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仮面ライダー響鬼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

統合提案 項目一部転記の提案:この項目は音撃戦士との間で記事内容の一部転記が提案されています。一部転記に関する議論はノート:音撃戦士を参照してください。


仮面ライダー響鬼』(かめんライダーひびき)は、2005年(平成17年)1月30日から2006年(平成18年)1月22日までテレビ朝日系列で日曜日8:00 - 8:30に全48話が放映された、「平成仮面ライダーシリーズ」第6弾となる東映製作の特撮テレビドラマ作品、または作品中で主人公が変身するヒーローの名称である。

  • テレビシリーズ 仮面ライダー響鬼 (テレビ朝日系列22局:2005年1月30日~2006年1月22日)
  • 劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼 (2005年9月3日公開)
  • 小説版 仮面ライダー響鬼 明日への指針(コンパス)

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


平成仮面ライダーシリーズ
通番 題名 放映期間
第5作 仮面ライダー剣 2004年1月
~2005年1月
第6作 仮面ライダー響鬼 2005年1月
~2006年1月
第7作 仮面ライダーカブト 2006年1月
~2007年1月

目次

[編集] あらすじ

古来より日本には、山にこもり厳しい修行を積んだ末に、肉体を変化させるなどの超人的な能力を会得した、“”と呼ばれる者たちがいた。彼らは魔化魍(まかもう)と呼ばれる物の怪の類から人々を守っていた。やがてその能力は鬼たち自身によって体系化されていき、新たに鬼となる者への道(流派)となった。これらはさらに鬼と共に人々を守る人とで継承され、猛士(たけし)と呼ばれるようになっていった。

高校受験を目前に控えた少年・安達明日夢は、母の実家の法事屋久島に向かう船上で、珍妙な歌を歌う男を見かけた。男は船から転落した幼児を超人的な身体能力で救い、その行動と能力に驚嘆する明日夢に、自分は結構体を鍛えているから、と言い残して立ち去った。

屋久島に着いた明日夢だったが、今度は森の中で、従姉ともども巨大なクモに襲われてしまう。このクモは、以前から人を襲い、その肉を食らっていたのだ。万事休したかに見えたその時、明日夢の前に、あの船上の男が現れた。男は、奇妙な形の音叉をかざすと、見る間に鬼を思わせる姿に変わり、クモに立ち向かっていった……。

これが、猛士の音撃戦士・ヒビキと、安達明日夢との出会いだった。

[編集] 概要

[編集] 特徴

平成仮面ライダーシリーズの第6作目にして「完全新生」をコンセプトとした作品[1]である。伝統的な“和”[2]をベースとした独特の世界観を構築した上に、“鬼”と呼称される「仮面ライダー」達[3]は修行によって自らの肉体を変容させる能力を得た人間[4]であり、さらに彼らは“音撃戦士”とも呼称され「楽器」をモチーフとする武器を駆使して魔化魍との攻防を繰り広げる。

この「和」と「楽器」というコンセプトは、例えば、劇中で随所に筆文字のカットが挿入され、その躍動感のある文字は「和」を基調としていることをより強調していたし、あるいは、明日夢の登校シーンなどを音楽と同調させて見せたりと、ミュージカル的な演出も試みられ、いずれについても、これまでの「仮面ライダーシリーズ」とは違うことを強烈に印象づけた。しかしながら、それらの手間と必然性の低さからか、話数が進むに連れて、いずれの演出についても徐々に見られなくなっていった。

仮面ライダー龍騎』から連続して採用された機械的なアイテムを用いて変身する装着型「仮面ライダー」ではなく、鍛え上げた体を変質させ「鬼」(仮面ライダー)に変身するという、初代『仮面ライダー』のもっていた「異形」の面[5]を強調していて、また「たけし」、「たちばな」など旧シリーズを連想させるネーミングでも初期作のファンからの関心を集めた。同時に、従来の「平成ライダー」では技の呼称を叫ばなかった[6]のが、今作で本格的に復活した[7]という点でも、シリーズの原点回帰を思わせる。

一方で、

  • 「主役ライダー」のキャストとして、従来の若手俳優ではなく、役者としてすでにキャリアのある30代の細川茂樹が起用された[8]こと。
  • 初作『仮面ライダー』における仮面ライダー2号の登場以来、伝統的に用いられて来た「変身!」の掛け声が、今作では使用されない[9]こと。
  • OPテーマがインストゥルメンタル(歌詞なし)で、『クウガ』以来5作ぶりに復活させたEDの歌手に布施明を起用したこと。
  • ライダー」というタイトルにも関わらず、主人公の響鬼は当初バイクを所有せず[10]、通常は猛士のサポートメンバーが運転する乗用車で現場まで移動すること。
  • 「キック」が必殺技でなく、「ベルト」を基点としての変身もせず、「仮面」も「眼」が左右に分かれていない「目無し」(紅以降はゴーグルになる)[11]、のマスクと従来の「仮面ライダー」とは凡そ異なる容姿のヒーローが、「楽器」を駆使して敵と対峙すること。

など、およそ従来の「仮面ライダー」的な要素を廃した、「仮面ライダーシリーズ」全体の中でも極めて異彩を放つ作品となっている。

チーフプロデューサー・髙寺(~二十九ノ巻)は放送開始にあたり、「『響鬼』は平成の『仮面ライダーアマゾン』」と形容したが、このように「仮面ライダー」というブランドの既成概念にとらわれず、新たな路線を目指す様は、確かに『アマゾン』にも通じるものがあると言える。

[編集] 製作

東映側のチーフプロデューサーは、テレビ朝日系列で復活した平成仮面ライダーシリーズ第1作の『仮面ライダークウガ』を担当した髙寺成紀が再び担当し、三十之巻以降、劇場版は『仮面ライダーアギト』~『仮面ライダー555』までを手がけた白倉伸一郎へ交代した(→プロデューサー交代騒動参照)。

[編集] 評価

『完全新生』を掲げ、あらゆる新要素を詰め込み、なおかつ整合性、精神性を重視した作風はネット上などで大きな話題となり、熱狂的なファンも多数獲得したが、仮面ライダーの本来のメインターゲットである児童層には受け入れ難いものであり、玩具等の売り上げはシリーズ中もっとも低い数字であった(2000年以降の東映ヒーロー作品では『未来戦隊タイムレンジャー』に次ぐワースト2)。チーフプロデューサー・髙寺もこのことについて「新要素が全面的に受け入れられた訳ではなかった」「子供は思っていた以上に保守的だった」と特撮雑誌でコメントした。そういったこともあってか次作『仮面ライダーカブト』ではあえてライダー的な要素を詰めたものとなった。

