栩原楽人
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栩原 楽人(とちはら らくと、1989年10月19日 - )は、日本の俳優である。
東京都出身。JVCエンタテインメント・ネットワークス所属。血液型はAB型。弟は子役の栩原笑生。
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[編集] 出演
[編集] テレビドラマ
- 愛の劇場「ママまっしぐら!」(2000年6月 - 7月、TBS) - 尾崎紫陽役
- 愛の劇場「ママまっしぐら!2」(2001年12月 - 2002年1月、TBS)
- 天国への階段(2002年、よみうりテレビ・日本テレビ系)
- 愛の劇場「ママまっしぐら!3」(2002年11月 - 12月、TBS)
- ドラマ愛の詩「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」第2部(2004年2月、NHK教育テレビ) - 番長役
デカイ図体のいかにも番長のような子分をつれた小さな番長を演じている。チョッとした役なのに随分な存在感を放っている。
主人公仮面ライダー響鬼のバディー役である安達明日夢役を演じている。安達明日夢の目線で物語が語られることから彼こそが主人公であるという見方もある。子供番組の原点に立ち返り、将来ある子供たちに明るい社会像やあるべきヒーロー像を示そうとした本作品は、優良な番組として評価する声も少なくない。しかしながら諸般の事情によりその当初コンセプトを構築したプロデューサーが道半ばで降板し、番組が大きく路線変更したことは特撮ファンにとっては有名な話となっている。その中にあって、安達明日夢が最終回までその役目を全う出来たのは、栩原の演技力、存在感によるところが大きいと評価されている。
個性的なテレビドラマ界の俳優が大勢出演する本作品で、物語の重要な役どころである和田大介役を演じている。離れ小島に住む少しやさぐれた天才ピアニストの少年という難しい役に挑戦し、なおかつテレビ第一線級の俳優たちと五分に渡り合っている。その地に足を付けた演技は、早くも大物の貫禄すら感じられる。
- ドラマスペシャル 一生忘れない物語「Million Films」(2006年9月30日、テレビ朝日) - 青井優介役
コブクロの曲をドラマ化するという企画の3作品の内で、2番目に放映されたショートドラマである。壮大な自然の中に位置する、とある高校の水泳部の青年、青井優介役を演じている。幼さと大人びた仕草が同居する真っ直ぐな性格の青年像は、ひょっとすると栩原楽人の素に一番近いのではないかと思わせるような自然でのびのびとした仕上がりとなっている。
- 望郷の窓~病と差別の真実~(2006年12月、テレビ東京)
ハンセン病という重いテーマを取り上げた番組。ハンセン病の問題は、単に病気の問題というだけではなく人権の問題としてとても重いテーマである。その中で主人公の女子大学生の弟役を栩原が演じている。「ハンセン病って何だっけ?」と明るい弟を演じきることで、番組全体のトーンを随分緩和し、見やすい番組になっている。仮面ライダー響鬼でおやっさんを演じた下条アトムが父親役であることも話題となった。
ジャニーズ事務所を始め、これでもかという色男、名優を集めた2007年のお正月番組である。栩原は出番こそ少ないが、画面の端々において放つ表情や声によって、白虎隊の未熟ではかなげな雰囲気を盛り上げている。この特別番組の配役に抜擢されたことをもってしても今後の活躍が期待されるところである。
[編集] テレビアニメ
- ブギーポップシリーズ「Boogiepop Phantom」(2000年1月 - 3月、テレビ東京) - プームプーム役
[編集] 映画
- 逆境ナイン(2005年) - ライト・山下役
野球部の超個性的なメンバーの中で、その演技力と可愛さを武器にライト山下を演じ、ナインの一角を担っている。出演者の平均年齢を栩原一人がグット下げており、彼の存在感こそがあの9人を高校生たらしめていると言える。三重県で合宿をして撮影した作品であるが、先輩役者の中で揉まれて、栩原が一回り大きくなったのではないかと感じる一本である。
- 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼(2005年、東映) - 安達明日夢、明日夢役
仮面ライダー響鬼DVD第12の巻において、細川茂樹が指摘しているとおり、栩原演じる明日夢の目線で物語が進展しており、実質的に彼が主人公と言っても過言ではない。出ずっぱりの随所に栩原の演技力が光っており、この物語の主題である少年の成長が見事に表現されている。動きの少ないテレビ版の明日夢とは違って、感情をダイナミックに表現する栩原の姿は、水を得た魚と言えるであろう。2005年の邦画の中でも出色の出来と評価する声も少なくない。栩原ファンは必見である。
- 着信アリFinal(2006年) - 今原信一役
韓国旅行をする高校生クラスの中で、特に演技力の求められる役である今原信一に抜擢され、見事にその期待に応えている。クラスの中の弱者と強者が逆転するという重要なシーンで鬼気迫る演技を見せる栩原は、この映画の主題を際立たせている。今後の日本映画界での活躍を予感させる演技をみせた一本である。
[編集] ビデオ
- 銀河ロイドコスモX(2001年) - 石井篤役
宇宙からやってきたアンドロイド「コスモX」の友達の石井篤役を演じている。半ズボンにネクタイにランドセルというスタイルの少年は栩原楽人を置いて他には出来ない!と思わせる説得力がある。品が良くて、賢くて、健全な少年を演じており、特撮最後の半ズボン少年として語り継がれるべき作品である。
- 萌えよ!ドラゴンガールズ(2004年) - 明神(みょうじん)彰彦役
ゲームのキャラクターである「明神ともよ」を操る主人公明神彰彦役を演じている。架空の世界でゲームのキャラクターが戦うシーンの他に、現実の世界の主人公の生活がしっかり描かれており、見どころ満載である。告白されるシーンや恋愛感情を描くシーンなど色々あるが、中でも柔道をする場面は栩原楽人の数少ないアクションシーンとしてファン必見である。かっこいい。
[編集] 書籍
巻末を飾る特集として、栩原楽人が数ページに渡って取り上げられている。公園という自然なシチュエーションの中で、栩原のピュアでナチュラルな感じが弾けている。雑誌の性格からか幼いイメージのカットが多いが、その中にあっても彼の落ち着いた雰囲気が同居しており、16歳の栩原楽人の魅力が見事にフィルムに収められている。今だ写真集の出ていない彼の貴重な記録写真として価値のあるものとなっている。
- 輝KAGAYAKI(仮面ライダー響鬼写真集)(2006年、小学館)
仮面ライダー響鬼の主に前半の雰囲気でまとめられた写真集である。主題歌の作詞家でもある藤林聖子の詞とともに載せられた写真の数々は、作品の世界を忠実に表わしている。準主役である栩原楽人のカットも多く掲載されており、未だ写真集の出ていない彼の貴重な記録写真として価値のあるものとなっている。
[編集] ゲーム
- 仮面ライダー響鬼