河内風穴
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河内風穴(かわちふうけつ、かわちのかざあな)とは滋賀県多賀町にある鍾乳洞である。滋賀県の天然記念物。
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[編集] 概要
鈴鹿山脈北部、霊仙山山塊の石灰岩地帯に位置し、55万年以上前に形成されたとされている。近畿地方随一の規模を誇り、総延長は6800mであり全国4位。しかし未測量部分が残っており、まだ伸びる余地がある。 内部は四層に別れ、うち第一層と第二層の一部が一般公開されている。入り口から約200mほどの公開範囲の奥は入り組んでいるため許可を得た者しか立ち入れない。なお一般公開されている部分には鍾乳石などの鍾乳洞特有の構造物は乏しい。 また洞内に犬を四匹放すと一匹は死に、残りは三重県側に出てきたとの言い伝えも残っている。
[編集] 風穴内の生物
河内風穴内には、キクガシラコウモリ、ユビナガコウモリ、テングコウモリ、モモジロコウモリなど翼手目の哺乳類が生息している。 また、洞窟内部を流れる清水には、コバヤシミジンツボ、ホラアナゴマオカチグサといった珍しい巻き貝の仲間も生息している。
[編集] アクセス
なお河内地区に通ずる道路は一部狭小区間が存在する。