また内容についても、プロデューサー交代後の変化を巡り大きな物議となった(→プロデューサー交代騒動参照)。

[編集] 人物 / 組織 / 戦士 / 装備 / 怪人

[編集] 登場人物

鬼及び鬼の候補、過去に鬼だったとされる人物は、苗字と名前の(鬼の場合は通称も)最初の音が同じになっている。

ヒビキ
設定年齢31歳。本作の主人公で、音撃戦士響鬼に変身する男。「ヒビキ」は一種のコードネームで、本名は日高 仁志(ひだか ひとし)。16歳で鬼になる。岐阜県の出身で元は「猛士」関西支部所属、5年前に関東支部に異動になった。猛士において戦闘を担当する鬼をすでに15年以上務めていて、関東の鬼の中でも先輩格にあたる。飄々としているが気さくな性格で、初対面の相手ともすぐに打ち解けられる。過酷な状況下にあっても自らの鍛錬と人を和ませることを忘れない一面も持つ。挨拶の際の「シュッ」という敬礼のようなポーズがトレードマーク。
屋久島でのツチグモ退治の一件以来、安達明日夢とは友人関係にある。機械類の操作が苦手で、運転免許は所持しているがペーパードライバーのため車をまともに運転できなかった(その後克服)。その反面ブレーキングが不得意ながらモトクロス用バイクなどの扱いは非常に達者で、修練の後に専用バイク「凱火」(奈良ナンバー)を貸与され、使用するようになる。関東一の太鼓使いと誉れ高く笛も難なくこなすが、弦の扱いだけは相当苦手であるらしく、過去に先代斬鬼の元で鬼の修行の一環として弦の技を修練した際は大喧嘩になった。
「四十一之巻」で天美あきらとイブキに懇願され、明日夢と桐矢京介を弟子にすることになった。「四十七之巻」で人助けという行為について心を揺らす明日夢を冷たく突き放し、最終的に京介のみを弟子にしたが実はオロチを鎮めた後も、鬼の道を断念して病院で働く明日夢を密かに見守り続けていた。終盤にて本人の談により師匠を持たずして独学で鬼の技を磨いた桁外れの努力の人と判明。彼の自信の源となっているが、その師匠を持った経験がないゆえに、後に師匠としての明日夢との関係に悩むことになる。
安達 明日夢(あだち あすむ)
設定年齢15~16歳の少年。本作の準主人公。ヒビキからは名前ではなく、ただ単に「少年」と長い間呼ばれていたが、「三十九之巻」でヨブコを倒すヒントを教えた事を機に名前で呼んでもらえた。高校受験を前に屋久島へと法事に向かう途中で出会った男性・ヒビキが島の原生林で魔化魍ツチグモと対決するところを目撃し、以来興味を持った。東柴又中学校卒業後、城南高等学校に入学。持田ひとみ、天美あきらと同じクラス。家は母一人子一人の母子家庭
「猛士」の秘密を次々と知ってしまうが、ヒビキからは「弟子にする気はない」と言われ、自分でもその気がなかったため、他になにかできることはないか考えた末、「たちばな」でブラスバンド部活動のない日(水、土、日曜日)に限りアルバイトをするようになった(「十八~十九之巻」より)。しかし京介の登場で、自分も鬼になりたいと密かに思い始め、「四十一之巻」でついにヒビキの弟子入りに成功する[12]。資質と才能は充分にあり[13]、良きライバルとして京介と共に競いあうようにヒビキの元で修行していたが、ひとみから誘われたパネルシアターボランティアと修行の間で思い悩む。ヒビキの下での修行を通じ、魔化魍を倒すことだけが鬼としての生き方ではないと学び、「最終之巻」にて鬼の道を断念してたちばなでのアルバイトも止め、鬼とは別の人助けの道である医師を目指すこととなる。ヒビキとは鬼としての師弟関係はなくなったが、人生における師弟関係は継続することとなった。
イブキ
設定年齢20歳。奈良県出身。音撃戦士威吹鬼に変身する男。本名は和泉 伊織(いずみ いおり)。「猛士」関東支部所属。ヒビキ同様、猛士において戦闘を担当する鬼である。立花香須実に好意を寄せている。摩化魍退治の際は「竜巻」という大型の専用バイク、プライベートでは白いバイク、二人乗りではビッグスクーターと、3台のバイクを持っている。「十之巻」でのバイクが壊れるシーン、「十五之巻」での台詞などにバイクに対する強い思い入れがうかがえる。「六之巻」では初対面の明日夢をヒビキの弟子と勘違いするなど、天然ボケな一面ものぞかせる。
常にマイペースを崩さない、よく言えばおっとりとした性格であるが、「三十六~四十之巻」において、鬼としての道に苦悩するあきらに気づけないなど、師匠としては未熟な部分があった。また「四十六之巻」において、立花勢地郎(正確には宗家からの通達)より「オロチを鎮めるためには宗家の鬼である必要がある」と告げられ、犠牲となる覚悟を決めつつも、香須実にだけは「死にたくない」と心境を明かすなど、脆い一面も見せていた。
和泉家は吉野において代々「猛士」の中核を担ってきた名家で、イブキの父もかつては鬼を務めており、現在は吉野で猛士の実質的なリーダーとなっている。イブキ本人は三男で、鬼に変身出来る兄が二人いたらしいが、次兄は魔化魍との戦いで戦死したという。
天美 あきら(あまみ あきら)[14]
設定年齢15~16歳。イブキの弟子として共に行動する少女。専用の鬼笛を所有しディスクアニマルの操作もこなすことができ、猛士においては「序の六段」という地位にあった。7歳の時に魔化魍に両親を殺された過去を持つが(「特写写真集 魂」より)、カッパにまつわる話の際、両親も「猛士」メンバーの一人であったことが判明。鬼の名門の家の一人娘で、父が鬼、母がサポーターだったようであり、殺されたというよりは戦死してしまったものと思われる。そのため、魔化魍に対しては憎しみの感情が強かった。(しかし、同じく鬼の名家の出であるイブキに対して「私とは元々違う」と言ったり、自分も生来、鬼の関係者である自覚は薄いようである)
魔化魍退治の途中で明日夢と出逢い、後に進学先が同じ城南高等学校であることを知る。同じ年齢の明日夢達にでも敬語で話すが、これは次世代の鬼の候補として、既に2年にわたってイブキに師事していたために学校には殆ど通えていなかったことも影響していたようだ。クラスも明日夢と同じで席は彼の右隣だったが、殆ど登校してこなかったこともあり、京介の転入後はいつの間にか彼の席になった。魔化魍への憎しみで鬼になろうとすることで京介からは「鬼に向いていない」と言われていた。その後、イブキによってザンキの元へ預けられた時、更にザンキの元を去って破門者であったシュキに弟子入りしてしまった時も、憎しみを糧に戦っても身を滅ぼすだけだと教えられ、自身の鬼としての在り方に苦悩する。
「四十之巻」のラストから「四十一之巻」の冒頭において威吹鬼の危機を救おうとして一度だけ鬼への変化を遂げたが、一瞬で気を失って変身を解除されてしまう。最終的には鬼になることを断念し、これまでの鬼になろうとしていた想いを明日夢と京介に託す。普通の女子高生に戻ってからは猛士の人間と共演してるシーンはなくなり、明日夢やひとみと行動を共にすることが多かった。
トドロキ
設定年齢26歳。音撃戦士轟鬼に変身する男。本名は戸田山 登巳蔵(とだやま とみぞう)。持田ひとみの従兄。ザンキの弟子として2年間師事してきたが、ザンキの引退と同時に正式に鬼として認知され、コードネームのトドロキで呼ばれるようになった。鬼へ変化する能力はそれ以前から会得しており、周囲からの評価も高かったようである。元は警察官だが、ある事件をきっかけに魔化魍と鬼の存在を知り、ザンキに弟子入りした。
真面目一直線の性格のために時折気合いが空回りしてしまい、周囲にからかわれることも多い。日菜佳に惚れられていて、他の人に日菜佳との仲を追求されると、激しく動揺する。年下だが先輩であるイブキに対してはもちろん、明日夢やディスクアニマルにも「○○っす」と低姿勢で話す。
