を負う。
- クリスチャン(声:長嶝高士)
- アメリカのレスラー。航海の初めの日にデッキで梁師範に眼をとばして、のされた。
- ピーター・メイデン(声:太田真一郎)
- 全米で人気絶頂の善玉ハンサムレスラー。しかし卑劣な性格。ターちゃんに敗れる。
- ガルシア・マンガーノ(声:藤原啓治)
- メキシコのレスラー。家族の為に出稼ぎでレスラーをしているが、百蓮仮面に殺されてしまう。ペドロに好意的だった。ケルベロスによって太陽電池で動くロボットにされてしまう。
- ホワイトベア
- アラスカの格闘家で大会一の巨体を誇る。アイアンマスクがベイツの指示によって無防備になりダメージを与え続けるも、パワーアップしたアイアンマスクに首を刎ねられてしまう。その後、ケルベロスによってビックリ箱のように首が飛ぶようにされてしまう。
- ライ蔵
- ロザリンに小脳を移植されたメスライオンの父親の老ライオン。ターちゃんとは旧知の仲。原作では「交尾狂いのライ蔵」、アニメでは「遊び人のライ蔵」と呼ばれる。ロザリン戦の後ターちゃんファミリーと一緒の部屋で過ごし、変装して観戦していたりと動物離れしてくる。
[編集] ルシュ王国編
- アンリ・ノート
- 天才考古学者。60年前、偶然見つけたルシュ王国の遺跡で不老長生の水(墓の保存液に象の糞が混ざった物)を飲み、老化が止まった。
- メアリー
- ノート博士の助手。ノート博士を利用してアペデマスを復活させてしまった。アペデマスに利用されてアグニによって焼き殺された。
- アペデマス
- ルシュ王国の軍神。一戦士だったがルシュ王国を侵略から守り、国のために命がけで働き、国王をも凌ぐ人気を得た。しかしその人気に嫉妬した国王の策略にはめられ、ヴァーユ、アグニを率いてルシュ王国軍と戦争をした。戦争に負けたあと国王に永久保存されたが、メアリーにより蘇った。幾度もターちゃんを圧倒してきたが、最終決戦で大地の怒りにふれて敗れた。五体満足で生き残りはしたが、その後本編には登場していない。
- ナパ
- 森の剣聖。予知能力者。この世に切れぬ物など無いと言われるなでしこの剣を容易に扱える。50年前に洞窟の中で偶然蘇って、ヴァーユが永久保存されている墓にやって来て守り続けてきた。そのためターちゃん達と会ったときは老人の姿となっていた。アペデマスの手刀によって両断されて殺された。
- アグニ
- 火神。エジプト人との戦いにおいて瀕死の重症を負い死を待つだけだったが、円頭人の手術を受けサイボーグとなって一命を取り留めた。肩の照準で相手を捕らえ生命パワーによる攻撃をする。ヴァーユよって完全体となったが、死んだナパの助言によるターちゃんの猛攻に倒され、ノート博士に焼却された。ナパの遺体を躊躇いなく焼却する残忍なキャラとして描かれていたが、後の回想シーンでは一ギャグキャラに成り下がっていた。
- ヴァーユ
- 風神。メロエの弟。完全体になると肉体そのものが尽きることのない生命エネルギーを生み出すことができる。アペデマスの選択が間違っていたことに気づき裏切った。最後の力でアペデマスを倒そうとしたが、アペデマスの方が体力が勝っていて、攻撃のエネルギーを吸収されて死んだ。
- バルカン
- 獣人。動物を自在に操ることができる。また戦闘時では獣人化し、その力は倍化される。しかし子供が生まれてからは醜い姿を見せたくないがために変身するのをやめ、生死のかかったアペデマスとの戦いで死んだ。
- メロエ
- 智将。ヴァーユの姉。そのため風を操れる。アペデマス同様最後まで生き残り、戦いの決着後ターちゃんらと一緒にその場から立ち去ったが、その後の本編には登場していない。
- ルナ
- ナパの孫でレプリカのなでしこの剣を持つ。ナパから剣の手ほどきを受けていたようで、ターちゃんでもちょっと本気にならないと避けれないほどの剣の腕前。作中ではひたすらアナベベにナンパされていた。
- タヒム
- バルカンとメロエの息子。ナパと同様、数十年前に保存装置から蘇った。そのまま生きていれば成人となっているはずだが……。
- 円頭人
- ルシュ王国に高度な文明をもたらした宇宙人たち。イメージ回想でのみ登場。
[編集] 昆虫戦士編
- 空総
- 梁師範の息子。外魔瑠派教団に支配された世界の救世主となる。
