東京大学大学院理学系研究科附属植物園
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東京大学大学院理学系研究科附属植物園(とうきょうだいがくだいがくいんりがくけいけんきゅうかふぞくしょくぶつえん)は、植物に関する様々な研究を行うための東京大学の附属施設である。本園が東京都文京区白山三丁目にあり(現住居表示では小石川ではない)、通常は小石川植物園(こいしかわしょくぶつえん)と呼ばれている。一般的には正式名称は認知されていない場合が多いが、本項目名が正式な名称である。東京都指定旧跡。
また、当植物園は日光市にも分園があり、こちらは通常は日光植物園と呼ばれているが、正式名は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園( - にっこうぶんえん)である。形の上では大学附属の研究施設ではあるが、一般にも広く公開されている。本項では、東京・日光の両方の植物園について記載する。
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[編集] 小石川植物園(本園)
元々は東京大学が開設した施設ではなく、江戸幕府によって開園された、小石川御薬園(こいしかわおやくえん)であった。この御薬園は、人口が増加しつつあった江戸で暮らす人々の薬になる植物を育てる目的で、開設されたものであり、1684年に五代将軍徳川綱吉の小石川にあった別邸を薬草園としたものである。その後、八代将軍徳川吉宗の時代になり敷地全部が薬草園にとして使われるようになる。享保7年、将軍への直訴制度として設置された目安箱に町医師小川笙船の投書で、江戸の貧病人のための施薬院設置が請願されると、下層民対策にも取り組んでいた吉宗は江戸町奉行の大岡忠相に命じて検討させ、当御薬園内に、診療所を設けた(小石川養生所)。また、忠相が庇護した青木昆陽が飢饉対策作物として甘藷(サツマイモ)の試作をおこなった所としても有名である。
[編集] 概要
- 面積:161,588m²
- 開園:1877年(前身の御薬園を含めると、1684年。日本で最古の植物園)
- アクセスなど:白山駅徒歩10分、茗荷谷駅徒歩15分
- 入園料:大人:330円、小人110円。ただし東京大学の学生は無料。各種割引などあり。
- 休園日:年末年始と月曜日
- 開園日時:9時~4時30分
(いずれも、2005年7月現在)
[編集] 小石川植物園の歴代園長
小石川植物園が、東京大学付属となった当時は、園長職が無く植物園を主管するものは「管理」又は「担任」と呼ばれた。初代管理には植物学教室教授の矢田部良吉が就任したが、教授職多忙のため植物園の実務に当たることは少なく、員外教授の伊藤圭介が取調担任として、植物園の管理を行った時期もあった。1891年に谷田部が辞職したことに伴い、松村任三教授が二代目の管理となった。1897年に管理に変わり園長職を置くこととなり、松村管理がそのまま初代園長となった。
[編集] 主な施設・スポット
小石川植物園内の歴史的建造物については東京大学の建造物#小石川植物園の建造物を参照。
[編集] 日光植物園(日光分園)
小石川植物園の項でも触れたとおり、東京では難しい高山性の植物の研究のために、1902年に開園。本園同様に、大学による研究以外でも広く一般に公開されている。
[編集] 概要
- 面積:104,850m²
- 開園:1902年
- 入場料:大人330円 小人110円 各種割引あり
- 開園期間:4月15日~11月30日まで(毎週月曜日は休園日。冬期は、閉園なので注意。)
- アクセス:日光駅・東武日光駅よりバスで10分。車は、日光宇都宮道路日光ICまたは清滝ICより、5~10分。駐車場あり。
(いずれも、2005年7月現在)
[編集] 主なスポット
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[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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