ザンキが引退した後も彼にいつまでも甘え続ける自分自身を恥じたことで、ようやく自立を決意できるようになる。しかし、「四十二之巻」で「オロチ」により大量発生した別の魔化魍と戦っている最中、オトロシに踏み潰され重傷を負い再起不能と診断される。医師に鬼として活動することは二度と不可能と宣言され、日菜佳に励まされながらの必死のリハビリも全く効果を成さなかった。だが、度々見舞いに訪れ、励まし続ける師・財津原(ザンキ)の体が冷たく、既に死者の物であることに気がつき、さらに死してなお自分のために戦いに赴いたことを知り、そこへ向かうために奇跡の復活を遂げる。
ザンキ
設定年齢32歳。音撃戦士斬鬼に変身する男。本名は財津原 蔵王丸(ざいつはら ざおうまる)。冷静沈着で寡黙だが、情に厚い面もある。戦闘の後遺症と体力の衰えにより一度は引退し、トドロキのサポーターにまわるが、かつての師・シュキとの再会後のノツゴ退治の際、ドクターストップがかかっていたにもかかわらず再び鬼に変身する。
「俺は数々の女性を鬼のように愛した」と言ったり、トドロキと日菜佳の仲を修復させようとした際にはトドロキを遠隔操作したりするなど、一風変わった一面を見せたことがある。
「四十四之巻」で一度戦死してしまうが、戦いで重傷を負ったトドロキが心残りであったため、死ぬ以前に施していた「返魂の術」(シュキから教わったものとされる)によって蘇り、リハビリに挑むトドロキを励まし続けた。「四十五之巻」で再び戦いに挑み復活したトドロキと共にカエングモを撃破。トドロキの復帰を見届けて、戦闘後に二人で場の清めを行った後、音枷と烈斬を残して消滅した。
立花 勢地郎(たちばな いちろう)
香須実と日菜佳の父。普段は「たちばな」の経営に当たるかたわら、「猛士」関東支部の事務局長として日菜佳同様に魔化魍に関するデータの収集・管理や、鬼への情報提供で活躍。吉野への出張が多く、ほとんど店は娘達に任せっきりである。ヒビキやイブキからは「おやっさん」と呼ばれ慕われている。
常に物腰柔らかく笑顔を絶やさない紳士だが、魔化魍や人の心の中の「悪」に対しては毅然とした態度を見せる。過去にイブキの父とコンビを組んで魔化魍と戦っていたことがあるらしく、不良に襲われた明日夢の前でその強さの片鱗を見せたこともある。
立花 香須実(たちばな かすみ)
設定年齢23歳。「猛士」関東支部のメンバーの一人。はきはきとした性格で、思ったことをすぐに口に出す。イブキとは幼馴染で、オフの時はイブキと買い物などに行くことが多い。
普段は実家の甘味処「たちばな」で働いている。前半においては、魔化魍が出現するとサポーターとしてヒビキと共に出動する機会が多かったが、後半に入ってヒビキが凱火を乗りこなすようになると、日菜佳と同様に勢地郎の助手という立場に回った。
立花 日菜佳(たちばな ひなか)
設定年齢20歳。香須実のと同じく「猛士」関東支部の一員。魔化魍に関するデータの管理や鬼への情報提供などが主な仕事で、普段は姉と同じく「たちばな」で働いている。物語前半ではサポーターとして外へ出ることの多かった香須実とは対照的に、基本的には店番をしながら勢地郎の助手を務める。
トドロキに気があるらしく、彼絡みの話になると普段よりも会話のテンションが上がる。勢地郎を「父上」、香須美を「姉上」、何故かあきらを「あきら君」と呼ぶなど、堅苦しい言葉づかいをする。
滝澤 みどり(たきざわ みどり)
「猛士」メンバーの一人で技術者。普段「たちばな」の地下室で音撃武器やディスクアニマルの開発に携わる。年齢は設定されていないが、ヒビキとは中学時代の同級生であるため、同年齢であることがわかる。菓子が大好きで、食べながら仕事をすることも多い。学生時代はブラスバンド部長だったらしい。
桐矢 京介(きりや きょうすけ)
城南高等学校への転入生。明日夢、あきら、ひとみ達と同じクラス。英語フランス語のほか将棋ビリヤードイラストなど文系に秀でているが、運動音痴、暗所恐怖症という一面もある。しかし負けず嫌いな性格でもある。決して間違ったことは言わないが、素直すぎる性格のためか、思ったことをそのまま口に出してしまうため、時に嫌味になってしまう。マンションに一人で住み、パリにいる過保護な母親とテレビ電話(PCによる)で連絡を取っている。父親は消防士で殉職しているためか、自ら危険に飛び込んでいくヒビキの勇敢さに亡き父を重ね、ヒビキに弟子入りして鬼になろうとする。明日夢を「つまらない人物」と言い放った時期もあったが、明日夢と共に刺激しあい成長していくライバル関係に。
弟子入りのためにイブキやトドロキだけでなく、自身が「鬼に向いていない」とまで言い放ったあきらになりふり構わず懇願することもあったが、「四十一之巻」で彼と共についにヒビキの弟子になる。しかし、運動音痴な上に、怠け癖もある京介が簡単にヒビキの修行についていけるはずもなく、その上「四十三之巻」では明日夢との優秀さの違いにこだわるばかりであったが、ヒビキから「過去は忘れろ」と一蹴され、自ら弟子をやめてしまう。しかし、鬼になる事を諦めたわけではなく、結局戻ってくる。また、鬼の修行に専念しようと退学するが、これもヒビキに反対され、1日で復学。明日夢が鬼ではなくパネルシアターを選んだ時に本気で激怒するなど、修行を通じて明日夢を自分の唯一認めるライバルだと考えていた。
最終的にライバルの明日夢が別の道に進んだことによって、京介は正式な弟子としてヒビキに師事することとなった。ヒビキから素質があると言われていた通り、修行を始めて1年後とかなり早い段階で鬼への変身能力を身につける。同時に運動音痴も克服できたらしい。同時期、明日夢と再会し、互いの道を認め合い和解した。最終的には「明日夢」「京介」と呼び合う仲になる。
小暮 耕之助(こぐれ こうのすけ)
猛士本部技術部開発局長。仕事柄みどりの上司にあたる人物と思われる。かなり厳格かつ傍若無人な性格で、失礼な発言をする者はたとえ警察官でも容赦せずに警策で尻を叩いて喝を入れたりする。猛士のメンバーでも数時間にわたって正座をさせられたり、尻を叩かれた経験を持つ者が多く、立花一家やザンキも恐れるが、イブキのような天然ボケの気がある人物には毒気を抜かれてしまうのか、あまり強い態度に出られないようだ。装甲声刃(アームドセイバー)を使える鬼を求めて「たちばな」を訪れる。
特技はで、鬼達にも発声練習で鍛えるよう指導する。かつては鬼を勤め、一日で数多くの魔化魍を倒した伝説を持つとされるが、話す人によって倒した魔化魍の数に大きな差があり、真偽のほどは定かではない。
持田 ひとみ(もちだ ひとみ)
設定年齢15~16歳。おっとりした性格で、明日夢とは友達以上恋人未満の関係。彼と同様に東柴又中学校卒業後、城南高等学校に入学。ちなみにクラスは明日夢・あきら・京介と同じで、席はあきらの右斜め前。トドロキの従妹だが鬼や魔化魍のことはもちろん、猛士の実態についても最後まで何も気づかなかった。
明日夢との間に自身の知らない秘密を持っているあきらに対し、最初は戸惑いを感じていた。チアリーディング部に所属していたが、明日夢がヒビキの弟子になった(もちろん知らない)頃から、パネルシアターのボランティア活動も行なうようになった。
最終回にて、洋館の男・女(下記参照)の指示により誘拐され、傀儡に改造されそうになるが、明日夢と京介に救出される。
安達 郁子(あだち いくこ)
明日夢の母。夫とは離婚し、東京無線タクシー運転手として働いている。かなりのおしゃべりで、やや惚れっぽいところがある反面、家庭的で料理もうまい。使用車輌は日産・セドリック営業車。明日夢に対しては良くも悪くもかなり放任主義で、非常に大らかな性格であるが、敏感な時期の明日夢を暖かく見守るなど母親らしい一面も見せる。

