求人情報誌
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求人情報誌(きゅうじんじょうほうし)は、企業などの各種求人情報を業種や職種、勤務地などのカテゴリーに分け掲載している情報誌(雑誌)である。
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[編集] 形態
おおよそ、雇用形態毎に発行されており、主に次のような形に分けられる。ここでは全国的に知名度があるものを挙げるが、実際には大手情報誌のほか、地域密着型のものまで多数存在する。 インターネット普及以前は、新卒者向けの各種就職ガイドが発行されていたが、現在ではほとんどなくなっている。
- 有料もの
- 正社員求人情報誌
- 派遣系求人情報誌(元は女性向けの求人情報誌)
- とらばーゆ(リクルート)
- サリダ(インテリジェンス)
- アルバイト求人情報誌
- フロム・エー(リクルート)
- an(インテリジェンス)
- 有料誌の再構成版
- an+(学生援護会)
- 無料もの(フリーペーパー)
- e-現場.com
- タウンワーク(リクルート)
- Free an(インテリジェンス)
- ジョブアイデム(アイデム)
- DOMO(アルバイトタイムス)
- ディースター(大新社)
- Yumex(ユメックス)
- CUBIC(キュービック)
ただ、派遣やアルバイト情報誌でも、正社員の求人情報も掲載しているものが多い。
販売ルートはキヨスク(鉄道駅売店)、コンビニエンスストア、書店、大学生協など。定価はまちまちであるが、100~200円前後。
発行サイクルはアルバイト誌が週2~3回、正社員誌が週1(週刊)~月1回(月刊)。
想定読者は転職を検討している人、大学生、フリーター、主婦・主夫など。
[編集] 仕事探しの変化
求人情報誌が登場するまでの正社員やアルバイトなどの仕事探しは、
という求職スタイルが基本だったが、雑誌形式を取ることで広告掲載料金のほかに売上収入が獲得できる、新聞を読まない層にも求人情報を行き渡らせることができる、求人専門の広告代理店が設立されるなど、「求人広告」というマーケットを確立した意味合いは大きい。
以前は有料が原則だったが、現在では無料の配布形式(フリーペーパー)をとる雑誌が増えてきている。これには、以下の要因が挙げられる。
- 個人消費の低迷やインターネット(特にブロードバンドインターネット接続)の普及による雑誌の買い控えで、求職者に情報が行き渡らなくなってきた。
- インターネットでの求人情報の無料提供の発達(前記とも関連)
- アルバイト雑誌の場合、雑誌が売れた場合の書店の取り分が100%であることが多く(例:100円の雑誌が売れたら書店の利益は100円。つまり仕入れ値ゼロ)、出版社にとって有料で販売することにうまみが無いため
また、既存の有料誌もこの勢力・影響力におされ定価を下げる動きや、有料誌の掲載情報を再構成した無料誌を発行する動きが見られ、激戦模様である。
[編集] 豆知識
- A4変形という雑誌のサイズ、これはフロム・エーが使い出し、「フロム・エーサイズ」と呼ばれていた。