憲兵
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憲兵(けんぺい)とは、戦闘支援兵科の一種であり、主に軍隊内部の秩序維持と交通整理を任務とする。英語では「Military police (MP)」と記される。
についてはそれぞれの記事を参照のこと。
[編集] 概要
憲兵とは平時においては軍隊内部の秩序・規律を維持し、戦時においては主に交通整理・捕虜取り扱いなどの業務を行う兵科である。国によってその編成は一律ではないが、一個師団には概ね全人員に対して3%程度の人員が憲兵隊を構成しており、少なくても100人から200人程度で憲兵中隊が編成されている。大隊以上の規模を持つ憲兵隊では、犯罪捜査の要員や弁護士も所属している場合がある。
憲兵は、警察権を行使することを明確にするため、軍服に兵科色、徽章、腕章等を着用していることが多い。また、規律正しさから特殊な任務を担うことも多く、日本では国賓に対する栄誉礼を行う特別儀仗隊は、警務科に属する第302保安中隊の隊員を以て編成される。また、朝鮮半島の共同警備区域(板門店)で南側の警備に当たっているのも憲兵である。
[編集] 制度
憲兵の制度ならびにその職掌は、沿革や制度設計思想により各国で大きく異なり、一様ではないが、フランスの国家憲兵隊を範とした国では、各軍の一兵科としてではなく、陸海空軍から独立した編成(以下、「国家憲兵制度」と呼ぶ。)を採り、軍内部の秩序維持のみならず、一般の行政警察機能を重視したものである。具体的には、ジャンダルムリ(フランス共和国)のほか、ジャンダルマ(トルコ共和国)、カラビニエリ(イタリア共和国)などがその例である。他にも、チリやアルゼンチンなどに存在する。詳細については、国家憲兵を参照。
[編集] 関連項目
- 警務官(自衛隊)
- 憲兵学校 (中華民国)
- 国家憲兵
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