[編集] 猛士(たけし)

魔化魍から人々を人知れず守り続けている集団。化け物と対決すると彼らをサポートする人々によって構成されている。総本部は奈良県吉野郡にあり、劇中では「吉野」や「吉野の本部」と呼称されている。関東支部は東京都葛飾区柴又にある甘味処「たちばな」に置かれる。

表向きはオリエンテーリングNPOとして活動している。それに付随してアウトドア用品の製造販売をしており、達の使っているキャンプ用品はそれら支給品である。

通常、鬼はシフト制を組んで動いており、負傷者等で一時的に欠員が生じると新たにシフトが組まれることになる。猛士全体には119名の鬼が所属しており、協力する人はおよそ1000人ほどいる。鬼は支部単位でローテーションを組み活動している。また「十三之巻」以降に設けられた「特別遊撃班」に所属する鬼は、ローテーションから外れ、シフト表上の当番の鬼と連携して退治に当たる。関東支部の場合、響鬼・威吹鬼・轟鬼・斬鬼、及び劇中で確認された鋭鬼・裁鬼・勝鬼・弾鬼のほかに、シフト表からは剛鬼・闘鬼・蛮鬼・吹雪鬼の名が確認されている。このうち響鬼は特別遊撃班となり、斬鬼は一度引退して轟鬼と交代、のちに復帰・戦死したため、現在関東支部所轄下には11人の鬼が所属していることになる(吹雪鬼は雑誌で説明された設定によると引退している)。

鬼の減少の影響は顕著で、斬鬼一人が治療のために抜けるだけで響鬼が太鼓の鬼であるにもかかわらず弦担当のバケガニを担当しなければならなかったり、裁鬼が斬鬼の穴を埋めるために活動する結果体調を壊すなど、11人ではとても足りない厳しいローテーションであることがうかがえる。

それぞれの鬼は弟子を持ち、継承・就職させる方法で今日まで技を伝承している。ただし、鬼のなり手は減少傾向にあるとされ、すべての鬼が弟子を持っているわけではない。ヒビキにも放送開始当初は弟子がいなかったが(これは鬼への志願者の減少だけでなく、ヒビキ自身が弟子を持つ事に消極的だったのも理由に挙げられる)、後に明日夢、京介の二人を弟子にし、京介を鬼に鍛え上げた。

[編集] 鬼 (音撃戦士)

詳しくは、音撃戦士を参照。

[編集] ディスクアニマル

吉野の本部で開発された鬼が使うサポートツールで、動物の魂を用いた音式神(おんしきがみ)。元は折り紙状に変形する紙製の式神だったが(劇中ではたちばなの地下研究室に資料として展示されていた)、現在では動物の姿に変形するコンパクトディスクのような銀色の円盤となっている。通常のサイズ(直径約13センチ、厚さ約1センチ)の他、直径が小さく厚みも薄い「戦闘型」と呼ばれるタイプも存在するようであるが、機能の違い等細部は不明である。

大量にケースに入れた状態で移動車両に積み込まれているが、それとは別に起動前の状態のものが鬼の腰に何枚かぶら下がっており、非番のときも含めて常に携帯している。変身道具から発する音に共鳴することによって起動(銀色から赤や青などの特定の色に変化)し、動物の姿を模した形に変形・活動する。変身道具があれば鬼以外の者でも使用することが可能。

それぞれが録音・録画機能を持ち、敵の探索や情報収集に活躍する。アカネタカ・ルリオオカミには録画機能がなかったため、後継機種としてアサギワシ・キアカシシが開発された。新機種の開発は吉野で行なわれており、少なくともアサギワシ・キアカシシの開発には滝澤みどりが関与している。

基本的に猛士の活動は一般には知られていない(隠密行動が基本な)ため、街中などでディスクアニマルを使用する場合、変身道具での指示によりその姿を透明にすることも可能。

それぞれに独特の鳴き声を持ち、この声によってある程度彼らと意思疎通が可能なようである。

猛士から破門されてディスクアニマルを入手できなくなった朱鬼は花びらを炎に変化させる式神を使用していた(この時朱鬼は、昔の鬼は皆このような術が使えたと言っているので折り紙の式神の原型はこのあたりにあると考えられる)。

アカネタカ(茜鷹)
  • 最大飛行速度:時速240㎞
  • 連続稼働時間:51時間
  • 最大録音可能容量:46時間分
タカの魂が込められており、空中からの偵察任務を主として行なう。翼がカッターにもなるが空中用のため、他の機種より稼働時間が短い。
ルリオオカミ(瑠璃狼)
  • 最大走行速度:時速99㎞
  • 連続稼働時間:132時間
  • 最大録音可能容量:120時間分
オオカミの魂が込められた陸上用機種。荒地等での探索に威力を発揮する。
リョクオオザル(緑大猿)
  • 最大走行速度:時速60㎞
  • 連続稼働時間:90時間
  • 最大録画可能容量:20時間分
サルの魂が込められている。他の機種よりも知能が高く、人質の救助もこなす。録画機能も持ち、トドロキ所有のものはエアギターもこなす。
キハダガニ(黄蘗蟹)
  • 最大走行速度:時速40㎞(水中 16kt)
  • 連続稼働時間:120時間
  • 最大録音可能容量:115時間分
カニの魂が込められているヒビキの専用機種で、水中での行動・録音が可能。右腕のハサミは鋼のワイヤーを断ち切る力を持ち、回転させるとドリルとなってコンクリートの壁をも貫く。負傷した響鬼が身体を休める際に護衛として配置する場面もあり、ある程度の戦闘もこなすことができると考えられる。
ニビイロヘビ(鈍色蛇)
  • 最大走行速度:時速60㎞(水中 20kt)
  • 連続稼働時間:120時間
  • 最大録音可能容量:90時間分
ヘビの魂が込められており、陸上だけでなく水中での行動が可能。イブキ・あきらが標準装備として使用。
アサギワシ(浅葱鷲)
  • 最大飛行速度:時速290㎞
  • 連続稼働時間:66時間
  • 最大録音・録画可能容量:60時間分
ワシの魂が込められたアカネタカの後継機種。ヒビキ曰く「みどりさんの春の新作」で、録画機能が付加されており、アカネタカを率いた大群での行動も可能。
キアカシシ(黄赤獅子)
  • 最大走行速度:時速123㎞
  • 連続稼働時間:150時間
  • 最大録音・録画可能容量:140時間分
ライオンの魂が込められたルリオオカミの後継機種。木登りや浅い川に潜ることも可能で、録画機能も付加されており、タテガミ部分の増幅器により噛み付く力もルリオオカミをしのぐ。
セイジガエル(青磁蛙)
  • 最大走行速度:時速55㎞(水中 23kt)
  • 連続稼働時間:132時間
  • 最大録音可能容量:120時間分
カエルの魂が込められており、陸上だけでなく水中での行動が可能。弦の戦士が使用するらしく、斬鬼・轟鬼のもの(受け継がれたものと思われるが)と、裁鬼のものが確認されている(「裁」の字が入ったケースに入っていたことから裁鬼のものである可能性が高い)。
コガネオオカミ(黄金狼)
  • 最大走行速度:時速180㎞
  • 連続稼働時間:150時間
  • 最大録音可能容量:140時間分
オオカミの魂が込められたルリオオカミの後継機種。トドロキのサポーターになったザンキのためにみどりが贈った(専用、というわけではなくちゃんとした後継機として開発されていた)。斬鬼に渡されたものは、彼の脚に装着され、プロテクターの役割も果たす。

