東岩槻駅
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東岩槻駅(ひがしいわつきえき)は、埼玉県さいたま市岩槻区東岩槻1-12-1にある東武鉄道野田線の駅である。
目次 |
[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線。
- のりば
1 | ■野田線(上り) | 岩槻・大宮方面 |
2 | ■野田線(下り) | 春日部・柏・船橋方面 |
[編集] 駅周辺
戦後の高度経済成長期に開設された駅なので、駅周辺は碁盤目状に区画され、その中に戸建の住宅や団地が並ぶ。 この駅から北西2kmの位置に工業団地があり、各企業の送迎バスがこの駅から発着している。 2007年1月11日よりさいたま市コミュニティバスが運行を開始し、当駅北口を発着している。行き先は慈恩寺観音及び、岩槻区保健センタ-である。 隣豊春駅周辺同様にさいたま市岩槻区と春日部市の市境がかなり複雑に入り込んでいる。
- 岩槻中央病院
- ふれあいプラザいわつき
- 市立岩槻東部図書館
- さいたま地方法務局岩槻出張所
- さいたま市立上里小学校
- さいたま市立東岩槻小学校
- さいたま市立桜山中学校
- 開智学園(総合部・中高一貫部・高等部)
名跡・旧跡
- 岩槻城址公園(通称おはやし公園)
- 慈恩寺
- 玄奘塔
- 花積貝塚(春日部市花積)
[編集] 利用状況
1日平均の利用客数は18,599人である(2005年度)
[編集] 歴史
- 1969年(昭和44年)12月1日 - 開業。
- 1999年(平成11年)11月25日 - 岩槻~東岩槻間複線化により大宮~岩槻間の電車の一部が東岩槻まで延長される。
- 2004年(平成16年)10月19日 - 東岩槻~春日部間の複線化完成により東岩槻発着の列車がなくなる。
- 2006年(平成18年)11月1日 - 橋上駅舎完成。
[編集] 東岩槻発着列車
1999年11月25日に岩槻~東岩槻間が複線化された際、大宮~東岩槻間の区間列車が設定された。大宮~岩槻間の区間列車のうち、約半数が東岩槻まで延長された。東岩槻駅の東方に折り返し線が設置されていたが、東岩槻~春日部間の複線化により下り線の一部となった。
野田線の複線化事業は沿線の至るところで実施されているが、その中でも岩槻~春日部間の複線化工事のうち、岩槻~東岩槻間2.4Kmは大きなネックであった。この間には元荒川橋梁や、戦前まであった武州鉄道との立体交差のための高架区間があり、単に線路増線とはいかず、構造施設の大規模な付け替えが必要となった。
大宮~東岩槻間の区間列車は、岩槻~春日部間複線化事業において工事進捗による暫定的なサービスであったが、5年間も続いたことになる。現在は東岩槻発着の列車はない。
[編集] 駅舎橋上化
東岩槻駅は改札口のある北側に商店やスーパーが立ち並ぶが、改札口のない南側にも広大な住宅地と団地が広がっている。近年は区画整理事業により、南側の人口は増加傾向である。また、東岩槻駅を最寄とする学校法人開智学園が、高等部の他に中高一貫部・総合部を開設したために、学生の利用客が非常に多くなった。このため、駅舎の橋上化による機能強化が図られることとなり、南口を除く部分が2006年1月20日に竣工、また同年11月1日には南口も完成し駅舎橋上化工事は終了した。ホームはコンクリートむき出しの部分が残されているが、2007年5月下旬にアスファルト舗装が完了する予定である。
南北自由通路の整備により、駅へのアクセスに迂回が必要であった駅南側地区に大きな恩恵がもたらされるものと推測される。また線路を隔てて南北を分断していた状況の解消により、東岩槻地区が著しく街の姿を変貌するものと思われる。
[編集] 隣の駅
ちなみに、東岩槻駅開業前の戦前の岩槻-豊春間には渋江駅(しぶえ)があった。位置は東岩槻駅より元荒川を越えた岩槻駅寄りであり現在「渋江」バス停がある辺り(旧地名・渋江町のあった地域)である。