ファーストリテイリング
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | FR、ファストリ |
本社所在地 | 754-0894 山口県山口市佐山717-1 |
設立 | 1963年5月1日(小郡商事株式会社) |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 衣料品製造販売等子会社の経営管理・戦略統括 |
代表者 | 代表取締役会長兼社長 柳井正 |
資本金 | 102億7395万円 |
売上高 | 連結4488億円(2006年8月期決算) |
従業員数 | 2892人(連結・2006年2月28日現在) |
決算期 | 毎年8月31日 |
主要株主 | 柳井正 26.68% |
主要子会社 | 株式会社ユニクロ |
関係する人物 | 玉塚元一(前社長) |
外部リンク | www.fastretailing.com |
株式会社ファーストリテイリングは、株式会社ユニクロなどの衣料品会社を傘下にもつ持株会社。カリスマ経営者である柳井正代表取締役会長兼社長のもと、GAPに代表されるような世界的な衣料品企業を目指して、積極的に海外展開及びM&Aを行いグループを拡大している。東京証券取引所第一部上場。
目次 |
[編集] 概要
かつては当社がカジュアル衣料品ブランドの「ユニクロ」を展開していたが、2005年11月に衣料品の製造・小売に関する営業を会社分割(吸収分割)により完全子会社の株式会社ユニクロ(旧商号:株式会社サンロード)に承継し、現在は持株会社である。当初は持株会社移行時に商号を「株式会社FRホールディングス」へ変更する事を発表したが、後に撤回した。
なお、ユニクロ事業の詳細については、ユニクロを参照のこと。
[編集] 傘下ブランド
- 完全子会社によるブランド
- ユニクロ(株式会社ユニクロ) - カジュアル衣料ブランド
- g.u.(株式会社ジーユー) - ファミリー向けカジュアル衣料ブランド(2006年10月より展開)
- フットパーク(株式会社ワンゾーン) - 靴全般、旧靴のマルトミ
- 一部出資子会社によるブランド
- アスペジ(アスペジ・ジャパン株式会社):イタリア発のシャツブランド、60%出資、旧シールド社
- セオリー(株式会社リンク・セオリー・ホールディングス) - アメリカ発の総合ファッションブランド、35.2%出資(持分法適用)
- キャビン(株式会社キャビン) - 婦人服専門店チェーン、51.66%出資(連結子会社)
- FRフランス(中間持株会社)
- プリンセスタム・タム(プティ・ヴィクル社) - ヨーロッパのランジェリーブランド、95.0%出資(連結子会社)
- コントワー・デ・コトニエ(ネルソン・フィナンス社) - フランス発のファッションブランド
- コントワー・デ・コトニエ ジャパン株式会社(日本法人)
[編集] かつて存在した傘下ブランド
- ナショナルスタンダード(株式会社ナショナルスタンダード) - 84.6%出資子会社、2006年6月精算
[編集] 沿革
- 1949年3月 - 山口県宇部市にてメンズショップ小郡商事(個人営業)創業
- 1963年5月 - 「小郡商事株式会社」が設立
- 1984年6月 - 広島市中区に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(略称ユニ・クロ)一号店開店
- 1991年9月 - 株式会社ファーストリテイリングに社名変更
- 1997年4月 - 東証二部上場
- 1997年10月 - スポーツカジュアル店「スポクロ」、ファミリーカジュアル店「ファミクロ」の新業態店舗を出店
- 1998年11月 - 都心型店舗・ユニクロ原宿店オープン
- 2001年9月 - ユニクロ海外進出(イギリス・ロンドンに4店舗)
- 2002年2月 - 東証一部銘柄に
- 2002年9月 - 子会社・株式会社エフアール・フーズ(青果通信販売SKIP)設立
- 2002年11月 - 玉塚元一副社長が社長昇格、柳井社長は会長に
- 2004年1月 - 株式会社リンク・ホールディングス(現・株式会社リンク・セオリー・ホールディングス)に資本参加
- 2004年2月 - 株式会社ナショナルスタンダードを子会社化
- 2004年3月 - 子会社・株式会社エフアール・フーズ(青果通信販売SKIP)解散
- 2005年3月 - 会社再建中だった、株式会社ワンゾーン(旧靴のマルトミ)を100%子会社化
- 2005年9月 - 玉塚元一社長が退任、柳井会長が社長復帰
- 2005年9月 - シールド社(現・アスペジ・ジャパン株式会社)を子会社化
- 2005年10月 - ミーナ天神オープン、商業施設開発・運営事業に進出
- 2005年11月 - 会社分割により持株会社化
- 2006年3月 - 株式会社ナショナルスタンダードを解散
- 2006年4月 - 株式会社キャビンの株式25.7%を取得して、業務提携
- 2006年8月24日 - TOBにより株式会社キャビンを連結子会社化(51.66%)
- 2006年10月13日 - ユニクロよりも低価格志向の新ブランド「ジーユー」1号店を、ダイエー南行徳店内に開店。
- 2006年10月25日 - 株式会社ビューカンパニー(婦人靴業者)と資本業務提携。2006年11月13日に33.4%の株式を取得
[編集] 青果事業
多角化経営による経営の安定化を狙い、2002年9月に株式会社エフアール・フーズ(ブランド名はSKIP)を子会社に設立。永田農法による農作物、健康食品など非衣料品分野の販売に進出した。しかし高めの価格設定が消費者から受け入れられず、黒字化の目処が立たなくなり事業の継続を断念、2004年6月に同社を解散した。社内では3年で黒字を目処に決めており、3年で約28億円の赤字が出たとされる。多角経営の一テストとみられ、今後の他産業進出への参考と位置づけられている。
尚、多角事業としては1997年から1998年にかけてスポーツカジュアル衣料品店のスポクロ(スポーツ・クロージング・ウエアハウス)、ファミリーカジュアル衣料品店のファミクロ(ファミリー・クロージング・ウエアハウス)を展開していた。