[編集] アームドディスクアニマル

響鬼が使用する装甲声刃の波動によって、強化されたディスクアニマル。 装甲響鬼へと変化する際に変形し、またどこからか多数のディスクアニマルがあらわれ「装甲」として響鬼と一体化する。

ハガネタカ(鋼鷹)
アカネタカの強化態、装甲響鬼のスピードを強化する機能を持つ。最大飛行速度がアカネタカの倍に向上(他はアカネタカと同じ)。なお、鋼鷹とは別に金色の茜鷹らしきものが存在し、装甲響鬼に最後に合体している。
カブトオオザル(兜大猿)
リョクオオザルの強化態、装甲響鬼のパワーを強化する機能を持つ。最大走行速度がリョクオオザルの倍に向上(他はリョクオオザルと同じ)。
ヨロイガニ(鎧蟹)
キハダガニの強化態、装甲響鬼の防御力を強化する機能を持つ。最大走行速度がキハダガニの倍に向上した以外に、キハダガニとは違って左のハサミの方が大きい。

[編集] 魔化魍

日本の妖怪をモデルとしている。詳しくは、魔化魍を参照。

[編集] キャスト

[編集] レギュラー&準レギュラー出演者

[編集] ゲスト出演

  • 襲われる農民:山下啓介 (十一之巻)
  • 坂本先生:依田英助 (二十一之巻、二十二之巻)


[編集] スーツアクター

  • 伊藤慎(響鬼、裁鬼)
  • 押川善文(威吹鬼、弾鬼、魔化魍ヤマビコ)
  • 渡邉淳(轟鬼)
  • 矢部敬三(斬鬼(前期)、クグツ(黒)=謎の男)
  • 永瀬尚希(鋭鬼、朱鬼、鬼の鎧)
  • 大岩永徳(怪童子、武者童子、乱れ童子、斬鬼(後期))
  • 橋本恵子(妖姫、鎧姫)

[編集] スタッフ

  • 原作:石ノ森章太郎
  • スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
  • プロデューサー:髙寺成紀(1~29話)、白倉伸一郎(30話~)、土田真通(東映)、梶淳(テレビ朝日)
  • プロデューサー補:大森敬仁(東映)
  • 脚本:きだつよし、大石真司、井上敏樹米村正二
  • 監督:石田秀範諸田敏坂本太郎金田治高丸雅隆田村直己(テレビ朝日)、鈴村展弘
  • 撮影: いのくままさお、倉田幸治
  • 助監督:柴崎貴行、山本滋春、山口恭平、杉原輝昭、坂井裕幸、狩山俊輔、菱沼康介、古家友佳、道木広志、宮坂清彦、大峯靖弘
  • VFXスーパーバイザー:沖満
  • アクション監督:宮崎剛(JAE)
  • 操演:高木友善(ライズ)
  • 音楽プロデューサー:長澤隆之(avex)
  • 音楽:佐橋俊彦
  • 鬼デザイン:早瀬マサト(石森プロ)、野中剛、菊池和浩、小林大祐、下田竜彦(PLEX)
  • 魔化魍デザイン:青木哲也(PLEX)、藤沢チヒロ〔童子・姫衣裳デザイン〕(1話~29話)、飯田浩司(石森プロ)(30話~)
  • 資料担当:飯田浩司(石森プロ)
  • OP・ED演出:小藤浩一(1st OP、ED)、鈴村展弘(2nd OP)
  • 題字:康唯子
  • 製作:東映、テレビ朝日、ADK

[編集] 騒動・事件

[編集] プロデューサー交代騒動

『特徴』の項で述べたように、髙寺成紀をチーフプロデューサーとして始まった『響鬼』だが、テレビシリーズ中盤と並行して製作・公開された劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』のチーフプロデューサーは『響鬼』には当初全く関与する予定はなかった白倉伸一郎が務めた。その後、TV版も9月4日放送の三十之巻以降、プロデューサーが白倉に交代。脚本もきだつよし・大石真司から入れ替わる形で、井上敏樹米村正二が参加している。

このスタッフ交代を境に、本作品にも大きな変化が見られた。以下に主なものを挙げる。

  • 冒頭の明日夢によるナレーションが廃止、従来のアバンタイトルとなる。
  • 10月以降、インストのOPから歌詞がある新OPに変更。同時にEDが廃止される。また、OP、ED(EDのみ一部横書き表示のテロップだったが)共に縦書きのキャスト・スタッフ表示が、横書きに変更される。
  • 三十之巻からレギュラーの登場人物として桐矢京介が加わる。
  • 通常タイプの童子・姫が三十之巻以降、登場しなくなり、代わりにスーパー童子・スーパー姫が登場。
  • 火を吹く、鬼爪が飛び出す、鬼の口が開く等の演出が廃止され、描写の簡潔化が進む。魔化網も体液が噴き出す、奇怪な口が開く等の描写が軽減。
  • それまで大きく予算とスケジュールを割いていたと想像されるCGの魔化魍、山中でのロケ等が大きく減少する。

こうした路線変更の是非を巡り、個人ブログはもとより各匿名掲示板ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどのインターネットコミュニティ上で激しい議論が起きる。否定派、肯定派共に多くの意見が殺到した。一部サイトでは商品化リクエストサイト「たのみこむ」に髙寺、きだ、大石といったプロデューサー交代以前(二十九之巻まで)のスタッフ復帰を求める運動が起きた。二十九之巻までを支持する響鬼ファン達による劇場版公式ウェブサイトでの新メインスタッフ・新キャストへの誹謗・中傷や、ブログでのトラックバックを濫用したバッシング行為に出るなどの事態になった[15]