- エンド・ターチャン
- ターちゃんとヂェーンの娘で第十二子。ハーバード大学の学生でありながら地球防衛軍の特務部隊の指導員をやっている。外魔瑠派教団から空総を守る為、50年先の未来の世界からやって来た。
- 宮毘羅
- ハエの昆虫人間。昆虫人間としては試作品。体を溶かす体液を持つ。バトルスーツに頼り過ぎた結果、梁師範に倒された。
- 真達羅
- バッタの昆虫人間。その為、素顔を見せた際に梁師範から「仮面ライダーじゃん」とツッコまれ、ズッこけている。驚異的な瞬発力を持つが、ターちゃんと梁師範のコンビネーションの前に敗れた。
- 伐折羅
- カブト虫の昆虫人間。劇中で正体を見せた他の昆虫人間達は基本的に人間に近い体型のようだが、彼は殆ど「巨大なカブト虫」といった容姿で、顔は昔の公家に似ている。昆虫人間一の剛力。甲虫類特有の硬い皮膚を持っているのでバトルスーツを必要としない。しかしそれを逆手にとられ、ターちゃんに手足を折られて倒された。
- 末爾羅
- クモの昆虫人間。戦意を喪失したところ、タオに殺された。
- タオ
- 外魔瑠派教団教祖。天才的な頭脳を持って人類抹殺を企てる。だが本当は動物好きのいたって普通の少年であり、ターちゃんが介入した50年後の未来で動物達が(ひいては、人類と地球そのものが)救われた事を知る事になる。
[編集] アニメ
1993年10月14日から1994年9月29日まで、テレビ東京系列にて放送された。 その後は1994年12月、1995年3月、8月、1996年1月、10月にスペシャルが放送された。 アニメ化の際、原作の特徴とされていた過激な下ネタの大半がカットされ、ややソフトな下ネタに変更されている(例として、「うんこひりパワーアップ」が、「おもらしパワーアップ」に変更。)しかしリアルな男性器の描写などもあり、今から見るとかなり稀少な下ネタが放送されていたアニメでもある。 また、ターちゃんの声を俳優・岸谷五朗が担当したが、その声質や演技については賛否両論が沸き起こった。 なお、後年関西テレビ放送(FNS系)でも再放送されたことがある。 平均視聴率が11%と好評だった。また、インターネットテレビのGyaOで配信された際、視聴ランキングの上位に入ることも多く、人気コンテンツの一つだった(現在までに2度配信されている)。最終回はヂェーンとターちゃんの正式な結婚式という形で幕を閉じる。
[編集] スタッフ
- 企画:大野実、桜井尚
- プロデューサー:岩田圭介、今井修二、兼坂勝利
- シリーズ構成:鳥海尽三(鳳工房企画室)
- キャラクターデザイン:工藤裕加、西野理恵
- 美術設定:金村勝義
- 美術監督:稲葉靖之、古賀徹
- 撮影監督:長谷川洋一、吉田光伸
- 音響制作:高寺雄
- 編集:古川雅士
- 録音:室克己
- 効果:倉橋静男
- 音楽:山田直毅、鈴木豪
- 音響監督:明田川進
- 音楽プロデューサー:松崎澄夫
- アニメーションプロデューサー:川人憲治郎
- タイトル:片山悟
- 制作担当:大西つとむ
- 文芸担当:荒島晃宏
- 設定制作:工藤健太
- 広報担当:伊藤真理
- 監督:難波日登志
- アニメーション制作:グループ・タック
- 製作:アミューズ、読売広告社、テレビ東京
[編集] 主題歌
- オープニング
- 『HEARTの形状』(ハートのかたち)(B∀G)
- 『mama I Love You』(B∀G)
- エンディング
[編集] サブタイトル
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[編集] ゲーム
上記の作品の他にも、『ファミコンジャンプII 最強の7人』にも登場しており、2006年11月23日発売のニンテンドーDSソフト『ジャンプアルティメットスターズ』に参戦もしている。
[編集] 外部リンク
テレビ東京系 木曜19:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | ジャングルの王者ターちゃん♡ | 次番組 |
カリメロ (第2作) |
とっても!ラッキーマン (水曜18:00枠から移動) |
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