手塚昌利
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手塚 昌利(てづか まさとし、1931年3月8日-)は、実業家。阪神電気鉄道相談役。阪神電鉄の元会長・社長で、阪神タイガースの元オーナーでもあった。徳島県鳴門市出身。大阪府立市岡高等学校を経て、京都大学法学部卒業後、1953年に阪神電鉄へ入社。運輸部長、不動産事業本部長、常務取締役、専務取締役などを歴任、1992年社長に就任し、2004年から2006年まで会長を務めた。2006年6月29日付で相談役に退いた。
[編集] 来歴・人物
1998年から阪神のオーナー代行を務め、オーナーの久万俊二郎を支えていた。2004年、一場靖弘(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)への裏金問題の発覚による久万の引責辞任に伴い、第7代オーナーに就任。2005年に読売ジャイアンツ監督・堀内恒夫の後任として星野仙一シニアディレクターが候補に挙げられた。この件に関して久万は『星野さんが巨人の監督になってもいいじゃないですか』と発言したのに対し、手塚は『誠に遺憾である』と反対意見を述べた(結果、星野は巨人監督就任を断って阪神シニアディレクターを続投した)。
この経緯から久万に比べて、阪神の選手達を大切にする手塚の姿勢は阪神ファンの間では評判が良かったといえよう。