また吉田戦車山本弘東雅夫など『響鬼』ファンを公言する著名人が、主に批判側からネット上でコメントを発し、2005年末、主演のヒビキ役・細川茂樹が自身のサイトで最終話脚本(井上敏樹によるもの)に対して「手直しが必要」「話が違う」「これじゃプチ詐欺」などのコメントを出す。[16]また、細川はテレビ朝日公式サイトのインタビューで、最終之巻の脚本の一部を現場で変更したことを明かした[17]ほか、2006年1月に行われた「仮面ライダースーパーライブ」で「不完全燃焼です」「あの終わり方はないよな」等と不満の旨を発言した。童子・洋館の男役の村田充も、自身のブログに「許せない。彼の意思を継いでいきたい」と髙寺成紀降板を嘆いたものともとれるコメントを出している。また桐矢京介役の中村優一は、ネット上で自分の役や演技が不評なので、イベントや舞台挨拶等でファンに罵倒されるかと心配したが、好意的に迎え入れられたので安堵した、といったエピソードもある。

一方で、前期メインライターのきだは自身の主宰する劇団「TEAM発砲・B・ZIN」公式サイトの日記において、「劇場版や三十之巻以降の響鬼は前半とテイストが違うと騒がれているようですが、個人的には自分が関わっていた頃に感じていたストレスが解消されていて、響鬼の新しい可能性が広がってよいのではと思いながら見ています」と発言している。前期プロデューサーの髙寺は自身の作品の脚本に対する厳しいチェックが一部で有名であり、それがきだの「ストレス」という発言につながったのではないか、という意見がある。

メインスタッフ交替の原因については現在でも公式な理由は明らかではないが、多数のファンの共通認識をまとめると、おおむね下記の事項に集約される。

  • 主力玩具商品である「音撃鼓・火炎鼓」をはじめ、関連玩具の売り上げがあまりにも低かった。
  • 劇場版を別のプロデューサーが担当せねばならなかったほどに、TV版の制作スケジュール管理に問題があった。
  • 多量のCG・合成や、山中・森中等のロケをしすぎるなどの、製作予算の前半への過剰投入。
  • 内容の大きな路線変更&上記の製作体制の見直しを髙寺が拒否した。

これらはあくまでも類推[18]であって明確なソースはなく、番組が終了した現在になってもまだその実態は明らかになっていない[19]。過去に商業的不振などからいわゆる“テコ入れ”が行われた作品はあっても、東映側制作トップのチーフプロデューサーが交代するという事態は極めて異例であり[20]、尋常ではないなんらかの理由があったことは確かと言える。番組終了数ヶ月後に髙寺が東映を依頼退職し角川書店に転職した点を考慮しても、非常にネガティブな内部事情があったことは予想される。

また制作スケジュール体制については白倉に交代後、「執筆が早い」と言われる井上が三十八・三十九之巻を除く全ての脚本を書いたこと、監督陣も前半を担当していた諸田敏や高丸雅隆が番組を離れ、田村直己鈴村展弘[21]が新たに加わった上、通常のローテーションを崩し、約2ヶ月にわたり複数班体制が取られた[22]ことなどから、非常に切迫した撮影スケジュール体制であったことがうかがえる[23]

なお白倉は、劇場版公開時に開設していたブログ[24]で「ヒビキと明日夢の物語という枠組みは守らせてもらった」と、上層部から本作に対する更なるテコ入れが要求されていたことを示唆する発言をしている。

[編集] 交代時期の考察

この騒動を語る際必然的に生じる最大の疑問としてよく挙げられるのが「いつ交代が決まったのか?」という点である。

この疑問を解き明かすには公式な発言が必要となるが、当然ながら公式発言は存在しない。本項ではあくまでも推察ではあるが、本作スタッフの各メディアにおける発言を元にこの疑問に迫っていきたい(時期はすべて2005年)。

白倉後期プロデューサー

「3月頃に、髙寺が劇場版まで手が回らないということで頼まれた」

本作関連ムック本における“劇場版について”の言及。

「7月になれば少し自由な時間が増えると思っていたが、逆に仕事が増えることが判明。今年は本当に予想もつかない展開が連続する」

自身のブログで6月中旬頃に書き込んだ文。

「これからも『仮面ライダー響鬼』、ならびに劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』をよろしくお願いします」

6月18日に京都・太秦映画村で開催された劇場版の一般視聴者オーディションにおいて司会進行を務めた際の挨拶。TV版に関わっていることを示唆しているとも受け取れる。

きだ前期メインライター

「舞台劇[25]の脚本執筆などのため『響鬼』を休んでいる間にプロデューサーが代わった。番組の途中での交代は前代未聞らしく僕も寝耳に水だった」

主宰する劇団「TEAM発砲・B・ZIN」公式サイトより、8月14日と9月4日の日記を要約。事態が自分の知らないところで起きたことを示唆する発言と受け取れる。

これらの事実から、おそらくは5~6月頃には製作に関わる各社でさまざまな話し合いがもたれ、6月中旬~7月初め頃にTVシリーズのメインスタッフ交代が決定したものだと推測できる[26]

[編集] 主演クレジット漏れ事件

四十七之巻の放送で、オープニングに主演のヒビキ役である細川茂樹のクレジットがないというミスが発生した。これについて東映[1]では「主演の名前をクレジットし損なうミスの可能性を誰も想定していなかったため、ミスをスルーしてしまった」と公式発表している。しかし、「スルー」という表現に対してネット上で批判の声が多数上がり、後日東映側は文を書き換えている。

ほとんどが手書き入力だった1970年代にはクレジットミスは時々あったが、コンピュータによりスタッフ人事管理とクレジットタイトルが連動出来るようになった現代においては異例であり、まして主演のクレジット漏れは前例がない。既に後番組『仮面ライダーカブト』の製作が立ち上がっており、白倉伸一郎プロデューサーらスタッフが『カブト』の作業にも時間を割かれていた事情を差し引いても、当時の現場の混乱がうかがえる出来事である。

さらにその次週の「最終之巻」では持田ひとみ役の森絵梨佳のクレジットを誤って森絵梨と表示してしまうミスも発生した。

[編集] 音楽

この作品では、オーケストラ調の楽曲が極端に多い。また、マリンバが多用され、日常シーンではコミカルな雰囲気を、魔化魍たちとの対峙シーンでは恐怖感を盛り上げるのに重要な役割を果たしている。

オープニングテーマの『輝(かがやき)』には主旋律を異なる楽器で演奏した複数のアレンジが存在し、威吹鬼が活躍する回ではトランペット、轟鬼が活躍する回ではギターなど、エピソードに応じた曲が使用されることが多かった。

第56回NHK紅白歌合戦において、白組4番手の布施が『少年よ』を歌っている最中に、響鬼・威吹鬼・轟鬼が登場して、バケネコ・ウワンを相手に殺陣を披露。さらに細川が登場して布施と握手し、「ヒビキ、鍛えてます」と番組特有の挨拶をした。意外なサプライズ演出かもしれないが、布施の曲目及び同年放送されたNHK大河ドラマ義経』への細川の出演経歴を考えると、十分予想し得るものであった。また、この演出は布施サイドたっての希望を実現したものだったという。

[編集] 主題歌

オープニングテーマ
『輝(かがやき)』(一~三十三之巻)
作曲・編曲:佐橋俊彦 AVCA-22320
『始まりの君へ』(三十四~四十七之巻)
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦 歌:布施明 AVCA-22453
エンディングテーマ
『少年よ』(一~三十三之巻、及び最終之巻)
作詞:藤林聖子 作曲・編曲:佐橋俊彦 歌:布施明 AVCA-22320

