柳井正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
柳井 正(やない ただし、1949年2月7日 - )は、日本の実業家。カジュアル衣料の製造販売業「ユニクロ」を中心とした企業グループ持株会社「ファーストリテイリング」代表取締役会長兼社長。また、フォーブス発表の2006年度世界長者番付では、推定資産42億米ドル(邦貨換算4200億円 換算レート100円=1ドル)で78位にランクされている。
[編集] 経歴
山口県宇部市中央町生まれ。父親は紳士服販売店、小郡商事を経営。山口県立宇部高等学校を卒業後、早稲田大学に進み、1971年、政治経済学部を卒業。
ジャスコ(現在のイオン)に入社したが、9ヶ月で退職、父親の経営する小郡商事に入る。1984年、父親のあとを受けて、同社の社長に就任。安価で、日常的なカジュアル衣料の販売店を着想し、「ユニークな衣料(clothe)」ということで「ユニーク・クロージング・ウエアハウス(略称ユニ・クロ)」と名打って、まず広島市にその第一号店を開店。その後中国地方を中心に店舗を拡大していく。
ユニクロの路線が、徐々に陽の目を見るようになった1991年、社名を「ファーストリテイリング」に変更。2002年、代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)に就任。いったん社長を退くも、2005年には再び社長に復帰。同年、持株会社制への移行を受けて、グループ各社の会長職を兼務している。
経営論の著書もある。
[編集] 著書
- 一勝九敗(2003、新潮社) ISBN 4104642010