日本技術者教育認定機構
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日本技術者教育認定機構(にほんぎじゅつしゃきょういくにんていきこう、Japan Accreditation Board for Engineering Education、略称JABEE)は、高等教育機関(大学、高等専門学校等)における技術者教育プログラムの審査・認定(アクレディテーション)を行い、国際的な保証をする非政府組織(NGO)である。 欧米の工学教育における「工学教育の品質を保証するプログラム」の考えの取り,米国のABET (Accreditation Board for Engineering and Technology)を手本として1999年に設立された民間機関である。
「日本技術者教育認定制度」を運営し、各教育機関の技術者教育プログラムが社会的要求や国際水準に合致していることを公平に検証し、認定を行っている。 日本技術者教育認定機構(以下JABEEと記す)の審査を通過し認定された教育機関は例えば,学習保証時間として(教員等の指導のもとに行った学習時間)の総計が1,800時間以上を有していること。さらに、その中には、人文科学、社会科学等(語学教育を含む)の学習250時間以上、数学、自然科学、情報技術の学習250時間以上、および専門分野の学習900時間以上を含んでいること。などの規定を守らなければならない。
また,教育の質の同等性の補償として認定教育機関は単位認定を行った生徒の「証拠」を残さねばならない。 例えば,成績評価が期末テストのみの場合その答案を(特に60点から70点のものを)保存しておくなどである。
また,JABEEプログラム認定校を卒業した者は技術士第一次試験通過と同等と見なされる。