三十四之巻以降はエンディングが廃止された。「最終之巻」では『始まりの君へ』も使用されなかったが、冒頭で『輝』が、ラストシーンのエンドロールにおいて『少年よ』が使用された。

[編集] 放映リスト

放送日 話数 サブタイトル ライダー 魔化魍 脚本 監督
2005/1/30 一之巻 響く鬼
  • 響鬼
  • ツチグモの怪童子
  • ツチグモの妖姫
  • 屋久島のツチグモ
  • きだ つよし
  • 大石真司
石田秀範
2005/2/06 二之巻 咆える蜘蛛
2005/2/13 三之巻 落ちる声
  • ヤマビコの怪童子
  • ヤマビコの妖姫
  • 奥多摩のヤマビコ
諸田敏
2005/2/20 四之巻 駆ける勢地郎
2005/2/27 五之巻 熔ける海
  • バケガニの童子
  • バケガニの妖姫
  • 房総のバケガニ
坂本太郎
2005/3/6 六之巻 叩く魂
2005/3/13 七之巻 息吹く鬼
  • 威吹鬼
  • イッタンモメンの怪童子
  • イッタンモメンの妖姫
  • 奥久慈のイッタンモメン
石田秀範
2005/3/20 八之巻 叫ぶ風
2005/3/27 九之巻 蠢く邪心
  • 響鬼
  • オオアリの怪童子
  • オオアリの妖姫
  • 藤岡のオオアリ
  • オトロシの怪童子
  • オトロシの妖姫
  • 秩父のオトロシ
諸田敏
2005/4/3 十之巻 並び立つ鬼
  • 威吹鬼
  • 響鬼
  • オトロシの怪童子
  • オトロシの妖姫
  • 秩父のオトロシ
2005/4/10 十一之巻 呑み込む壁
  • ヌリカベの武者童子(怪童子)
  • ヌリカベの鎧姫(妖姫)
  • 下野のヌリカベ
  • きだ つよし
坂本太郎
2005/4/17 十二之巻 開く秘密
  • 響鬼
  • 大石真司
2005/4/24 十三之巻 乱れる運命(さだめ)
  • 威吹鬼
  • 響鬼
  • 弾鬼
  • ウブメの乱れ童子(武者童子、怪童子)
  • ウブメの妖姫
  • 鎌西湖のウブメ
  • ヤマビコの怪童子
  • ヤマビコの妖姫
  • 小菅のヤマビコ
金田治
2005/5/1 十四之巻 喰らう童子
  • 威吹鬼
  • 響鬼
  • ウブメの乱れ童子
  • オトロシの怪童子
  • オトロシの妖姫
2005/5/8 十五之巻 鈍る雷
  • 斬鬼
  • 轟鬼
  • 裁鬼
  • バケガニの怪童子
  • バケガニの妖姫
  • 日光のバケガニ(萌黄)
  • ヤマアラシの怪童子
  • ヤマアラシの妖姫
  • 足尾のヤマアラシ
石田秀範
2005/5/15 十六之巻 轟く鬼
  • ヤマアラシの怪童子
  • ヤマアラシの妖姫
  • 足尾のヤマアラシ
2005/5/22 十七之巻 狙われる街
  • 威吹鬼
  • 響鬼
  • オオナマズの怪童子
  • オオナマズの妖姫
  • 謎の物体(オオナマズの胃袋)
  • 東雲のオオナマズ
諸田敏
2005/5/29 十八之巻 挫けぬ疾風
2005/6/5 十九之巻 かき鳴らす戦士
  • 轟鬼
  • 鎌倉のバケガニ(黄)
  • 箱根のバケガニ(乳白)
  • 三浦半島のバケガニ(黒)
  • バケガニの怪童子
  • バケガニの妖姫
  • 大洗のバケガニ(赤)
  • きだ つよし
高丸雅隆
2005/6/12 二十之巻 清める音
  • 轟鬼
  • 響鬼
  • 大洗のバケガニ(赤)
  • アミキリの怪童子
  • アミキリの妖姫
  • 大洗のアミキリ(バケガニの変異体)
2005/6/26 二十一之巻 引き合う魔物
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • ウブメの怪童子
  • ウブメの妖姫
  • 嬬恋のウブメ
  • ヤマアラシの怪童子
  • ヤマアラシの妖姫
  • 軽井沢のヤマアラシ
  • 浅間山のナナシ(ウブメとヤマアラシの合体魔化魍)
石田秀範
2005/7/3 二十二之巻 化ける繭
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 響鬼
2005/7/10 二十三之巻 鍛える夏
  • 響鬼
  • 轟鬼
  • ドロタボウの怪童子
  • ドロタボウの妖姫
  • 旭村のドロタボウ(親、子)
  • 丹沢湖のイッタンモメン(セリフのみ)
  • 大石真司
諸田敏
2005/7/17 二十四之巻 燃える紅
  • 響鬼(響鬼紅)
  • 轟鬼
  • 威吹鬼
2005/7/24 二十五之巻 走る紺碧
  • 響鬼(響鬼紅)
  • 裁鬼
  • 秩父のカッパ(親、子)
高丸雅隆
2005/8/7 二十六之巻 刻まれる日々
  • 響鬼(響鬼紅)
  • 轟鬼
  • バケガニの怪童子
  • バケガニの妖姫
  • 葛野のバケガニ
  • バケネコの童子
  • バケネコの姫
  • 猿橋のバケネコ(親、子)
石田秀範
2005/8/14 二十七之巻 伝える絆
  • バケネコの童子
  • バケネコの姫
  • 猿橋のバケネコ(親、子)
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 白クグツ
2005/8/21 二十八之巻 絶えぬ悪意
  • 響鬼(響鬼紅)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 鋭鬼
  • 下久保のテング
  • ヨロイツチグモの武者童子
  • ヨロイツチグモの鎧姫
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 女の黒クグツ
金田冶
2005/8/28 二十九之巻 輝く少年
  • ヨロイツチグモの武者童子
  • ヨロイツチグモの鎧姫
  • 榧ノ木のヨロイツチグモ
  • 女の黒クグツ
2005/9/4 三十之巻 鍛える予感
  • 威吹鬼
  • 響鬼
  • 四谷のカシャ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 井上敏樹
諸田敏
2005/9/11 三十一之巻 超える父
  • 威吹鬼
  • 響鬼(響鬼紅)
2005/9/18 三十二之巻 弾ける歌
  • 響鬼
  • 轟鬼
  • 威吹鬼
  • 奥多摩のカマイタチ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 黒クグツ
  • 白クグツ
  • 女の黒クグツ
高丸雅隆
2005/9/25 三十三之巻 装甲(まと)う刃
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 轟鬼
  • 威吹鬼
  • 奥多摩のカマイタチ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
  • 洋館の男
  • 洋館の女
2005/10/2 三十四之巻 恋する鰹
  • 港区のウワン(幼体)
  • スーパー童子
  • スーパー姫
石田秀範
2005/10/9 三十五之巻 惑わす天使
  • 港区のウワン(幼体、成体)
  • スーパー童子
  • スーパー姫
2005/10/16 三十六之巻 飢える朱鬼
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 轟鬼
  • 裁鬼
  • 朱鬼
  • 長瀞のノツゴ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
坂本太郎
2005/10/23 三十七之巻 甦る雷
  • 斬鬼
  • 威吹鬼
  • 朱鬼
  • 長瀞のノツゴ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
  • 洋館の男
  • 洋館の女
2005/10/30 三十八之巻 敗れる音撃
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 東筑波のヨブコ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
  • 米村正二
田村直己
2005/11/13 三十九之巻 始まる君
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 裁鬼
2005/11/20 四十之巻 迫るオロチ
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 天美変身体
  • 森のコダマ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 井上敏樹
金田治
2005/11/27 四十一之巻 目醒める師弟
2005/12/4 四十二之巻 猛る妖魔
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 東秩父のウブメ
  • カッパ(親、子)
  • オオナマズの胃袋
  • オトロシ
  • スーパー童子
  • スーパー姫
  • 鳩山のオオアリ
  • バケネコ(親、子)
  • 洋館の男
  • 洋館の女
坂本太郎
2005/12/11 四十三之巻 変われぬ身
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 斬鬼
  • 三浦のウワン
  • 三浦のバケガニ
  • 三浦のテング
  • 謎の洋館のヌリカベ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
2005/12/18 四十四之巻 秘める禁断
  • 館林のイッタンモメン
  • 館林のカッパ(親、子)
  • 館林のバケネコ(親、子)
  • 館林のウワン
  • 館林のコダマ
鈴村展弘
2005/12/25 四十五之巻 散華する斬鬼
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 斬鬼
  • 轟鬼
  • さいたまのカッパ
  • さいたまのウワン(親、子)
  • さいたまのバケネコ(親、子)
  • さいたまのヨブコ
  • さいたまのカシャ
  • さいたまのテング
  • 長瀞のカエングモ
  • 長瀞のバケネコ
2006/1/8 四十六之巻 極める鬼道
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 佐野のヨブコ
  • 佐野のテング
  • 佐野のバケガニ
  • 三浦のアミキリ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • スーパー童子
  • スーパー姫
坂本太郎
2006/1/15 四十七之巻 語る背中
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 本栖湖のオオアリ
  • 日高のウブメ
  • 日高のイッタンモメン
  • 狭山のバケネコ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • スーパー童子
  • スーパー姫
2006/1/22 最終之巻 明日なる夢
  • 響鬼(装甲響鬼)
  • 威吹鬼
  • 轟鬼
  • 京介変身体
  • 東松山のサトリ
  • 東松山のロクロクビ
  • 洋館の男
  • 洋館の女
  • 謎の男
  • 謎の女

