残塁
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残塁(ざんるい、Left on Base、LOB)は、野球及びソフトボールにおける記録の一つ。
[編集] 概要
各イニングが終了した際に、アウトにならずに残っていた走者の数のことを言う。一般的に、残塁数にかかわらず、次のイニングの攻撃開始時には無走者から始めるが、ソフトボールのタイブレークにおいてはこの限りではない。
一部の特殊なケースを除けば、第三アウトが記録されたときにアウトにならずにいた走者の数である。打者走者がアウトになっていない場合にはこれを含む。
イニングが終了した際に塁上に残っていた走者に対する個人記録として、残塁数を記録する。通常の走塁記録(打撃記録に含めることもある)と同様に扱われるが、マスコミなどでは1試合のチーム残塁総数を指して使うことが多いので、誤って理解しているものも多い。
残塁は一般的にネガティブな結果として理解されるが、本塁打を除けば出塁数と密接に関係しており、残塁が多いことはそれだけチャンスをつくっているとも言えるので、(適切に点が入ってさえいれば)一概に否定されるものではない。事実、チーム打率と残塁数はおおむね比例する傾向にあり、1998年~1999年の横浜ベイスターズや、2005年の阪神タイガースなど、長打力よりも連打を売り物にした強力打線を誇ったチームは、リーグトップの残塁数を記録している。
残塁数は記録に誤りがないかを確かめるためにも使われる。あるチームの打席数は、そのチームの得点数・残塁数と相手チームの刺殺数を足した数に等しい。つまり、言い換えれば、打席を消化したすべての打者には、得点・残塁・(相手側の)刺殺のいずれかが記録されているということになる。
[編集] 残塁に関する表現
残塁が多く、出塁はするものの得点が少ない(得点の効率が悪い)様子を、スポーツ新聞などでは拙攻(せっこう)と表現することがある。
満塁の走者がすべて残塁なら残塁グランドスラムと揶揄される。