日本国際賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本国際賞(にほんこくさいしょう)とは、「科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した」人に対して、国際科学技術財団が授与する賞である。受賞対象分野は幅広い科学技術分野にわたり、いずれの受賞者も世界的に有名な科学技術者である。なお、受賞対象分野は1年に2つの分野である。受賞者には、賞状、賞牌、賞金5000万円が贈られる。また、受賞者は生存者のみに限られる。
日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、1981年に構想が立てられた。1983年に政府内で閣議決定された後、1985年に第1回の授与式が国立劇場で行われた。なお、授与式は天皇・皇后・内閣総理大臣・衆参両院議長・最高裁判所長官らが出席する。
[編集] 受賞者
- 2006年 - ジョン・ホートン、遠藤章
- 2005年 - 長尾真、竹市雅俊、エルキ・ルースラーティ
- 2004年 - 本多健一、藤島昭、キース・セインズベリー、ジョン・ロートン
- 2003年 - ブノワ・マンデルブロ、ジェームズ・A・ヨーク、小川誠二
- 2002年 - ティム・バーナーズ=リー、アン・マクラーレン、アンジェイ・T・タルコフスキー
- 2001年 - ジョン・B・グッドイナフ、ティモシィ・R・パーソンズ
- 2000年 - イアン・L・マクハーグ、石坂公成
- 1999年 - W・ウェスレィ・ピーターソン、ジャック・L・ストロミンジャー、ドン・C・ワイリー
- 1998年 - 江崎玲於奈、ジョセフ・S・シェル、マルク・C・E・ファン・モンタギュー
- 1997年 - 杉村隆、ブルース・N・エームス、ジョセフ・F・エンゲルバーガー、吉川弘之
- 1996年 - チャールズ・クーエン・カオ、伊藤正男
- 1995年 - ニック・ホロニアック・ジュニア、エドワード・F・ニプリング
- 1994年 - ウィリアム・ヘイワード・ピカリング、アーヴィド・カールソン
- 1993年 - フランク・プレス、キャリィ・B・マリス
- 1992年 - ゲルハルト・エルトゥル、アーネスト・ジョーン・クリストファー・ポルジ
- 1991年 - ジャック‐ルイ・リオンス、ジョン・ジュリアン・ワイルド
- 1990年 - マービン・ミンスキー、ウィリアム・ジェイソン・モーガン、ダン・ピーター・マッケンジー、ザビエル・ルピション
- 1989年 - フランク・シャーウッド・ローランド、E・J・コーリー
- 1988年 - ジョルジュ・バンドリエス、ドナルド・A・ヘンダーソン、蟻田功、フランク・フェナー、リュック・モンタニエ、ロバート・C・ギャロ
- 1987年 - ヘンリー・M・ビーチェル、グルデブ・S・クッシュ、セオドア・ハロルド・メイマン
- 1986年 - デビッド・ターンブル、ウィレム・J・コルフ
- 1985年 - ジョン・ロビンソン・ピアース、エフライム・カチャルスキー・カツィール