[編集] 放映ネット局

[編集] 小説版

「仮面ライダー響鬼 明日への指針(コンパス)」
著:稲元おさむ、イラスト:岩崎美奈子 ソノラマ文庫
一之巻から六之巻までをノベライズ化。物語の基本的な流れはテレビシリーズと同じであるが、補足エピソードや登場人物の心情などが加えられている。

[編集] 注釈

  1. ^ 仮面ライダーシリーズの原作者、石ノ森が存命中の作品では「仮面ライダーBLACK」がやはり「完全新生」をうたっていたが、特徴的な外見や変身ポーズ、バイクなどの要素は受け継がれていた。
  2. ^ 『スーパーヒーロータイム』にて同時期放映の『魔法戦隊マジレンジャー』では西洋の妖怪を基にした怪物が登場するのに対し、本作の魔化魍は日本の妖怪を基にしている点も興味深い。
  3. ^ 本編内では「仮面ライダー」と呼ばれない。
  4. ^ その点では修験道のイメージに近い。
  5. ^ 劇場版に登場する「血狂魔党」や「魔化魍ヒトツミ」、あるいは三十六之巻に登場する「鬼の鎧」のデザインなどからも、かつて東映が製作した『変身忍者 嵐』などからインスピレーションを得ていることもうかがえる。
  6. ^ 仮面ライダー剣のレンゲルのスピニングダンス発動時を除く。
  7. ^ 以降の『カブト』、『電王』にも受け継がれている。
  8. ^ 細川曰く、製作当初は周囲に「おっさんライダー」とからかわれたとのこと。
  9. ^ わずかに玩具のCMで、細川の口が「へんしん」と動いているのが見て取れるだけ。
  10. ^ 15話にてバイクショップに足を止める場面、19話にてモトクロスでのバイク練習の場面によって、徐々にバイクに縁を持ち、25話にて専用バイク・凱火を手に入れる。
  11. ^ 『1号』から『剣』まで、少なくとも「主役ライダー」は「左右に分かれた大きな眼」を引き継いでいた。
  12. ^ 明日夢は当初、5話辺りでヒビキの弟子入りをする構想だったが、パイロット版(1、2話)の完成フィルムも見た髙寺の判断により急遽、弟子入りを取り消された。
  13. ^ 当時最強の魔化魍だったヨブコの音撃バリアの弱点を看破したのは、他ならぬ明日夢である。
  14. ^ 雑誌「PCfan」2006年8/15・9/1合併号に掲載された秋山奈々のインタビューによると、天美あきらという役は「響鬼」の当初の構想にはなく、オーディションに来た秋山を気に入ったスタッフが彼女のために設けたものであるという。
  15. ^ 劇場版ブログでは管理人でもある白倉が、他の利用者に迷惑のかからないよう通常の記事とは別に「謎の空エントリ」というコメント専用の記事を作成し、TV版への批判のコメントをそこへ隔離させたほどだった
  16. ^ 細川は前期体制において脚本制作の会議に参加するほど深い関わりを見せており、後期体制では時間が切迫していることにより作品の方向性について口を挟めなかったため、このような確執が生じたのではないかとする見方がある。
  17. ^ 補足しておくと、井上は現場での脚本の改変については寛容である。
  18. ^ なおスケジュールや予算については、髙寺は『仮面ライダークウガ』でも同様の問題を引き起こしたとされる
  19. ^ ただし東雅夫は響鬼関係者に話を聞いており、「交替の真相は概ねネットで広まってる憶測通り」とコメントしている
  20. ^ 過去にサブプロデューサーの交代はあったが、これは番組改編期に伴う人事異動によるものが大半であった
  21. ^ 二十九之巻以前は不参加だった
  22. ^ “撮り溜め”(完成済の各回を1話以上ストックしておくこと)をあまりしない東映特撮作品では複数班体制をとることは珍しくないが、今回のように複数の撮影班が長期間の同時撮影体制を敷くケースは異例と言ってもいい(通常は計画的な撮影スケジュールをしっかり事前に立て、1班体制によるローテーション撮影を維持する様に努める)。
  23. ^ この件が影響しているのか不明だが、白倉が引き続きプロデューサーを勤めた次番組『カブト』の撮影スケジュールは“放送の3週間前クランクアップ死守”を基準としている。
  24. ^ 現在は公開終了
  25. ^ 『バクマツバンプー~幕末蛮風~』(東京グローブ座2005年10月公演)
  26. ^ なお、きだは9月4日の日記で「舞台劇大阪公演直後、白倉から『響鬼』への復帰について打診され」復帰の意思を見せるも「最終的な調整がつかない」ことを理由に11月4日付の日記にて『響鬼』からの降板を発表している。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 前後番組の変遷

テレビ朝日系 日曜8:00枠(2005年1月‐2006年1月、スーパーヒーロータイム枠の第2枠)
前番組 仮面ライダー響鬼 次番組
仮面ライダー剣 仮面ライダーカブト
他の言語
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